木六山

木六山


【日時】 2016年11月19日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 川内山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 木六山・きろくやま・825.1m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/御神楽岳/高石
【コース】 悪場峠より
【ガイド】 悪場峠コースは無し

【時間記録】 6:35 新潟発=(R.49、R.403、新津、五泉、村松 経由)=7:45 悪場峠〜8:02 発―8:23 佛峠―8:33 水無平分岐―9:06 焼峰の神様―9:25 尾根コース分岐―9:44 グシノ峰分岐―9:47 木六山〜10:00 発―10:02 グシノ峰分岐―10:20 分岐―10:39 焼峰の神様―11:05 水無平分岐―11:19 佛峠―11:36 悪場峠=(往路を戻る)=13:00 新潟
 新潟平野の入口で阿賀野川にそそぎこむ早出川の流域には、川内山塊と呼ばれる山々が広がっている。川内山塊は、深く刻まれた渓谷に雪崩によって磨かれた岩壁が落ち込み、また低山であるために密薮に覆われ、登山道も一部にしか付けられておらず、藪山愛好家のあこがれの山域になっている。木六山は、その中でも登山道が整備されている数少ない山であり、また銀次郎山、銀太郎山、五剣谷岳といった山塊深部への入口の山として、登山者に親しまれている。

 5月連休の最終日は晴の予報が出た。連休中に雨の日が挟まって遠出をする気がおこらず、結局近場の山で過ごすことになってしまった。静かな山ということで、木六山に出かけることにした。木六山のへの登山コースのうち、悪場峠からのコースを最後に歩いたのは、五剣谷岳まで歩いた2003年5月3日なので、かなりの時間が経っている。この非公式ルートも広く知れ渡っているようだが、現在の状態を確かめておく必要がある。
 悪場峠への林道林道哺土原線へは、とりあえず田川内側から入ったが、帰りは上杉川に抜けた。林道林道哺土原線は、舗装道路になっており、車の走行には問題はないが、一か所倒木があって横をすり抜ける必要があった。悪場峠の位置は、カーブの状態から推測して、車のナビに登録しておいた。林道の奥の登山口の位置確認は、車のナビが役に立つ。最高点より少し東よりの林道カーブ地点が登山口になる。登山口前には、路肩の草地に乗り入れて車が二台置いてあったので、手前の路肩スペースに車を停めた。
 悪場峠からの登山道は、以前は草がかぶり気味であったが、はっきりした道が続いていた。ただ、山菜取りも含めて歩く者も多くなったため滑りやすい泥斜面になっており、足元に注意が必要であった。
 ひと登りして突き当たった高まりは脇を巻き、その先で横たわる尾根の上に出ると、ここが佛峠で、杉の大木の下に石の祠が置かれている。この先は、足元注意のへつり道になる。木六山からぐしの峰にかけての岸壁の眺めが広がり、要注意個所ではあるが、足が止まってしまう。下りに転ずると、それほど歩かずに水無平の分岐に出る。ここで水無ルートが合流するが、地形図の破線とは大きくことなっているので注意が必要である。すでにカタクリの花も終わっており、緑が濃い状態になっていた。
 水無平を横切っていくと、次第に傾斜が増してきて、トラバースと小さなカーブを交えた急斜面の登りになる。ひと汗かいて稜線上に出ると、その先僅かで焼峰の神様に到着する。その先は、足場の悪いへつりも現れるが、気持ちの良いブナ林の歩きも現れる。左手には、日本平山も眺めることができた。
 木六山の山頂が迫ったところで、尾根道とへつり道が分かれる。雪が残っていると、へつり道は危険で通れず、尾根道を使うしかないのだが、なぜか尾根道の入口には、以前からロープが横に張られている。状況が変わっている可能性もあるが、まず尾根道を登ってみることとにした。特に問題のない道が続いていた。山頂手前で急な細尾根の登りになるが、川内山塊では普通のレベルである。
 ぐしの峰コースが合流すると、その先で木六山の山頂に到着した。この日は、途中で三名の登山者とすれ違ったが、誰もいない山頂であった。銀次郎山、銀太郎山、五剣谷岳と続く稜線を眺めることができ、脇には青里岳の山頂が広がっていた。守門岳、粟ヶ岳、白山、振り返ると日本平山を眺めることができた。
 山頂からの展望を楽しみ、この日の楽しみはこれで充分ということで、下山に移った。

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