多宝山

多宝山


【日時】 2015年12月20日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 弥彦・角田山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 多宝山・たほうざん・633.8m・一等三角点本点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/弥彦
【コース】 登り:石瀬峠コース 下り:大滝沢左岸尾根コース
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:45 新潟発(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線、経由)=7:45 弥彦スカイライン入口〜8:04 発―8:20 石瀬峠―9:05 大滝沢左岸尾根分岐―9:14 間瀬道分岐―9:25 多宝山〜9:35 発―9:42 間瀬道分岐―9:50 大滝沢左岸尾根分岐―10:24 大滝小屋跡―10:43 石瀬神社登山口―10:57 石瀬峠―11:12 弥彦スカイライン入口=(往路を戻る)=12:30 新潟
 弥彦山は、越後平野の日本海際に、角田山や国上山と共にひとつの山塊を作る山である。山頂は、越後一宮として名高い弥彦神社の奥の院の置かれた弥彦山と、一等三角点の置かれた多宝山のふたつのピークに分かれている。
 弥彦山の山頂部に通じる弥彦スカイラインによって、弥彦山への登山道は荒廃してしまったが、最近の登山道ブームもあってか、再び整備の手が加えられるようになっている。弥彦山の南の妻戸尾根も中部北陸自然歩道の一部として十分すぎる程の整備が加えられて利用者が増えているが、岩室温泉から石瀬峠を経て北尾根を辿るコースも、指導標が設けられ、安心して歩くことのできるコースになっている。

 暖冬が続いて、雪山シーズンが遅れている。気分は雪待ちで気分はあまりのらないが、近場の山ということで、弥彦山に出かけることにした。歩く者の比較的少ない、石瀬峠からのコースを登ることにした。石瀬神社から続く林道から歩き出すのが本来のコースであるが、積雪期でも歩きやすい弥彦スカイライン入口から歩きだし、余裕があれば大滝小屋コースを下ってみることにした。
 冬季閉鎖中の弥彦スカイライン入口の駐車場に到着してみると、他に車はなかった。弥彦スカイライン入口にはがっちりした柵が置かれ、柵に足をかけて乗り越す必要があった。雪は全くみられない車道を歩いていくと、トレランが下ってきた。最近では、弥彦・角田山塊にやってくると、必ずトレランに出会う気がする。
 石瀬峠で車道から分かれて登山道に進んだ。階段登りが続いて、たちまち息が上がった。階段登りが続くだけに高度も上がるのは早く、右手にトラバース気味に登ると、北西に延びる尾根に乗ることができ、この先は傾斜も少し緩やかになる。山頂までの距離を書いた標柱がところどころに置かれているが、多宝山0.6kmと書かれた標柱の置かれている小広場から、大滝小屋へのコースが分かれている。コースの状態を見ると、少し藪ぽいものの踏み跡はしっかりしているように見えた。下山はこのコースに進むことにした。
 弥彦スカイライン方面から延びてきた林道跡に出ると、周囲にブナ林も広がって、高山の雰囲気を味わうことができるようになった。雪もうっすらと地面を覆うようになったが、雪道というにはほど遠い状態であった。
 誰もいない多宝山の山頂に到着。冷たい風が吹き抜けており、出会った登山者も休まずに歩き続けていく状態であった。粟ヶ岳や守門岳も雲がかかって山頂は隠されていた。
 下山は、大滝小屋へのコースに進んだが、足元が不安定な急斜面の下りで、木の枝も使って、横向きに足を下ろすような場面が連続した。このコースは、2001年12月以来で、藪化が進んでいるように思えた。尾根を右に外すと、土台跡が現れ、大滝小屋が無くなっているのに驚かされた。北後にネットで調べると、数年前に撤去されたようである。
 大滝小屋跡から少し下ったところでT字路に出てどちらに進むか迷うことになるが、ここは左に進むのが正解。ジグザグ道を下っていくと杉林の中に入り、最後は林道に飛び出した。このコースの入口には、標識も無いのはもちろん、テープも下げられていないので、歩いたことがないと入り込む気は起きないであろう。
 左に曲がった先の林道カーブ地点にはベンチの置かれた休憩施設が設けられ、その前から石瀬峠への登山道が始まっていた。最後のもうひと頑張りで石瀬峠へ登り返し、後は車道歩きで車に戻った。

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