鳥坂山、白鳥山

鳥坂山、白鳥山


【日時】 2016年8月11日(木) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 櫛形山脈 【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 ゆずりはの峰・ゆずりはのみね・385m・なし・新潟県
 鳥坂山・とっさかやま・438.5m・三等三角点・新潟県
 興屋沢の峰・こうやさわのみね・330m・なし・新潟県
 白鳥山・しらとりやま・298m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/中条/中条
【コース】 登り:石切山コース 下り:宮ノ入コース
【ガイド】 新・新潟ファミリー登山(新潟日報事業社)

【時間記録】 6:00 新潟=(R.7、中条 経由)=6:55 石切山登山口駐車場〜7:20 発―8:12 ゆずりはの峰―8:31 鳥坂山〜8:40 発―9:01 興屋沢の峰―9:16 白鳥山―9:42 宮ノ入コース登山口―9:51 石切山登山口駐車場=(往路を戻る)=10:50 新潟
 白鳥山と鳥坂山は、日本一のミニ山脈と呼ばれて親しまれている櫛形山脈の北端の山である。縦走路を初め、これらの山を中心にした登山道が何本も開かれている。

 今年から8月11日が山の日と定められたが、いつも山に出かけている身にとっては、混み合うので迷惑である。すぐ後のお盆休みで遠出するので、近場の山を考えた。山の日としては、角田山や五頭山あたりが一番混み合いそうに思われ、混雑具合を確かめに行こうかなと思ったものの、やはり静かな山に出かけることにした。
 結局、鳥坂山を登ることにして、石切山登山口に向かった。宮ノ入コース登山口を見送って田圃の中の道を進むと、駐車場の設けられた石切山登山口に到着する。車を停めると、狂気乱舞するアブの大群に取り巻かれた。殺虫剤をスプレーしながら車の外に出て、周辺をスプレーして回ると、ようやくアブの活動も収まった。この登山口は、沢の脇にあるので、お盆の時は、特にアブが多いようである。
 林道を進むと、すぐに登山道が左に分かれる。石切山コースは崩壊につき迂回路へと書かれた看板が現れるが、石切山への旧道は草に覆われて痕跡も見当たらなくなっている。谷沿いに進んだ後、石切山コースの通じていた枝尾根の南隣の枝尾根の登りが始まる。木立に囲まれて見通しのない中、汗を滴らせながらの登りが続く。先週の日曜日は胎内で38.2度の猛暑になったが、今日は普通の30度クラスの暑さになりそうであった。
 ひと汗かくと、石切山方面から延びてくる尾根に乗り、この後は尾根沿いの登りになって、時折鳥坂山やアンテナの立つ興屋沢の峰を谷向こうに眺めることができる。緩急の登りが続き、ピークを越えていくが、幸いピークの先は僅かな下りしかない。
 縦走路分岐に出ると、新しい木のベンチも置かれていた。水を飲んでひと息入れて、鳥坂山を目指した。緩やかな登りを続けていくと、意外に早く鳥坂山の山頂に到着した。ここにも新しい木のベンチが置かれていた。日本海と粟島の眺めが素晴らしかった。誰もいない山頂でひと休みした。山の日ということで各地の山は賑わっているはずだが、最近は何々名山というよりも静かな山の方を好むようになってきた。
 鳥坂山からの下りは、登山道上に岩が露出しているところもあるので、足元には注意が必要である。興屋沢の峰への登り返し部では、山ランらしき若い二人連れとすれ違ったが、出会ったのはこの二人連れだけであった。
 興屋沢の峰から緩やかに下っていくと、五の堀の看板が現れる。堀切を越していき、一の堀の先が東屋の置かれた白鳥山の山頂になる。東屋からは中条の市街地と日本海、粟島の眺めが広がっていた。白鳥公園から白鳥山へは、急登が続くといっても短時間で登れるので、初心者向きといえるのだが、近くの大峰山と比べると格段に登山者の数が少ないのはなぜなのだろう。
 白鳥山からの下りは、笹が登山道を覆って足元が見えず、ストックでかき分けながらの歩きになった。幸い、ひと下りして木立の中に入ると、問題の無い登山道が続くようになった。一気に高度を下げていくと、宮ノ入コースの登山口に出て、農道をひと歩きして車に戻った。

山行目次に戻る
表紙に戻る