大峰山

大峰山


【日時】 2012年11月19日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雨

【山域】 櫛形山脈
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 大峰山・おおみねやま・399.5m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟、村上/新発田、中条/菅谷、中条
【コース】 馬越コースよりニタ子沢コースへ
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:50 新潟=(R.7、新発田、R.290、菅谷 経由)=8:00 林道入口T字路〜8:28 発―8:48 馬越登山口―9:01 ニタ子沢分岐―9:03 林道―9:19 大峰山―9:31 林道―9:34 ニタ子沢分岐―10:25 ニタ子沢入口―10:25 林道入口T字路=(往路を戻る)=11:35 新潟
 櫛形山脈は、日本海沿いに広がり、胎内川と加治川によって両端が切りおとされる、全長約13キロメートルの山塊である。25000分の1図に山脈と記されている唯一の例といわれ、日本一のミニ山脈と呼ばれている。この櫛形山脈で最も親しまれているピークが大峰山で、日本海側の寺沢林道からもっぱら登られている。2006年10月に、内陸側の菅谷からの登山道が整備され、新聞や山と渓谷において紹介された。

 家を出るときはまだ雨になっていなかったが、車を走らせると雨になり、その上に新新バイパスで事故があって渋滞が発生していた。迂回してから再びバイパスに乗ったものの、遠出の意欲は無くなっており、近場の大峰山を登ることにした。大峰山は、日本海側からは毎年のように登っているものの、内陸側の菅谷からは2012年5月以来ということになる。
 馬越登山口への林道は細いため、林道入口のT字路から歩きだした、天候と登山道の状態次第になるが、ニタ子沢コースを下った場合には、最後の車道歩きを短くするため、手前に車を置いておく必要がある。本降りの雨が降っていたので、しばらく様子見をしてから歩きだした。
 登山道に続く林道は、簡易舗装がされているものの草が倒れこみ気味になっている所もあって、奥に車を進めるのは気が進まない。対向車が来ればすれ違いに苦労しそうであるが、この天気では登山者はいないはずである。林道は、それなりに傾斜があるようで、歩くうちに体が汗ばんできた。低気圧が日本海を通過しているところで、今日のところは気温は高くなっていた。
 谷の二股で林道は終点になり、ここから登山道の歩きになる。左の馬越沢に進むと、登山道は少し先で左岸から右岸沿いに変わる。谷間に沿って緩やかに登っていくと、前方に堰堤が迫ってきたところで、左手の尾根への登りが始まる。九十九折の道をひと登りすると尾根上に出て、左からニタ子沢コースが合わさる。大峰山へは右に曲がる。ここまでは杉林の中の薄暗い道であったが、この先はブナも混じる雑木林の中の道になって、散り残りの紅葉を眺めながらの歩きになった。
 ひと登りで林道に飛び出し、横断して登りを続ける。ブナの葉はすでに落ちて、雪待ちの姿を見せていた。箱岩峠や櫛形山への縦走路の分岐を通過して登りを続けていくと、大峰山の山頂に到着した。山頂を吹き抜ける風は冷たく、すぐに引き返すことになった。雨の中、誰もいない静かな山頂であったが、それでも寺沢林道側からは登ってくる登山者はいるはずである。
 下りは、尾根上の分岐からニタ子沢コースに向かった。このコースを歩いたのは、2006年10月以来ということになる。登山道の整備が進んだか、あるいは廃道になったか興味があった。尾根沿いにはしっかりした登山道が続いていた。赤布に従って尾根から左の沢に下ったが、この先は細々とした道が続くことになった。登りで歩いた馬越沢の右岸尾根の反対側のトラバース道が続いた。杉林の縁に続く道で、山仕事のために歩かれていたようである。杉林の中の道は、注意していれば辿るのは問題は無かったが、谷間に下りると、谷地のような湿地の通過となり、夏草で道が判り難くなった。一般的には、左側の水の流れに沿って踏み跡が続いていた。最後に葭原を抜けると、田圃の上に出て、右側に車道が通じていた。ここからT字路まではそう遠くない距離であった。
 ニタ子沢コースは、以前と同様に整備は進んでおらず、半藪漕ぎ状態であった。分岐に標識は置かれているものの、初心者は立ち入れない方が無難である。案内のテープもほとんど無く、下りはなんとか辿れるものの、登りには使えない。また、湿地を通過するので、長靴でないと歩けない。

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