岩沢山

岩沢山


【日時】 2016年3月20日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 朝日連峰周辺 【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 岩沢山・いわさわやま・402m・(398.3m・三等三角点・山形県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/手ノ子/五味沢
【コース】 金目より
【ガイド】 なし

【時間記録】 5:40 新潟=(R.7、新発田、三日市、R.290、大島、R.113、小国 経由)=8:10 金目〜9:50 田沢頭峠―10:20 岩沢山〜10:35 発―11:01 田沢頭峠―12:13 金目=(往路を戻る)=14:20 新潟
 岩沢山は、山形県小国町の朝日連峰の山懐に入り込んだ金目集落近くにある山である。南東の稜線部にある田沢頭峠へは金目集落から林道田沢頭峠線が通じている。

 一応天気が回復するようなので、スノーシュー歩きに出かけることにした。第一候補として入小倉峰を目指したが、林道を柔らかい雪が覆っており、距離も長いので歩ききれないようなので、国道をを引き返して第二候補の岩沢山に向かうことになった。
 小国から五味沢への道は何度も通っているが、その途中から分かれる金目へは初めての道になった。舗装道路ではあるが、途中で細い所もあって、積雪の多い時は運転に気を使いそうであった。金目川沿いに進み、滝ノ沢を渡った金目集落の入口に到着すると、「林道田沢頭峠線終点」という標識があり、一面の雪原に林道は埋もれていたが、歩きだしの場所を確認することができた。
 うっすらと靄がかかっていたが、太陽が上れば、晴れてきそうであった。スノーシューを履いて雪の上に立つと、まだ潜る状態で、歩きには体力を要する状態であった。
 川岸に出ると、滝ノ沢上流部に掛かる橋や稜線部に向かって上っていく林道を一望することができた。橋を渡った先は杉の伐採が行われており、一部泥が露出していた。その先は、ひたすら林道歩きを続けることになった。道幅も4mあって充分で、デブリも数か所で発生していたものの、谷に滑落するような危険個所はなかった。
 稜線近くまで上がってトラバース気味に進むようになると、田沢頭峠に到着した。峠付近から少し古いスノーモービルの轍が現れ、雪も締まって歩きやすくなった。この林道は、田沢頭と金目を結んでいるようなので、小国町側の田沢頭から走ってきたようである。
 緩やかに下っていく林道をしばらく辿った後、稜線沿いに進むことにした。稜線の東側は杉林になっていたが、西側は二次林のようであるがブナ林が広がっていた。稜線沿いには地図上では実線が記載されているが、道型がようやく見分けられるだけで、植林のための作業道といったレベルで、雪の無い時期に辿れるのかは不明であった。
 緩やかな登りで、岩沢山に到着した。金目川に向かって切り落ちており、黒々とした岩尾根が落ち込んでいた。展望が開けており、岩井沢山が目の前に聳え、その奥には朝日連峰の前衛の山々が広がっていたが、山頂部が雲に隠されていた。
 麓では汗ばむ陽気であったが、山頂を吹き抜ける風は冷たく、西側のブナ林に少し移動して腰を下ろして大休止にした。最近は、有名山よりも独り占めの無名山の方が楽しみになってきている。 この季節の林道歩きは、フキノトウ採りが楽しみである。林道脇はまだ厚い雪に覆われていたが、水がしみだして雪解けが進んでいた二か所ほどでフキノトウを見つけることができた。家に戻ってからフキノトウの天婦羅とフキ味噌で春の味を楽しんだ。

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