三本ぶな山

三本ぶな山


【日時】 2016年2月13日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 東山連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 三本ぶな山・さんぼんぶなやま・576m・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/長岡/半蔵金
【コース】 杜々の森より
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:40 新潟=(北陸自動車道、中之島見附IC、R.17、R.351、栃尾、西野俣 経由)=8:00 杜々の森〜8:35 発―10:09 606.5mピーク―10:57 三本ぶな山―11:22 606.5mピーク〜11:50 発―12:42 杜々の森=(西谷、栃尾、R.290、二日町、塩中、下田、R.290、加茂、R.403、茅野山、R.49 経由)=14:50 新潟
 長岡東山連峰の東の長岡市(旧山古志村)と魚沼市との境界部には、600m程の標高を持つ山塊が広がっており、地図には、尖山、談合山、三本ぶな山といった山名が記載されている。一般的な登山者への知名度はほとんど無いが、北山麓にある杜々の森は百選に選ばれた名水で知られている。

 スノーシュー歩きの新しい山の開拓も難しくなっており、どうしても登った山でしばらく時間が経っている山を選ぶことになる。三本ぶな山に登ったのは、2007年3月であったので、再訪することにした。
 長岡から栃尾方面に向かうと雪も多くはなってきたが、例年に比べると少なく、山の斜面に土が見えていた。西野俣から先は幾つかの分岐が現れるが、杜々の森への案内板が置かれており、迷う心配はない。杜々の森の駐車場は、広く除雪されており、ここまでのドライブは冬の時期でも問題はない。
 駐車場脇の雪をストックで突っつくと、グズグズ状態であった。例年なら雪も締まってきているはずなのだが、この日も体力を使う歩きの覚悟が必要になった。車の脇で、イクステンションを付けたスノーシューを履いた。駐車場から杜々の森の清水までは踏み跡が付けられており、水汲みの人が訪れているようであった。
 清水の脇から、坂道になった林道に進んだが、古いスキーのトレースが続いていた。このトレースは三本ぶな山まで続いていたが、最初はどこに向かっているのか判らず、またスキーとスノーシューではコースとりも微妙に違うので、自己判断を優先して歩くことにした。
 坂を登っていくと林道は左に曲がったが、そのまま直進した。この日は、スノーシューを蹴りこめば、かなりの傾斜まで登れる状態であった。息が切れて振り返ると、ドーム状の建物が雪原の中にたたずんでおり、その向こうに粟ヶ岳の眺めが広がっていた。この日は曇り時々雨という天気予報であったが、良い方に外れた。
 迂回してきた林道に戻って、しばらくは林道沿いの歩きを続けることになった。どこで林道から分かれるかが問題になるが、453点の脇から尾根に取り付いた。この先は、地形が複雑で、沢形を避けたりする必要があって、細かくコースを変えることになった。この日は、雪がぐずぐずで早く林道からわかれたかったが、雪が閉まっておれば林道をもう少し辿って605.5mピークの北側に出てから登りに転じた方が良かったかもしれない。
 605.5mピークが間近に迫った所で急斜面を避けるために東側に迂回してから尾根に取り付くと、東側の展望が広がって、守門岳や浅草岳の眺めが目に飛び込んできた。青空も出てきており、今年一番の好天気になった。今年に入ってから、平日は快晴も巡ってきていたが、週末は悪天候ばかりであったので、ようやく念願がかなった。
 ここからはもうひと頑張りで605.5mピークに到着した。605.5mピークは、この山塊の三本ぶな山、談合山、尖山よりも標高は高く、雪原になった山頂からは周囲の展望が開けているので、山名が地形図に記載されていないのは残念である。点の記では「大平2」となっているので、大平山と呼んだら、もう少し注目度が上がるかもしれない。
 展望は三本ぶな山から戻ってからということにして、先に進んだ。杉林の中を少し下ると、左手に沢が走りはじめて尾根が二筋に分かれる。そのまま下ると、林道上の切通しの上に出たが、林道へは雪が解けて藪の坂になっており下れなかった。前回は脇にコースを変えて林道に下りたのだが。
 一旦登り返して、左側の尾根に進んだ。こちらが正解で、尾根を下っていくと自然に林道に下り立つことができた。
 三本ぶなにはマイクロウェーブの基地があり、その背後が僅かな高まりになっているので、ここを歩いて山頂到着ということにした。ここは、ホオノキの林が広っている。
 605.5mピークに登り返したところで大休止にした。南には、越後駒ヶ岳と八海山、巻機山、さらに奥には谷川連峰。西に目を転じれば、五百山から鋸山、猿倉岳と続く東山連山を一望することができた。605.5mピークは、展望の山として、もっと知られても良い山である。
 下りは、重力任せに下ったが、雪が重く途中で息が切れてきた。

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