新保岳

新保岳


【日時】 2016年10月2日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 葡萄山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 新保岳・しんぼだけ・852.2m・一等三角点補点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/勝木/蒲萄
【コース】 新保岳林道登山口
【ガイド】 新分県登山ガイド「新潟県の山」(山と渓谷社)

【時間記録】 6:30 新潟発=(R.7、蓮野IC、R.113、荒川胎内IC、日本海東北自動車道、朝日まほろばIC、R.7、塩野町 経由)=8:20 新保岳林道登山口〜8:45 発―9:51 新保岳〜10:00 発―10:40 新保岳林道登山口=(往路を戻る)=12:30 新潟
 蒲萄山塊は、新潟県北部の、景勝地笹川流れのある日本海海岸部と国道7号線の間に広がる、南北24km、東西約8kmに及ぶ山塊である。新保岳は、この蒲萄山脈の最高峰である。一等三角点が置かれ、この山域では貴重な登山道が整備されていることから、登山者に親しまれている山になっている。長年親しまれてきた塩野町からの登山口が、広域林道新保岳林道の整備に伴い、標高480m地点に移り、登りのコースタイムも2時間20分から、1時間程に短くなった。これを補うかのように、日本海側の浜新保からの登山道が新しく開かれ、ブナ林をじっくりと楽しみながら登ることができるようになった。

 最近は、ネット上で、国土地理院の地形図やGoogle Mapなど様々な地図を見ることができ、その目的に合わせて使うようになっている。そのうち、航空写真を載せてあるGoogle Earthでは、地形図にも載っていない林道を確認することができる。ここのところ気になっているのは、新保岳の登山道に通じる広域林道新保岳林道がどこまで伸びているかである。2013年9月には塩野町側、2014年4月には浜新保側から、この林道の開設状態を偵察したが、その後、どこまで延びているかを確認したかった。全通すれば、登立山を登る可能性が出てくる。
 地形図では、広域林道新保岳林道は稜線近くまで上がったところまでしか掲載されていないので、途中からGPSのスイッチをオンにして車の前に置いて走った。新保岳の登山口に到着したが、先に林道の偵察を行うため先に進んだ。旧道が交わる地点を過ぎ、南東に落ち込む尾根の手前で、ゲートがあって道が封鎖されていた。鍵の掛けられた柵のため、歩いて進入するのもためらわれ、先を眺めて引き返すことになった。目で見た林道とGoogle Mapの画像を見比べると、新保岳の山頂から南に落ち込む尾根の途中のこぶ付近を通過するようである。ただ、林道脇の法面や斜面が急なため、残雪期に歩くのは難しそうである。登立山を残雪期に目指すなら、浜新保側からアプローチするのが良さそうである。
 林道の偵察を終えたところで、改めて新保岳の登山に移った。登山の絵看板の置かれた登山者用駐車場から尾根を回り込んだ先に登山口がある。いきなり急な登りになるが、周囲のブナ林は美しい。ひと登りすると、旧登山道の合流点となり、立ち入り禁止の看板が置かれているが、旧登山道は完全に消えており、迷って進入する心配はない。尾根を登っていくと、木立の中から林道を見下ろすことができた。整備は終わっており、車の通行には問題の無いように見えた。
 東西に延びる尾根上の小ピークに登りつくが、ここには見晴らし台という看板が置かれていたのだが、現在は木立に囲まれて見晴らしは閉ざされている。この先は緩やかな尾根が続き、ブナの大木が並ぶ台地に出る。ここからは、最後の登りになる。
 急坂を登り終えると、新保岳の山頂に到着する。日本海側の眺めが広がり、粟島も良く見えていた。1時間ほどの登りなので、一息ついてすぐに下山に移った。新保岳は浜新保側から登った方が面白いが、林道の整備によって、この先登山道の状況は変わるかもしれない。
 下山途中には、子供連れのグループも含めて、何組かの登山者とすれ違い、人気のほどがうかがわれた。

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