虚空蔵山

虚空蔵山


【日時】 2016年12月10日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雪

【山域】 蒲萄山塊
【山名・よみ・標高三角点・県名】
 虚空蔵山・こくぞうやま・466m・なし・新潟
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/塩野町/塩野町
【コース】 大満虚空蔵尊より
【ガイド】 新潟日帰りファミリー登山(新潟日報事業社)

【時間記録】 7:00 新潟=(R.7、蓮野IC、R.113、荒川胎内IC、日本海東北自動車道、朝日まほろばIC 経由)=8:35 林道ニレ沢線分岐〜9:00 発―9:47 東入口広場―10:15 尾根上―10:35 菩提池分岐―10:54 虚空蔵山〜11:03 発―11:14 林道終点登山口―11:27 東入口広場―11:55 林道ニレ沢線分岐=(往路を戻る)=13:20 新潟
 蒲萄山塊は、県北部の山北町、朝日村、村上市にまたがり、日本海の海岸線に沿って南北に連なっている。この山塊の最高峰は、一等三角点の置かれている新保岳であるが、その他にも踏み跡を辿って登ることのできる山も多い。虚空蔵山は、蒲萄山塊の南部にあり、虚空蔵グリーンパークとして山頂付近が森林浴のために整備されている。最近利用者の多くなっているの朝日まほろばの道の駅からは、山頂を良く眺めることができる。

 寒さも急に厳しくなってきた。山の雪の状態を知るため、登山道のしっかりした山ということで虚空蔵山に出かけることにした。林道猿沢線から西登山口に入れば標高差は小さくなるが、林道は冬季閉鎖の可能性が高い。大満虚空蔵尊側から林道歩きをすることにした。
 朝の新潟は曇り空であったが、車を走らせるうちに強風になって、みぞれも落ちてくるようになった。大満虚空蔵尊から先の林道は杉の落ち葉が積もっており、車が走った様子は見られなかった。先回と同じく、林道分岐手前の路肩に車を停めた。霰とみぞれが激しく降ってきて、しばらく車の中で待機することになった。
 雪が小降りになったところで歩きだした。林道歩きで高度を上げていくと、路面をうっすらと雪が覆うようになってきた。まだ車でも走れる状態ではあったが、道は細く、湿った落ち葉が積もっているので、スリップの危険性があり、下から歩いた方が気分的に楽である。
 東登山口に置かれた虚空蔵グリーンパークの看板は冬支度でシートで覆われていた。入口から尾根沿いに登る遊歩道があるので、この道に進んだ。地形図でも破線が記されているので安心していたのだが、ひと登りすると西に向かってのトラバース道になった。土砂崩れによるものか、細くなっている部分もあり、足元に注意が必要であった。道に生えた草の状態からすると、廃道寸前といった感じであった。ただ、周りの木立に雪が付いて美しい姿を見せていた。
 思わぬ遠回りをしてようやく尾根上に辿りついた。脇の392mピークから下ってくる西登山口からの階段道は見分けられるのだが、虚空蔵山方面の道がはっきりしていなかった。方向を確かめて幅広の尾根沿いに進むと、すぐ先で東屋が現れた。この先はしっかりした道に変わった。一旦は青空も見えていたのだが、霰が本降りになった。この日の天気はめまぐるしく変わった。
 急坂の下りになると、静かに水を湛える菩提池のほとりに出た。池を左に進むと尾根沿いの登りになり、ひと登りした所で林道終点の登山口への分岐になる。ただ、案内板は覆われており、一度歩いた経験がないとコースが判り難い状態になっていた。この先は、急な階段上りが続くようになる。山頂手前で左側の裏参道に進んだ。三額山に続く尾根に乗ってから折り返すろ、もうひと登りで虚空蔵山の山頂に到着した。奥の院のお堂とその先の東屋は雪囲いに覆われていた。
 東屋の置かれた展望地からは、眼下に猿沢の集落を見下ろすことができたが、鷲ヶ巣山は雲に隠されていた。雲が早く流れており、眺めている間にも、鷹取山の山頂が現れては消えていった。
 霰が再び激しく降ってきたので、山頂での休憩は諦めて下山に移った。表参道の急坂を下り、菩提池の手前で左の道に進んだ。池の脇を過ぎると杉林になって、ひと下りすると林道の終点に下り立った。後は林道を下るだけになった。林道終点からだと虚空蔵山までは短時間で登れてしまうので、大回りしたことによってシーズン最初の雪山を楽しむことができた。

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