花見山

花見山


【日時】 2016年12月25日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 菅名山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 花見山・はなみやま・649.1m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/馬下
【コース】 新潟変電所より小山田ヒガン桜樹林公園駐車場へ
【ガイド】 なし

【時間記録】  6:55 新潟=(R.49、馬下橋 経由)=7:45 新潟変電所〜8:10 発―8:54 公園分岐―10:05 花見山〜10:20 発―11:08 公園分岐―11:28 小山田彼岸桜駐車場―12:00 新潟変電所=(往路を戻る)=13:00 新潟
 阿賀野川左岸に広がる菅名連峰は、新潟市内からも良く眺めることができるが、とりわけ目を引くのは、左に位置する鳴沢峰の鋭鋒である。この鳴沢峰から西に延びる尾根上に、大谷山と花見山という二つのピークがある。地図上にも名前が記載されておらず、また背後の主稜線に目がいって見落としやすいピークであるが、花見山には三角点が置かれている。以前は、送電線の巡視路を利用し、ヤブコギでようやく立つことのできたこのピークにも、現在では登山道が切り開かれている。花見山の山頂は、灌木帯となって周囲の展望が開けている。菅名山塊の縦走路として花見山を通過するのも良いし、このピークだけを目的として半日行程の登山を楽しむこともできる。

 国道49号線を走っていくと五頭山塊や菅名山塊が白く染まっているのが見えてきた。宝珠山か花見山を登ろうかと思って出かけてきたのだが、より白く見える花見山を登ることにした。新潟の平野部にはまだ雪がないので、林道が冬季通行止めになっていないければ、小山田ヒガン桜樹林公園駐車場まで車で入れるはずなのだが、雪山偵察も兼ねて新潟変電所から登ることにした。
 新潟変電所の東側に入ると、変電所の入口があり、広場になっている。冬季にあっても、ここは除雪されているはずである。
 雪はまだ少ないとみて、ストック二本は持ったものの、ワカンやスノーシューは持たず、長靴で歩きだした。
 縁に沿う道を裏手に回り込むと、赤く塗られた鉄塔への刈り払い道があり、そこからさらに踏み跡を辿ると、新潟変電所から花見山に向かう送電線の下に出る。この後は巡視路を辿ることになるが、道は登山道並みにしっかりしている。小山田彼岸桜駐車場からの登山道が合わさる鉄塔は、高みに遠く見えていた。
 山裾に辿りつくと、急坂が始まる。階段状に整備されているが、雨で濡れて滑りやすくなっていた。送電線の下から左に逸れると、尾根沿いの登りになる。登るにつれて周囲の木立にも雪が見られるようになってきた。ひと汗かいて最初の目的地の分岐になる鉄塔に到着。一旦傾斜は緩むが、400m標高点にある鉄塔目指しての急登が再び始まる。登山道も雪で覆われるようになってきて、雪山の期待も高まってきた。
 400m標高の鉄塔下に出ると、白く染まった花見山の山頂が目に飛び込んできた。気温も高めのため、霧氷ではなく着雪であるが、白く染まった木立は美しかった。振り向くと、歩き始めの新潟変電所も下に遠ざかっていた。
 小ピークを越して少し下った後は、山頂目指しての一気の登りになる。ブナ林の雪景色も美しく、撮影のために度々足が停まった。雪の下のぬれ落ち葉が滑りやすく、急坂ではストックで体を支えながら登る必要があった。登山道上の積雪はまだ10から20センチほどしかなく、もう少し積もっていた方が歩きやすい。
 送電線巡視を左に分けてさらに尾根沿いに登っていくと、周囲の笹や灌木が雪の重みで倒れこむようになってきた。ストックで雪を落としながら歩くことになって、スロペースになった。  到着した花見山の山頂はガスがかかっていて、残念ながら展望は閉ざされていた。今回は、雪景色を楽しんだので良しとしよう。
 下山に移ると、木立についた雪も落ちてしまい、朝の美しい眺めも無くなっていた。途中の分岐からは、小山田彼岸桜駐車場に向かった。良く整備された公園であるが、人影が全くないのは不思議な感じであった。登山口からの林道にも全く雪は無く、冬季閉鎖のゲートも設けられてはいなかった。民家手前から、畑地をショートカットして発電所に戻った。

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