秋葉山

秋葉山


【日時】 2015年12月10日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雨

【山域】 新津丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 秋葉山・あきばやま・83m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/新津
【コース】 秋葉ルート
【ガイド】 なし

【時間記録】 7:10 新潟=(R.49、茅野山、R.403、新津 経由)=7:50 秋葉湖〜8:15 発―9:00 パノラマ台―10:28 秋葉山―10:39 秋葉湖=(往路を戻る)=12:00 新潟
 秋葉山は、新潟平野の東の縁に沿って広がる新津丘陵の北端にある山である。山名の由来は、宝暦11年(1760)に庄屋桂氏が山頂に立てた秋葉大権現の神社に由来する。新津の市街地が迫っており、山頂一帯には公園化が進んでいるが、石油の里まで「木もれびの道」という長距離の遊歩道が整備されている。

 この週末も悪天候に見舞われ、土曜日の山はお休み。日曜日はなんとしても山に行きたいところだが、あいかわららずの雨。雨でも歩ける山として、近場の山を考え、新津丘陵に出かけることにした。秋葉湖からの周回コースは、8月14日に歩いたが、真夏の低山歩きとあっては、汗だらだらで蚊にもさされ、コースを確かめるのがやっとであった。
 先回と同じに、秋葉湖の脇の駐車場に車を停めた。先回は、歩き始めるために、周辺をうろうろしたが、今回はすんなり歩き始めることができた。鴨が遊ぶ湖脇の車道を進むと、「木もれ陽の遊歩道」の入口に到着する。湖畔沿いの道を少し辿ると、尾根沿いの道が始まる。湖畔沿いの道を辿っても、先で合流するようなので、遊歩道の全体像を把握するために歩いてみる必要がある。  遊歩道は、落ち葉で覆われており、気持ちよく歩くことができた。木立に囲まれているため、雨の影響も少なかった。「小口・若宮廟」分岐で右折。すぐ先でゴルフ場脇に出て一旦下りになる。その先で長い階段登りが続き、体力を結構使うことになった。傾斜が緩んだ尾根道を進むと、十字路になり、右折するとパノラマ台に出た。この日は、天気も悪いので引き返すことにしたが、看板には東島城址1.7kmとも書いてあるので、東島城址の入口まで車道歩きになるのか、遊歩道が設けられているのかいずれ確かめてみたい。
 分岐に戻って、「小口・若宮廟」への道に進んだ。右下には、広域農道が並行して走っているが、木立に囲まれて静かな道が続いている。遊歩道の周辺の地形は複雑で、雪が積もると、トレースは困難になりそうであった。一旦伐採の作業道を横断し、さらに尾根沿いの歩きが続く。一帯には、地図には載っていない林道並みの道からブル道のクラスまで、さまさまな道が開かれており、この先も状況が変わるのかもしれない。
 谷間に下っていくと、池が現れる。この池は、石油が浮いて黒い色をしている。前回は木立に囲まれいたが、今回は葉も無く良く眺めることができた。堰堤を挟んで二つの池があるが、下流部の池にはオイルフェンスが二本張られて、石油が流れ出るのを防止していた。池の下流部の堰堤下にあった民家は、廃屋になっていた。池の先の谷間を流れる沢も石油で黒ずんでおり、一帯には石油の匂いが立ち込めていた。この石油の溜まった池や沢は、日本の他では見られないはずのもので、この遊歩道も、石油を見どころにして設定すれば、ユニークなコースになるはずで、知られていないのはもったいないことである。
 沢から長い階段登りが続き、この上で林道に飛び出す。先回はこのまま林道を歩いたのだが、脇に遊歩道が設けられていたので、こちらを歩いた。
 遊歩道を進んでいくと、石油の運搬のために掘られた熊沢トンネルに出る。今回は、このトンネルを通ってみることにした。電灯のついたトンネルを過ぎると、再び山道になり、下っていくと煮坪が現れた。「煮坪は、慶弔13年(1608年)に発見された新津油田の発祥地になった石油井で、全盛期には、噴出する水と石油とガスで、1メートルあまりも噴き上がり、物を煮るさまに似ていることから名前が付けられました。」と書かれていた。この煮坪までは車道が通じており、車道経由で戻るか考えたが、トンネルへ引き返すことにした。
 熊沢トンネル入口に戻って林道を歩いていくと車道に出て、秋葉山への道に進んだ。緩やかに登っていくと秋葉山に到着したが、はっきりした山頂ではないのは残念である。ただ、ここを通らないと、名前のついたピークを踏まないないので、一応は登っておく必要がある。秋葉山から遊歩道を下っていくと、駐車場近くに下り立って、周回は終わる。

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