大蔵岳から菅名岳

大蔵岳から菅名岳


【日時】 2016年5月14日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 菅名山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 大蔵岳・おおくらだけ・864.3m・三等三角点・新潟県
 三五郎山・さんごろうやま・910m・なし・新潟県

 菅名岳・すがなだけ・909.2m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/村松、馬下
【コース】 いずみの里登山口より周遊
【ガイド】 分県登山ガイド「新潟県の山」(山と渓谷社)

【時間記録】 6:20 新潟=(R.49、R.403、新津、五泉、尾白、R.290 経由)=6:50 いずみの里登山口〜7:09 発―7:25 階段コース登山口―8:13 四合目―9:05 大蔵岳―9:24 三五郎山―10:02 菅名岳〜10:20 発―11:05 椿平―11:20 北沢登り口―11:30 どっぱら清水入口―11:37 どっぱら清水―11:43 どっぱら清水入口―12:07 林道終点―12:39 いずみの里登山口=(往路を戻る)=13:30 新潟
 菅名山塊は、阿賀野川と早出川に挟まれ、新潟平野の南東端に沿って広がる山塊である。北は阿賀野川より、鳴沢峰、菅名岳、三五郎山、大蔵岳、不動堂山と頂稜を連ねて早出川に落ち込んでいる。美しいブナ林、酒の仕込み水として有名になったどっぱら清水など、手頃に自然と親しむことのできる山である。菅名山塊は、新潟市周辺における人気の山のひとつになっており、多くの登山道が整備されている。特に、いずみの里登山口から大蔵山へ登り、菅名岳へ縦走して丸山尾根を下り、途中からどっぱら清水のある北沢に下って周遊するコースは、菅名山塊の魅力を味わうことのできる代表的コースである。

 5月連休中、なんとか山に行き続けることができたものの、少々疲れ気味。近場の山で済ますことにして、大蔵岳から菅名岳への周回コースに出かけることにした。急に気温も上がってきたため、蛭の出没も近そうで、そうなると晩秋までおあずけになる。
 雨の心配はなさそうなため、天候の心配はせずに家を出たものの、郊外に出て広がるはずの菅名山塊はおろか新津丘陵の眺めも閉ざされていた。全体に靄っており、朝霧のように晴れることを期待することになった。結論からいうと、歩いている最中、この靄は晴れることはなかった。
 いずみの里の登山者用駐車場は時間も早いことから、一台が先に停まっているだけで、朝のコーヒーを飲んでいる間に二台が到着しただけであった。昼に戻ってきた時は、駐車場の周囲は車で埋まっていたので、この山の人気のほどが判る。
 林道をしばらく歩き、旧駐車場から登山道に進んでひと登りすると、再び林道に飛び出す。向かいに階段コースの登り口があるので、これに進む。短い階段を上ると、その後は杉林の中の急な登りが続く。このコースは、一合目までが急で一番辛い。二合目の先からはブナ林も広がるようになって、気持ちの良い道になる。霧がかかって、幽玄といった感じの眺めが広がっていた。
 四合目で沢コースが合流するが、ロープが張られており、通行できなくなっているようであった。階段コースの登り口に沢コース閉鎖の表示が欲しいところである。この先は、ブナの大木が見られ、このコースの魅力になっている。
 汗を流して登りを続けていくと、大蔵岳の山頂に到着した。霧が流れ、誰もいない静かな山頂であった。そのまま菅名岳への縦走路へ進んだ。少し先の窪地に小屋が設けられているが、新しくなったような気がする。小さなピークを越していくと、菅名山塊最高点の三五郎山に到着する。字の消えた円盤標識と石柱が置かれているが、はっきりした山頂標識はないので、知らずに通過してしまう者も多いであろう。
 三五郎山からは、一旦下りになるが、菅名岳への登り返しはそれほどきつくはならない。登山道の周囲が笹藪になっているところもあるが、登山道は良く整備されている。886mピークを越えて左にコースを変えると、もうひと登りで菅名岳山頂に到着した。
 菅名岳山頂の先行者は二人だけで、大休止の間に二人が登ってきた。残念ながら、山頂からの眺めは完全に閉ざされていた。
 菅名岳からは、丸山尾根を下る。このコースは山頂近くが急で、階段が連続するので、登りに使うと結構辛い。下る途中、何組かのグループとすれ違った。
 椿平からは北沢に向かって急降下になる。沢沿いに出ると、後は緑を楽しみながらの歩きになる。何回も沢を渡ることになるが、橋も掛かっており、安心して歩くことができる。蛭のためにシーズンが限られるのは残念なことである。
 左手の斜面から勢いよく水が流れ落ちてくるのに出会うが、これがどっぱら清水からの流れである。時間もあることから寄っていくことにした。分岐からひと登りしたところで沢を横断し、急斜面を登っていくと、水の涌き出し口に到着する。地中から勢いよく水が流れ出ているのは、なかなかの見物である。水を汲んで飲んだが、冷たくておいしかった。
 沢沿いに下っていくと、最後は林道に飛び出して、後は林道歩きで駐車場まで戻ることになる。

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