経塚山

経塚山


【日時】 2016年2月20日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 飯豊連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 経塚山・きょうずかやま・四等三角点・410.9m・山形県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/小国/小国
【コース】 健康観ゆーゆ脇の林道入口より
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:40 新潟発=(R.7、新発田、三日市、R.290、大島、R.113、道の駅白い森おぐに 経由)=9:20 林道入口〜9:48 発―10:45 送電線鉄塔(No.38)―11:25 経塚山〜11:50 発―12:15 送電線鉄塔(No.38)―12:55 林道入口=(往路を戻る)=15:50 新潟
 経塚山は、小国町にあり、健康観ゆーゆから健康の森横根に至る林道脇にある山である。山頂からは小国町を見下ろし、朝日連峰の眺めを楽しむことができる。地図には山名は記載されておらず、また三角点の点名は、「蛇塚山(ちょうづかやま)」となっている。

 翌日曜日は雨になるようなので、土曜日は少し遠出することにして、山形県・小国町付近の山を登りに出かけた。候補の一つであった横根山は賑わうスキー場脇の尾根を登るのが目立ちそうなためパス。もう一つの候補の宮沢峰は、予定していた取り付き部が伐採地の崖になっており、これもパス。結局、経塚山を登ることにした。
 国道から健康観ゆーゆへの道に入り、八木沢川を渡った先で林道開始部になる。健康観ゆーゆ方面は完全に除雪されていたが、林道は雪に覆われていた。健康観ゆーゆの駐車場方面を確認したりして車を行ったり来たりしていると、八木沢川にかかる橋のたもとにスノーシューを持った登山者が下ってきていた。地図を見ると、一段上に神社マークがあり、そこまでは遊歩道がありそうであった。そこからは、尾根沿いの登りを続ければ良いことになり、林道の大曲をショートカットできる。
 八木沢川にかかる橋のたもとから歩きだしたが、入口には字が消えて読めとれなかったが、標柱が立っていた。階段上に整備されているらしい道をひと登りすると、台地に出て、トレースは二手に分かれた。左手は急斜面に続いていたので、右手のトレースに進んだが、八木沢川に落ち込む崖のトラバースになった。道があったとしても、雪の時期には滑落あるいは踏み抜きによって重大事故が起きかねない状態であった。慎重に足を運んで、危険個所を通過した。トラバースが終わると神社の置かれた台地に出たが、このトラバース道への入口には通行止めの柵が置かれていた。台地の端に忠魂碑が置かれており、そこから急な下りで、橋のたもとに戻れるようであった。
 地図に名前が書かれていなかったが、神社には上杉神社の額が掲げられていた。東側に向かって鳥居が置かれており、こちらがメインルートであるようであった。案内図があり、この一帯は、神明山公園という名前で整備されていることが判った。
 危険地帯を通過したスノーシューのトレースにこりて、この後は自分自身の判断で歩くことにした。尾根沿いに登っていくと、大きく迂回してきた林道に飛び出した。林道沿いにはスノーシューのトレースが残されており、どうも神明山公園付近をスノーシュー歩きとして楽しんでいるようであった。
 林道を横断して尾根沿いに登っていくと、単独行らしい丸ワカンの跡が現れた。尾根の末端部の地形は意外に複雑で、右側に尾根を乗り換えていく必要があった。細尾根に乗ると、後は一本登りが続くようになった。傾斜の増した斜面を登りきると、送電線の鉄塔下に出た。この送電線は地形図には記載されていないが、横川線ということで、この鉄塔はNo.38の番号が付けられていた。この送電線は経塚山の山頂近くを通過しており、この山の登山道も送電線の巡視路を利用したもののようであった。鉄塔付近は雪原になっており、小国町を眼下に見下ろし、朝日連峰の眺めも広がっていた。経塚山に先回登った2002年6月15日は同じ曇りの日であったが、展望が良いとは思わなったので、雪山ならではの展望のようである。
 雪に覆われた尾根を進むと、左に少し外れて経塚山の山頂が見えてきた。次の鉄塔へは傾斜が再び増したが、わかんのトレースはここまでになった。今年は雪の締まりが遅れて、雪がぐずぐずのため、グループならともかく、スノーシューでないと歩ききれない状態であった。
 雪庇も見られる雪陵を進んでいくと、尾根が広がり、経塚山には左に方向を変える必要があった。緩斜面を横切って、経塚山への最後の登りにとりついた。
 経塚山の山頂は姫子松なのか針葉樹が生えていたが、登りつくとその間から朝日連峰を眺めることができた。山頂部は雪で覆われた高まりになっていたが、三方が切り落ちているため、あまり奥に進まずに眺めを楽しんだ。朝日連峰は少し距離があるものの、祝瓶山を中心とした朝日連峰の眺めが広がっていた。
 上杉神社まで下った後は、鳥居からの下り道に進んだ。このコースにもスノーシューのトレースが続いていた。すぐ下で駐車場の広場があり、その先で林道に出た。この上杉神社への車道は地図にも記載されていない。分岐からは、トレースは健康観ゆーゆへ下っていったが、そのまま林道に進んだ。幸い雪崩跡のようなものもなく、林道歩きも僅かで車に戻ることができた。次回、経塚山に登るなら、林道に進んでから折り返して上杉神社に出て、その先は尾根沿いに登ることにしよう。
 スノーシュー向きで、展望の山を一つ発見できたことに満足した。

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