桑代山

桑代山


【日時】 2016年12月30日(金) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 守門岳周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 桑代山・くわだいやま・578.4m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/守門岳/栃堀
【コース】 林道入口より
【ガイド】 新潟日帰りファミリー登山(新潟日報事業社)

【時間記録】 6:35 新潟=(R.49、R.403、加茂、R.290、森町、R.290、栃尾、菅畑 経由)=8:15 菅畑除雪終点〜8:40 発―9:23 林道入口―11:05 林道分岐先〜11:28 発―12:04 林道入口―12:43 菅畑除雪終点=(往路を戻る)=14:30 新潟
 桑代山は、栃尾の東に位置し、守門岳の西の裾野に盛り上がった山である。それなりの標高を持つ山であるが、山頂まで林道が上がっており、キャンプ場やパラグライダーベースが設けられていたが、現在では林道が土砂崩れによって車の通行不能になって人が入らず、藪山に帰ろうとしている。

 今年最後の山行では、スノーシュー歩きを行いたかったが、暖冬で雪はあまり降っていない。豪雪地になって山頂まで林道が通じている桑代山なら、スノーシュー歩きができるはずと考えて出かけることにした。前日の夜に雪が降って、下田から栃尾に抜ける途中の山間部では、道路を雪が覆う状態になっていた。
 菅畑の集落の外れで除雪終点になっていた。道路に積もった雪は10センチ程で、車が先に進んだ轍も見られたが、ここから歩きだすことにした。
 まずは、スノーシューをザックに括り付けて、つぼ足で歩きだした。車は少し先で引き返しており、轍も終わっていた。何を目的に入り込んだ車なのだろうか。周辺の木立には雪が付いて、銀世界に変わっていた。谷間の田圃越しに桑代山の山頂も見えて、休みがてらにカメラを構えることになった。初めは、ストックの先がカツカツと路面に当たって音を立てていたのだが、歩きに連れて雪も深くなっていき音はしなくなった。軽い雪だったので、桑代山山頂への林道の入口までつぼ足で頑張ることになった。
 久しぶりのスノーシュー歩きが始まった。夏山の歩きと違って、スピードは上がらないが、足を前に出し続けていれば、そのうち目的地に到着する。急に林道上の草が邪魔な状態になったと思うと、その先で林道が崩壊しており、山裾に刻まれた溝を乗り越すことになった。車の通行不能になってから、結構日数が経っているようであった。
 カーブを交えながら上っていく林道は、一人ラッセルということもあって、結構体力が必要になった。ただ、踏みしめた雪の深さは膝ほどで、雪も締まっていないシーズン初めの雪山としては、そう悪い状態でなかった。銀世界に染まった林の眺めは美しかった。
 急坂も終わる林道分岐までもう少しというところで、灌木の倒れこみがひどくなった。ストックで雪を落としてから灌木の枝を押しのけるため、前進速度も遅くなった。
 なんとか林道の分岐に出て、右折して桑代山に向かった。ひと登りすると、灌木が横に倒れこんで、腰上のバリケード状態になっているのが、見える範囲の先まで続いていた。林道を辿るのは不可能ということで、林に足を踏み入れたが、雪の下に笹原が隠れていて、身動きできない状態であった。
 山頂まで進むのは諦めて、分岐に戻った。林道の丸山方面はどうなのだろうとのぞいたが、すぐ先で藪が広がっていた。桑代山は、林道の崩落によって藪山に戻ってしまっていることが判った。本格的な積雪時になれば、藪は雪の下に隠されてしまうので問題はないが、雪山のシーズン初めの山としては不適当である。このことを確かめることができたのが、この日の収穫と言える。
 下りは速く、短時間で林道入口まで戻ることができたが、その後の車道歩きはきつく足にきた。

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