蒲萄山

蒲萄山


【日時】 2016年3月13日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 蒲萄山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 蒲萄山・ぶどうやま・795.4m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/勝木/蒲萄
【コース】 蒲萄スキー場より
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:40 新潟=(R.7、R.345、荒川胎内IC、日本海東北自動車道、朝日まほろばIC、R.7 経由)=8:00 ぶどうスキー場駐車場〜8:45 発―9:02 第一リフト終点―9:44 ゲレンデ上―10:18 蒲萄山―10:50 ゲレンデ上〜11:15 発―11:42 第一リフト終点―12:09 ぶどうスキー場駐車場=(往路を戻る)=14:10 新潟
 新潟県北部の山形県境近くに、日本海に沿って南北に連なる蒲萄山塊がある。蒲萄山塊の最高峰は、一等三角点の置かれている新保岳(852.2m)であるが、山地名や地形図名は、集落の名前から蒲萄が取られている。蒲萄山の山麓にはスキー場が開かれており、ゲレンデ終点から山頂までは距離も短く、手軽に雪山を楽しむことができる。なお、蒲萄山の山頂には中継施設設けられて周辺の山から良く見分けることができたが、現在では撤去されている。

 前日に雪割草見物を行ったので、今度は雪山へということで、蒲萄山に出かけた。この季節、春の花と雪山を楽しめるのが、新潟の山の醍醐味である。
 途中、米ヶ山へ続く尾根を眺めると、雪がかなり消えており、この山の季節は終わっていた。小雪の今年とあっては納得のいく状態であったが、ぶどうスキー場の駐車場に入って、滑走コースを見ると、雪が完全に保たれており、滑走可能な状態であった。ローカルなぶどうスキー場では、雪消えの有無にかかわらず、終了の日時が決められているようである。広大な駐車場には他に車はなかった。
 固く締まった雪の上に前日の新雪が積もっており、つぼ足では滑りやすそうなため、スノーシューを履いて歩きだした。ぶどうスキー場では郵便局前のリフト乗り場と駐車場へのコースが下部で二つに分かれているが、迂回気味になる駐車場からのコースの方が少しは楽のはずである。
 第一リフト終点でメインゲレンデに合流。あとリフト一本分の登りが残っている。傾斜の緩い左側に沿って登った。青空のもと、白い雪原がはるか上に向かって続いていた。コンディションも最高のゲレンデに自分一人しかいないのは、白日夢のような不思議な気分になった。
 ようやく第二リフト終点にたどり着くと、ゲレンデ歩きもここまでになる。ゲレンデの終点部にはマイクロウェーブの反射板が置かれている。その背後の小ピークに向かって。少し前のわかんのトレースが続いていた。小ピークの上に出ると、朝日連峰や月山の眺めが広がっていたが、まずは山頂を目指した。
 小ピークの後は痩せた雪陵になっており、足元に注意して通過する必要があった。一旦下った鞍部の先は急な登りになっていた。固雪に新雪が乗った状態で、スノーシューで足場を作ることが難しかったが、幸い、以前のワカンのトレースによって段々ができており、これを利用して登ることができた。ひと登りすると、後は緩やかな尾根の登りが続くようになった。以前は、山頂に置かれたレーダードームがゴールの標識になっていたが、現在は撤去されて、少し残念なような気持ちにもなった。
 山頂の下に出ると、正面は急斜面のため、左右に逃げる必要がある。トレースは右に向かっていたので、これに従うことにした。左に回り込み、尾根上に出てから山頂に向かった。山頂は小広場になっていたが、木立に展望が閉ざされていた。一段下は広場になっていたので、ここに下りてから粟島、鳥海山、月山、朝日連峰の眺めを楽しんだ。林道を南に下ると、米ヶ山から新保岳に至る稜線を一望することができた。林道のカーブ地点にはカーブミラーが置かれており、ここから山頂下に戻ることにした。
 下りは、堅雪の上に乗った新雪が滑りやすく、足運びに注意が必要で、余計な体力を使うことになった。ただ、本来は春の薄汚れた雪の上を歩くはずが、純白な雪の風景を楽しめたのだから文句はいえない。スキー場からの登山は、スキー場の上部まで登るのが結構体力を使うので注意が必要である。

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