デベソ山

デベソ山


【日時】 2016年6月11日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 飯豊連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 朴ノ木峠・ほのきとうげ・390m・なし・山形県
 デベソ山・でべそやま・520m・なし・山形県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/小国/小国
【コース】 健康の森横根から周回
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:30 新潟発=(R.7、新発田、三日市、R.290、大島、R.113、道の駅白い森おぐに、林道朴ノ木峠線 経由)=8:12 健康の森横根〜8:40 発―9:00 朴ノ木峠〜9:06 発―9:50 デベソ山―9:56 鉄塔―10:00 デベソ山〜10:13 発―10:54 林道―11:02 林道登山口〜11:25 発―11:34 健康の森横根=(往路を戻る)=13:30 新潟
 デベソ山は、地図には山名は記載されていないが、小国町の荒川左岸にあり、横根山の南の峰伝いに位置する山である。

 来週の海外旅行の準備のため、山を軽く済ませることにして、小国のデベソ山を登ることにした。デベソ山に先回登ったのは2002年7月でかなり時間が経っていることと、昨年朴ノ木峠を歩いて、その脇の登山口を見て再度登ってみようという気になっていたことがある。
 地図を見ていると、健康の森横根から越後米沢街道を登って朴ノ木峠に出て、そこからデベソ山に登り、下山は林道途中の登山口に進めば、林道歩きも少なく周回コースをとることができる。
 横根の道の駅を過ぎると、林道朴ノ木峠線の入口が現れる。舗装されており、道幅もそこそこにあって、車の走行には問題のない道である。林道途中の登山口を見過ごしてしまい、健康の森横根近くの林道分岐まで進んでしまい、一旦戻ってから確認し、健康の森横根の駐車場に入った。
 健康の森横根にはコテージが並んでいるが、工事の人を除いて利用者は見当たらなかった。園内を横切った先に朴ノ木峠への旧街道入口がある。昨年は初冬の時期で案内板が撤去されていたのかと思ったが、あいかわらず越後米沢街道の案内は見当たらなかった。
 緩やかに登っていき、化物杉が現れると、その先は少し傾斜もきつくなる。苔むした石畳も現れて、昔の旅人の苦労を想像することになる。九十九折を終えると迂回してきた林道に飛び出し、斜め向かいにデベソ山の登山口があるが、まずは朴ノ木峠に進んで飯豊の眺めを楽しんだ。稜線部に雲がかかっていたが、北股岳に突き上げる石転雪渓を良く眺めることができた。ここまでは車で上がってくることもできるが、歩いて登ってきての眺めは一層趣が増す。
 デベソ山への登山道に進むと、最初は傾斜はきついが、じきに緩やかにアップダウンする稜線沿いの道が続くようになる。最近は歩かれていないようで、草や笹が登山道を覆っている所が多くなっていた。稜線沿いの道で迷う心配は無かったものの、腰まで笹に覆われるとなると、初心者だけでの歩きは難しいかもしれない。途中、ヒメサユリの花を見ることができたのは収穫であった。前方に小高くなったのが、デベソ山の山頂のようであったが、小国市街地側の東斜面は伐採が行われて草藪になっているようであった。
 最後に登りを頑張ると、デベソ山の山頂に到着したが、山頂標識のようなものはなく、字の消えた看板と壊れたベンチの残骸なのか青い金属板が落ちているだけであった。右手から良く刈り払われた道が合わさってきているので、現在地を確認することはできる。稜線沿いにもう少し進むと、鉄塔下に出ることができた。デベソ山に置かれた送電線の案内板によると、これは71番鉄塔のようであった。送電線巡視路は西側に下りていっており、稜線沿いの横根山への道はなかった。デベソ山へ戻って大休止にした。暑さも厳しく、木陰を選ぶ必要があった。
 下りは、東への道に進んだ。送電線巡視路とあって、良く整備された道が続いていた。楽勝と思って歩いていくと、72番への巡視路が分かれた先は、急に藪がかかってきた。標高400m付近で、伐採の作業道らしき跡に引き込まれたが、草が茂っていたので引き返して、本来の道を探した。荒れた山道を見つけて下ったが、完全に藪に捕まってしまった。脇に杉林が迫っていたので、そこに移動して下っていくと、伐採道に飛び出した。下っていけば林道に飛び出すことになるので、遭難の危険性はないものの、登山道は完全に見失っていた。下っていくと、山裾を辿る送電線下の刈り払い道に出た。T字路で左右のどちらに進むか迷ったが、下り気味のように見えた左に進んだ。林道と平行に進んで、結局333m点を過ぎた先で作業道に出て、そこからは僅かな距離で林道に出ることができた。
 林道を戻っていき、本来のデベソ山登山口に出たところで、ここから登りなおしてみることにした。ここには72番鉄塔の案内が置かれている。杉林の中を登っていき、山裾を通る刈り払い道を横断すると、再度杉林の中に入った。次第に藪っぽくなっていき、結局350m付近で藪に阻まれて引き返しになった。
 2002年6月にこのコースを登った時は、地図も持たずに簡単に登れたのとは大違いであった。おそらく伐採に伴う作業によってある時期通行不能になり、送電線の巡視路も寸断されるようになって、72番鉄塔へは71番鉄塔からデベソ山の山頂を経てアプローチされるように変更になったのかもしれない。現在の状態では、デベソ山へは、朴ノ木峠から往復するのが安全である。
 ともあれ、この登山口からはひと歩きで車に戻ることができ、周回を終えることができた。

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