楢山峠

楢山峠


【日時】 2016年5月7日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り後雨

【山域】 加茂丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 楢山峠・ならやまとうげ・290m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/森町
【コース】 梅野俣より
【ガイド】 無し

【時間記録】 6:10 新潟=(R.49、R.403、加茂、R.290、下田、梨ノ木峠 経由)=7:25 梅野俣〜7:42 発―8:08 楢山口―8:23 楢山峠―8:43 三叉路―9:00 真平口―9:19 梅野俣=(往路を戻る)=10:45 新潟
 楢山峠は、栃尾の梅野俣から下田の楢山に通ずる旧道の峠である。下田側はゴルフ場で道は失われているが、梅野俣からハイキングコースとして整備されている。

 最近は、小出方面へは、高速代の節約のために下田から栃尾経由で移動することが多い。下田から梨ノ木峠を抜けて栃尾側に入った先の梅野俣の集落を過ぎると、「楢山・真平峠道周遊コース」の案内板が置かれているのが気になっていた。あいにくと雨の予報が出たが、天気が悪くとも歩けるだろうと思って出かけることにした。
 ただ、入口に置かれている絵看板からでは、ハイキングコースを把握することが難しかった。地形図を見ても、252m点を最高点として周回するのかと思って、とりあえずルートを設定してGPSに入れた。
 梅野俣の集落センター脇に車を停めて、改めて絵看板を見ると、その下に翌日の日曜日に峠祭りが行われるという小さな案内が置かれていた。集団で歩くのは好きではないので、かえって都合は良かった。幸い、雨は止んでおり、低山のハイキング日和であった。
 車道を進んでいき、民家が途切れると、二つ目の絵看板が置かれていた。絵は微妙に異なり、ここでは山頂を「楢山301m」と現していた。地図を見ると、ゴルフ場が迫った三角点ピーク(301.0m)が楢山ということのようだが、絵看板ではそこに登りついて、西に周回していくようにとれる。三角点ピークに直接登り詰めるコースは地図には記載されておらず、歩いて確かめるしかないという状態であった。
 この二番目の絵看板の所から農道が二手に分かれ、ここが周回コースの起点のようであった。まずは左手の道に進んだ。北西に向かって、休耕田の目立つ農道歩きが長く続いた。途中で、小さな案内板が置かれていれば、安心して歩けるのだが、このハイキングコースでは、途中に標識は一切なかった。
 右に曲がると、ようやく上り坂になり、その先で農道の終点になった。ここが楢山口ということのようであった。ここからはようやく登山道の歩きになったが、幅広に刈り払われており、良い道であった。傾斜が増してくると、九十九折の道になった。稜線が近づいてくると崩壊地の上のトラバースになり、上塩付近の集落や守門岳の眺めが広がった。
 その先で稜線上に到着すると、注連縄の掛けられたブナの大木が立ち、その下に石の祠が置かれていた。三角点ピーク(301.0m)の東側で、登山道は東に続き、西のピーク方面は藪になっていた。北側にはゴルフ場が広がっていた。下山後に集落の人に尋ねたところ、以前は、楢山に通じる峠越えの道があったが、ゴルフ場によって無くなってしまったという。三角点ピーク(301.0m)の点の記を見ると、「楢山峠」となっているが、点の記の名前は近くの特徴的な地名を使うことがあるので、実際の楢山峠はピークの東側のこの広場とも考えられる。
 雨上がりで藪も濡れていたため、三角点ピーク訪問は後日ということにして、登山道を東に進んだ。登山道の途中には木立が刈り払われた展望地が設けられて、守門岳や粟ヶ岳の展望も広がっていた。低山であるが楽しめる道であった。
 緩やかに下っていき、少し登り返した所で、三叉路になった。北側に進んで252mピークを越えて下田方面に通じる道は藪に覆われて、廃道になっていた。三叉路からは、尾根沿いの下りになった。少し下って杉の植林地が広がるようになると、台地状の地形になり、ここが真平のようであった。
 下りを続けて最後に農道に飛び出した所が真平口のはずだが、案内板はない。丁度、舗装が途切れる所というのが目印になる。後は、農道を歩いて車に戻った。
 集落センター付近は、翌日の峠祭りの準備で受け付けのためのテントや幟を立てて準備を行っていた。
 ハイキングコース途中の案内標識も欲しいところだが、今後整備されるのかもしれない。手ごろなハイキングコースなので、また歩くこともあると思われる。

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