守門岳、大岳、イボ山

守門岳、大岳
イボ山


【日時】 2016年7月1日(金)〜3日 2泊3日 各日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 2日:曇り 3日:雨

【山域】 守門山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 守門岳・すもんだけ・1537.2m・二等三角点・新潟県
 大岳・おおだけ・1432.6m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/守門岳/穴沢、守門岳
【コース】 登り:二口コース 下り:保久礼コース
【ガイド】 アルペンガイド「谷川岳と越後の山」(山と渓谷社)、分県登山ガイド「新潟県の山」(山と渓谷社)、山と高原地図「越後三山」(昭文社)

【山域】 東頸城丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 イボ山・いぼやま・161m・無し・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/柏崎/塚野山
【コース】 入小島より周回
【ガイド】 なし

【時間記録】
7月1日(金) 14:40 新潟=(R.403、加茂、下田、R.290、貫木 経由)=17:00 二口登山口  (車中泊)
7月2日(土) 4:42 二口登山口―5:10 護人清水―7:15 大岳分岐―7:53 守門岳〜8:00 発―8:42 大岳分岐―9:32 大岳〜10:15 発―11:49 保久礼小屋―12:35 二口登山口=(貫木、R.290、栃尾、R.351、長岡、R.8、日越、R.404、七日町、R.291 経由)=15:40 北条  (車中泊) 7月3日(日) 5:04 小島登山口―5:32 イボ山〜5:45 発―6:35 小島登山口=(西長嶋、中田、土合、R.116、R.8 経由)=9:00 新潟
 守門岳は、長岡と会津を結ぶ八十里越の南、現在では同じ役割を果たしている只見線とR.252の北側に大きく裾野を広げた姿を見せる山である。最高峰の守門岳を中心に、爆裂火口壁に沿って、網張山、大岳、青雲岳、烏帽子山といったピークが連なっている。多くの登山道が開かれているが、最近では、林道が延びて歩行時間の短い保久礼から大岳へのコースが多く利用されるようになっている。

 イボ山は、八石山から桝形山に至る山塊の西の日本海側に延びる丘陵地にあり、塚が多くあって地域の人たちがこの塚を「イボ」と呼んでいたことから「イボ山」と呼ばれるようになっている。山頂一帯にはアジサイ園が広がっており、林道も通じていることから軽ハイキング向きのコースになっている。

 週半ばの天気予報では、土日と梅雨空が広がるようなので、日曜日に柏崎のコブ山でアジサイ見物を行うことにして、土曜の山を考えていた。ところが直前になって、土曜日は曇り後雨の予報に変わった。雨に変わるのは夜になってからのようなので、早立ちで守門岳を登ることにした。
 二口登山口に前夜入りして車の中で寝ていると、早朝に到着した車の音で目が覚めた。朝のコーヒーを飲みながら朝食をとっていると、もう一台が到着して、歩きだしていった。二人の後を追うように歩きだした。
 登山口には、熊注意の看板が置かれており、今年は熊の事故も多発しているので、久しぶりに熊鈴を付けて歩き出した。うるさいので熊鈴は好きではないのだが、早朝の歩きでもあり、しかたがない。
 林道跡をしばらく歩いた後で登山道が始まる。ここからは、しばらく急な登りを頑張ることになる。猿倉岳の肩に出ると、尾根沿いの歩きになって、しばらくは足も休まる。左に沿う沢の原頭部は護人清水になっており、水を飲んでひと息入れた。その先は、880mピークを巻きながら東の肩部を目指すことになる。この付近のブナ林は美しいが、いつも歩き始めで先を急いで通り過ぎるだけなのは残念なことである。
 880mピークの東の肩部に出ると谷内平で、尾根の北側に谷内が広がっている。ここからしばらくは、緩やかな尾根歩きが続くが、守門岳の山頂部はまだ遠い。滝見台を過ぎると、再び急な登りが続くようになる。大岳分岐までは標高差420mの登りが続き、本コース一番の難所になる。見晴らしの無い中を黙々と登ることになるが、早朝にもかかわらず気温が高く、汗がしたたり落ちるようになった。この日の水の消費量は多くなりそうであった。
 ようやく大岳分岐に出ると、大岳への稜線や烏帽子山の眺めが広がり、さらにニッコウキスゲの花も現れて、元気を取り戻すことができた。ひと登りした台地状の青雲岳に出ると、ニッコウキスゲのお花畑が広がり、その向こうに守門岳の山頂を望むことができた。もうひと登りする必要はあったが、周囲の展望も開けていることから、歩くのは苦にはならなかった。
 到着した守門岳の山頂からは、、曇り空にもかかわらず、遠望がきいており、展望を楽しむことができた。越後駒ヶ岳や毛猛山塊、浅草岳、烏帽子山、粟ヶ岳などが目にとまったが、燧ヶ岳も遠くに望むことができた。
 青雲岳に戻り、ニッコウキスゲの写真撮影にしばらく足を止めた。守門・浅草山塊は、ヒメサユリを目当てに登ることが多く、その後に続くニッコウキスゲのことはうっかり忘れていた。
 分岐に戻り、天候も問題なさそうなので、大岳へ進んだ。大岳の山頂は、ほぼ同じ高さに見えているが、鞍部は隠されているので、登り返しに苦労することになる。急坂を登っていき、傾斜が少し緩やかになると、ヒメサユリも現れた。終わり気味の花が多かったが、その中でも盛りの花も見られた。大岳の山頂付近では、遅い時期まで残る大雪庇のおかげで、花の時期も遅れるようである。ヒメサユリとニッコウキスゲに彩られた登山道を歩くうちに大岳の山頂に到着した。山頂部は子灌木に囲まれて見晴らしがないので、少し戻った露岩帯で、登ってきた守門岳を振り返りながら腰を下ろした。
 保久礼小屋への下りは、大勢が歩いているためか登山道も荒れ気味で、表面が濡れて滑りやすいため、なかなかペースが上がらなかった。途中、団体も含めて大勢の登山者とすれ違い、梅雨のさなかにもかかわらず、頑張って登る者がいることに感心した。きびたき清水で存分に水を飲んでから、下りをもうひと頑張りすることになった。
 翌日の山のため、長岡市街地から小国を経由して、北条に向かった。この日は、不動滝の駐車場で夜を過ごしたが、天気予報が当たって、夜中から雷も鳴る豪雨になった。朝になって目を覚ますと小降りになっていたので、車をイボ山登山口へと移動させた。
 北条駅を通り過ぎて北上すると、小島集落でイボ山登山口の案内標識が現れた。入口付近に駐車スペースが無かったので、さらに車を進めると、入小島集落の入口で再びイボ山への標識が現れた。車を置くスペースがあったので、ここから歩き出すことにした。雨具のズボンに長靴、傘をさしての歩きになった。
 歩きだすと極楽寺前のT字路に出て、ここは右折。すぐ先で左折し、田んぼの中に延びる林道に進む。曲がり角ごとに、コブ山への案内が置かれているので、迷う心配はない。この先、山頂まで辿ることになる林道入小島線は、舗装されているものの道幅は狭く、車の乗り入れには躊躇する状態であった。林道は、緩やかに高度を上げていき、昨日の歩きの整理運動には良い状態であった。
 161m点に到着すると、その先から林道は下りになり、イボ山に到着したことが判った。林道から、西側の斜面に足を踏み入れると、アジサイ園が広がっていた。山の斜面いっぱいに広がったアジサイは、約1,400株あるという。アジサイの花の向こうには、日本海の眺めも広がっていた。雨も止んでいたので、花の写真のためにしばらく足を止めることになった。
 下りは、小島への道に進んだ。この道も途中で何か所か分岐が現れるが、標識が設けられているので迷う心配はなかった。イボ山は、アジサイを目的にするならばそれで良いが、晴れた日ならば近くの八石山を登ってしまうことになってしまうだろう。
 雨の中の歩きはこれで充分ということで、時間は早かったが家に戻ることにした。

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