猿毛岳

猿毛岳


【日時】 2016年12月24日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り時々雨

【山域】 加茂丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 猿毛岳・さるけだけ・326.7m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/加茂
【コース】 尾根コースから沢コースへ
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:45 新潟=(R.49、R.403、加茂 経由)=8:10 猿毛口〜8:35 発―9:27 猿毛岳―9:52 スキー場跡登山口―10:20 猿毛登山口=(往路を戻る)=11:20 新潟
 新潟平野の縁に沿って広がる加茂丘陵の南東の角に位置し、加茂川右岸の猿毛の集落の背後にある猿毛岳は、この一帯の最高峰にあたる。猿毛岳とR.290を挟んで向かい合うように、最近閉鎖された冬鳥越スキー場があるが、猿毛岳にもかつてスキー場があり、山中にその跡が見られる。平成10年から11年にかけて登山道が整備され、さらに最近山頂に小屋が建てられて、登山者も多くなっている。

 そろそろスノーシュー歩きができるかと思って栃尾方面に車を走らせたが、下高柳を過ぎても茶色の山肌が広がっているだけで、雪は全く見られなかった。スノーシュー歩きは諦めて引き返し、猿毛岳を登ることにした。
 猿毛岳は、登山道の開設時から何度も登っているが、山頂に小屋ができて多くの人が登るようになってからは、逆に足が遠のいた。ただ、今年の干支の猿年にちなんで、ここらで登っておかなければならない。
 橋のたもとのスペースに車を停めたが、奥の登山者用駐車場に車は無かった。登山者が集まってくるのは、これからのようであった。ひと休みしていると、雨は止んだので歩きだした。登山口の脇には、登山靴を洗う水も引かれていた。階段をひと登りすると日吉神社に出るが、冬支度で入口は閉ざされていた。社殿の奥から登山道が始まっている。階段状に整備されているが、連日の雨のため、泥がぬかるんで滑りやすくなっていた。低山ではあるが、急坂が続いて、結構息が上がる。途中で竹林が広がるあたりは特に傾斜がきつい。一旦傾斜が緩むところには、ベンチも置かれていた。杉林の中をもうひと登りすると、緩やかな尾根に出る。周囲も雑木林に変わり、気持ちの良い歩きになる。
 猿毛岳の山頂は狭く、小屋に占領されているが、崖の縁からは白山から粟ヶ岳にかけての眺めが広がっている。山頂付近は雲で隠されていたが、山裾は茶色のままであった。今年の雪は遅れている。
 沢コースに向かったが、以前とは違って幅広に刈り払われていた。見晴らしで鋭角的に曲がるが、ここの登山標識は、細い木に標識が取り付けられており、冬場に失われはしないか不安の残るものであった。以前、雪山登山で遭難者が出たが、ここから直進してしまったようなので、しっかりした登山標識が欲しいところである。
 見晴らしからは、杉林の中をトラバースを交えながら下っていくが、カーブも入って雪の時期には忠実に辿るのが難しい。
 スキー場跡の登山口に到着する手前で、本降りの雪になった。みるみるうちに杉木立が白く染まり、地面も白くなった。林道に出て下っていくと、みぞれから雨に変わった。雨具を着ているといっても雨に打たれてこれ以上の登山の意欲は失って、車に戻ったところで時間は早かったが登山終了とした。

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