花見山

花見山


【日時】 2015年12月23日(水) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 菅名山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 花見山・はなみやま・649.1m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/馬下
【コース】 小山田ヒガン桜樹林公園駐車場より
【ガイド】 なし

【時間記録】  7:10 新潟=(R.49、馬下橋 経由)=8:20 小山田彼岸桜駐車場〜8:38 発―9:00 公園上部―9:59 花見山〜10:05 発―10:45 公園上部―11:00 小山田彼岸桜駐車場=(往路を戻る)=12:10 新潟
 阿賀野川左岸に広がる菅名連峰は、新潟市内からも良く眺めることができるが、とりわけ目を引くのは、左に位置する鳴沢峰の鋭鋒である。この鳴沢峰から西に延びる尾根上に、大谷山と花見山という二つのピークがある。地図上にも名前が記載されておらず、また背後の主稜線に目がいって見落としやすいピークであるが、花見山には三角点が置かれている。以前は、送電線の巡視路を利用し、ヤブコギでようやく立つことのできたこのピークにも、現在では登山道が切り開かれている。花見山の山頂は、灌木帯となって周囲の展望が開けている。菅名山塊の縦走路として花見山を通過するのも良いし、このピークだけを目的として半日行程の登山を楽しむこともできる。三角点ピークである花見山の山頂に、大谷山という山頂標識が置かれたこともあるが、現在は失われている。

 この休日は家でゆっくりと思ったが、天気の崩れはないようなので山に出かけることにした。年末の休日とあって、市内に向かう道路が混みあいそうなため、渋滞の危険性の少ない花見山に出かけることにした。
 花見山の登山口の小山田彼岸桜駐車場までの林道が冬季閉鎖になっていたなら変電所から歩き出すつもりであった。とりあえず林道に乗り入れると、小山田彼岸桜駐車場に入ることができた。奥の駐車場の先からは、パイプ柵が置かれて通行止めになっていた。
 雪の気配は全くないため、通常の軽登山靴で歩きだした。最初は急な階段登りで、結構足にくる。彼岸桜の時期に訪れたことはないが、花見客は苦労しそうである。ひと登りすると、桜並木が続くようになるが、冬枯れの姿も美しく感じられた。
 公園上部から山道に進む。ひと登りすると左から巡視路が合わさり、その後は巡視路として十分に整備された道が続く。うす曇り空であるが、風が強く体が冷えた。花見山は阿賀野川が山合いから新潟平野に出るところにあって、風が強く、その代わりに雪も飛ばされて少ない傾向がある。
 送電線鉄塔の立つ小ピークを越すと、尾根沿いの登りが続くようになる。所々下りには滑らないように注意の必要な急斜面もあるが、全般的に登りやすい道である。周囲にもブナ林が広がるようになって、冬枯れの山を頼楽しむことになった。送電線鉄塔への道が左に分かれると、登りをもうひと頑張りすることになる。この登りの途中で、単独行が下りてくるのに出会ったのが、この日に出会った登山者のすべてであった。下山すると、奥の駐車場に車が一台停まっていたので、菅名岳方面に向かった登山者がひとグループはいたようである。この日の天候なら、大蔵山は大勢の登山者が入ったと思われるが、こちらは空いた山であった。新潟の冬山は、大勢が登ると思われる山に集まる傾向がある。
 傾斜が緩んで山頂が近づくと、風当たりも強くなった。雪はまばらに積もったのが見られるだけであった。異常な小雪といえる。三角点周囲は刈り払いが行われて、周囲の展望が広がっていた。鳴沢岳かた菅名岳を経て大蔵山に至る稜線や阿賀野川の対岸に広がる五頭山塊も一望できるが、なによりも飯豊連峰の眺めが素晴らしかった。強風によってチリが舞ったのかもやっていたが、真っ白に染まった北股岳や大日岳を眺めることができた。少し距離はあるが、飯豊連峰の展望台といっても良い。
 展望をひと通り楽しんだ後は、そのまま下山に移った。
 年末は雑用がいろいろと重なっており、これが最後の山行になった。

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