俎倉山

俎倉山


【日時】 2016年5月22日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 飯豊連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 俎倉山・まないたぐらやま・856.6m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/東赤谷

【コース】 鳥越林道登山口
【ガイド】 分県登山ガイド「新潟県の山」(山と渓谷社)、新・新潟ファミリー登山(新潟日報事業社)

【時間記録】 5:30 新潟=(R.7、新発田、赤谷 経由)=6:30鳥越林道登山口〜6:54 発―7:10 渡渉点―7:20 第二渡渉点―8:07 遭難碑―8:47 俎倉山―8:56 天狗の庭〜9:10 発―9:18 俎倉山―9:48 遭難碑―10:27 第二渡渉点―10:37 渡渉点―10:50鳥越林道登山口=(往路を戻る)=12:00 新潟
 俎倉山は、飯豊連峰の蒜場山から西に延びる尾根上の山で、加治川を挟んで焼峰山と向かいあう山である。山頂に寄り添う岩峰の天狗の庭からは360度の展望が広がっている。

 新潟市周辺の山でも、登ってから時間が経ってしまった山が結構ある。俎倉山もその一つで、前回は2011年6月19日であった。
 赤谷を過ぎて登山口の鳥越林道登山口に到着すると、その先の車道は冬季閉鎖中で加治川治水ダムには行けない状態であった。早い時間にもかかわらず、4台の車が止められていたが、魚釣りか山菜取りのもののようであった。
 林道に進み、ひと登りすると、左手に登山道が分かれる。しばらくは用水路沿いの道になった。用水路沿いから分かれると、その先で琴沢の渡渉点となる。水量はそれほどなく、踏み石伝いに右岸に渡ることができた。その先がへつり道の難所になる。岩に埋め込まれたU字型のボルトを足場にするが、登山道が泥で濡れているので、靴底が滑らないか気を使う必要がある。へつりの難所は、短いものが数か所で現れる。枝沢の渡渉で、このへつりも終わるが、その間は10分ほどなので、慎重に歩く必要がある。
 この後は、尾根沿いの登りになり、傾斜が緩むとトラバース気味の道が続くようになる。周囲には、深山の趣が漂うになってきて、新緑を楽しみながらの歩きになった。途中、カツエの水場と呼ばれる沢を横断するが、コース上では水場も多く、水には不自由しない。右手に沿うようになってきた琴沢も水量が減ってきてせせらぎに変わってきた。右手の岩の上に置かれた遭難碑を見ると、お京平と呼ばれる台地の歩きも終わりになる。
 遭難碑を過ぎると、急な登りに変わる。左にトラバースを交えながら急登を続けていくと、沢の突き上げ部になり、濡れた岩場をU字型の金属杭とロープを頼りに通過することになる。ここが最後の難所となり、後は山頂目指しての一気の登りになる。一旦痩せ尾根上に出て展望が開けるが、山頂まではあと僅かなので、そのまま登りを続けた。
 到着した俎倉山の山頂は、木立に囲まれて展望は開けていないので、そのまま天狗の庭を目指した。一旦下った後に岩場の基部をトラバースした後に鎖が取り付けられた岩場を直登すると尾根上に出て、登り僅かで天狗の庭に到着する。天狗の庭は、360度の展望が開けており、飯豊の展望台の一つであるが、その他の山の眺めも素晴らしい。まずは、北俣岳を中心にした飯豊連峰の眺めに目が引きつけられ、次は加治川の谷向こうに広がる焼峰山に目が移る。その下には、加治川ダムも見えていた。振り返ると、俎倉山が三角形の山頂を持ち上げ、その峰続きには、スラブを抱いた馬ノ髪山と棚橋山が並んでいた。五頭連峰、菅名山塊、粟ヶ岳、棒掛山など、見える山も数えきれない。
 昼食にも早い時間まので、展望を楽しんだ後、下山に移った。この日は、山頂には一番乗りであったが、下山途中には、7名の登山者とすれ違った。新潟市からも近く、展望の楽しめる山としては、登山者は多くない。気を使うへつりがあるので、初心者だけでは入山できないのが理由であろうか。

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