笠菅山

笠菅山


【日時】 2015年12月12日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 五頭連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 笠菅山・かさすげやま・609.4m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/出湯、東赤谷
【コース】 中ノ沢より
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:45 新潟=(R.49、三川、岡沢 経由)=7:50 中越幹線巡視路入口〜8:16 発―9:02 No.44鉄塔〜9:07 発―9:20 No.43鉄塔〜9:25 発―9:45 No.42鉄塔―9:59 分岐―10:05 笠菅山〜10:45 発―10:53 分岐―11:03 No.42鉄塔―11:19 No.43鉄塔―11:34 No.44鉄塔―12:02 中越幹線巡視路入口=(往路を戻る)=13:20 新潟
笠菅山は、五頭山塊の裏手にあたる三川温泉の背後に、新谷川と中ノ沢川に挟まれて立つ山である。標高は低いが、独立峰で、名前のように笠を置いたような形から周囲から良く目立つ山である。

 冬の訪れが遅れており、12月も半ばというのに新潟市内には雪の気配がない。山の雪の状態を知るため、日本平山の途中にある大村杉(人分山)を登りに出かけた。五十島の先の青少年自然の家 へと曲がるT字路で道が閉鎖になっていた。雪の気配も無いが、冬季閉鎖の規制がかかっていた。雪が無いので油断しており、冬季閉鎖のことを忘れていたのは失敗であった。
 計画変更ということで、この時期のお気に入りの笠菅山に向かうことにした。中ノ沢手前の林道入口の空き地に車を停めた。林道入口には、「林道清水小屋線起点」と書かれた新しい標柱が置かれて、人に説明しやすくなっていた。
 林道を上っていき、砂防ダムの堰堤下を右に曲がった先で送電線巡視路が左に分かれ、これを辿ることになる。巡視路に進むと、入口には清水小屋と書かれた山小屋が建てられている。しばらくは林道幅の道が切り開かれているが、崩壊も進んでおり、車の走行はできない状態である。急斜面の九十九折の登りで、一気に息があがる。
 傾斜が緩むと、右手に送電線の鉄塔が現れるが、そのまま直進する。沢を木の橋で渡ると、送電線巡視路として整備された階段登りが続くようになる。道が良く整備されていて歩きやすいが、急登が続き、体力維持の登山には良い。
 鉄塔下に出たところで、ひと息ついた。笠菅山までの途中には、三つの鉄塔の下に出て展望も開けるので、写真撮影も兼ねてひと休みするのに都合が良い。このコースの楽しみは、菱ヶ岳を中心とした裏五頭の眺めであるが、雪が斜面に僅かに見られるだけであった。登山道を雪が僅かに覆っているようで、雪山にはほど遠い状態であった。阿賀野川が光り、その奥には御神楽山を望むことができた。
 二番目と三番目の鉄塔の下でも展望が開けるが、裏五頭の眺めも少しずつ異なってくる。三番目の鉄塔付近は急斜面に立っているので、休むには二番目の鉄塔が良い。
 三番目の鉄塔を過ぎると、巡視路の周辺に天然杉が並ぶようになる。最近は佐渡の天然杉の人気が高まっており、天然杉が見られる山として笠菅山や近くの黒山も注目されてよさそうな気がする。
 稜線の乗り越し部に出たところで、右手に進む。最初は踏み跡も薄いが、すぐにしっかりした道に変わる。最高点が近づいたところで、左手の高みを目指して藪を進むと、刈り払いの中に三角点が現れる。山頂付近は展望が閉ざされているので、道に戻って南東に下ると、中継塔の立つ広場に出る。2013年11月には工事資材が置かれた状態であったが、以前からあったテレビ中継施設の他に、新しいアンテナ施設ができていた。
 笠菅山には、三川温泉方面からの林道終点からも道がある。工事のためにはそちらの道を使ったはずとと広場の縁に進むと、虎ロープの掛けられた道が続いていた。いずれこの道を確かめる必要があるが、歩いた際の面白さでは中ノ沢方面からのコースの方が上であろう。
 広場からは飯豊連峰の眺めが広がっており、展望を楽しみながら大休止にした。さすがに飯豊連峰は真っ白に変わっていた。
 予定変更で登った山であるが、笠菅山は、新潟市からも近いにもかかわらず登山者もほとんどおらず、楽しめる山であった。

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