大平山、高立山、菩提寺山

大平山、高立山、菩提寺山


【山域】 新津丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 ろう火峰・ろうか峰・281m・なし・新潟県
 大平山・おおだいらやま・278.5m・四等三角点・新潟県
 高立山・たかだてやま・276m・なし・新潟県
 菩提寺山・ぼだいじやま・248.4m・三等三角点・新潟県
【コース】 大沢公園よりの周遊
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/矢代田、村松
【ガイド】 なし

【時間記録】 7:55 新潟発=(R.49、茅野山、R.403、矢代田、林道長峰線 経由)=8:30 大沢公園〜8:43 発―9:23 ろう火峰―9:32 大平山〜9:39 発―9:54 高立山〜10:10 発―10:20 不動尊登山口―10:33 高立山登山口―11:04 菩提寺山〜11:10 発―11:30 高山ぶどう園登山口―11:50 大沢公園=(往路を戻る)=12:40 新潟
 新潟平野の内陸部の縁に沿った、新津、加茂、五泉の中間に広がる丘陵地を、新津丘陵と呼ぶ。新津丘陵では、一等三角点も置かれている護摩堂山が良く知られているが、最近では、菩提寺山や高立山もハイキングコースが整備されて、訪れるハイカーが多くなっている。

 雨の中でも歩ける山として、菩提寺山に出かけることにした。幸い、厚い雲が垂れこめていたが、歩きの最中に雨には合わなかった。この山塊には多くのコースが開かれているが、今回は久しぶりに大沢公園から大平山、高立山を経て登ることにした。
 大沢公園のトイレ脇の駐車場には、すでに4台の車が停められていた。最近の菩提寺山の人気の高まりが良く判る。公園の吊り橋は工事で通行禁止になっており、沢をまたぎ越して園地奥に進んだ。あずまやの左手背後から登山道が始まっているが、その入口に登山標識は相変わらず置かれていなかった。丸太階段とロープで整備されているが、ぬかるみで滑りやすくなっていた。ひと登りすると、尾根沿いと杉林奥に進む道の分岐になる。先で合流するが、とりあえず尾根沿いの道に進んだ。尾根沿いに登っていくと、左から登山道が合わさった。
 尾根の登りを続けていくと、周囲には雑木林が広がるようになった。すでに紅葉も落ちて見通しが良くなっていた。尾根の途中、以前に無かった「ろう火連尾根」という標識が置かれており、この尾根の名前を知ることができた。正面に見えるピークに到着すると、新しいろう火峰の標識が置かれていた。
 この標識には、新津丘陵最高峰とも書かれていた。新津丘陵の最高峰としては、高立山の北西に位置する三角点ピークの大平山がそうであるとされてきたが、現在立てられているろう火峰の山頂標識では、標高281mと書かれていた。大平山の三角点の標高は278.5mなので、二つを比べればろう火峰の方が高いことになる。ただ、大平山の三角点は山頂の隅に置かれており、最高点ではないこと。またろう火峰の標高がどのように求められたのか不明であること。さらに地図では両者とも280mのラインが引かれている。これらを考えると、大平山とろう火峰のどちらが最高点であるか判らない
 ろう火峰で尾根は左右に延びており、大平山へは右に進むが、標識では左は堰堤と書いてある。このコースはまだ歩いていないので、いずれ確かめる必要がある。ろう火峰から緩やかに下っていくと大平山との鞍部に出る。高立山へは左にコースを変えるが、直進して大平山に向かった。以前は踏み跡状態であったが、現在は通常の登山道並みの道に変わっていた。大平山の山頂は平坦で、奥に三角点が埋められているが、そこから左右に踏み跡が続いていた。この道がどこに続いているかも確かめる必要がある。
 鞍部に戻ってから高立山に向かった。一旦下った後は、高立山への急登になる。杉の植林地が広がる谷間のせいか登山道は湿って泥んこになっていた。足を滑らさないように足の運びに注意し、ロープにも頼る必要があった。
 急登を終えると、高立山の山頂にでるが、山頂小屋の中からは話し声が聞こえていた。山頂付近は雲で隠されていたが、菅名岳、川内山塊、白山の眺めが広がっていた。展望を楽しみながら大休止にした。風は吹き抜けるものの、フリースを着ていれば気にならない程度であった。
 ひと休みの後、不動尊登山口へ下ってから菩提寺山に向かった。菩提寺山の小屋も人で賑わっているようであった。ここからは五頭山塊や飯豊の眺めが広がるが、飯豊はすっかり隠されていた。菩提寺山からは旧高山葡萄園口へと下った。沢沿いに続いており、展望もなくあまり面白くないが、このコースが自然歩道のルートになっているようである。短時間の下りでトイレも設けられた林道終点人場に到着した。後は、整理体操代わりの林道歩きで、駐車場に戻った。
 何度も歩いている山塊であるが、まだ歩いていないコースもあり、研究の余地が残されている。

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