マンダロク山

マンダロク山


【日時】 2015年11月7日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 川内山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 マンダロク山・まんだろくやま・865.9m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川、御神楽岳/馬下、高石
【コース】 日倉山くりの里より
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:40 新潟発=(R.49、五十島、三月沢橋、日倉橋 経由)=7:55 日倉山くりの里〜8:14 発―8:48 三角点―10:15 マンダロク山〜10:25 発―11:49 三角点―12:15 日倉山くりの里=(往路を戻る)=13:30 新潟
 マンダロク山は、川内山塊の早出川右岸にある山である。日本平山から日倉山を経て菅名岳方向に北進する稜線の一画にあることから、前日倉山とも呼ばれている。国道49号線脇の五十島の集落から眺めると、谷の奥に肩を張った上に三角形の山頂を持つこの山を望むことができ、登頂意欲をそそられる。

金曜日に郡山へ日帰りしたため、遠出の意欲を失っていた。近場で紅葉を楽しめる山としてマンダロク山に出かけることにした。マンダロク山は、近くてスラブの眺めも楽しめる山であるが、これまでには1999年10月と2006年10月の二度しか登っていない。
 国道から分かれて登山口に向かう五十島からはマンダロク山の眺めが広がるが、霧がかかって山の姿は隠されていた。五十島から山に向かい、突き当たったT字路を右折。五十母川を渡った先から分かれる林道に進む。すぐ先で林道が二手に分かれるが、直進状態の右手の林道に進む。この林道の入口にか掛かる鎖は外されて地面に横たわっていた。
 九十九折状態の道で高度を一気に上げる。林道は舗装されて、脇から草が倒れこんできていたが、走りやすい状態であった。台地に出ると栗園が広がっており、管理小屋の脇の空き地に車を停めた。管理小屋も冬支度を終えて締め切られていた。栗園からは、マンダロク山の眺めが広がっているが、霧がかかって、麓部分が見えるだけであった。太陽が上って霧が晴れることを期待して歩き出した。
 栗園の中を進んでいくと、上部で登山道が始まる。雑木林の中に登山道が続いているが、素晴らしい紅葉が広がっていた。ひと登りすると滝見場に出るが、水音は大きく聞こえるものの、滝の姿は谷向こうの斜面で小さい。ここからひと登りで三角点ピークに出る。ここには、「展望台、独標」という看板も置かれているが、展望はない。滝見場で足を停めて写真を撮ったばかりなので、そのまま通過になった。この少し先で「山頂まで2時間」の標識が現れるが、それほどはかからない。「山頂まで1時間」の標識もあったはずであるが、失われたのか今回は見当たらなかった。
 小さなアップダウンが続くが、紅葉が美しく、楽しく歩くことができた。霧も晴れてきたが、見上げる山頂には雲がかかっていた。山頂到着を急ぐことはないと、ゆっくり歩くことにした。左手の斜面にスラブを眺めることができるようになると、細尾根の急登が始まった。
 一汗かくと稜線上に出て傾斜も緩まるが、その先はやせ尾根状態のところも出てきて、気の抜けない歩きが続く。稜線が延びていく先にマンダロク山の山頂はまだ高く聳えていた。実際には、手前のピークで、実際の山頂はさらに奥にあるのだが。
 山頂に見える手前のピークに向かって登っていくと、足がかりの乏しいざれ場に出た、ここまでの足場の悪いところにはロープも取り付けられて助けになったのだが、ここのロープは失われてしまったようで、自力で登る必要があった。この難所を通過すると、緩やかな稜線歩きでマンダロク山に到着した。
 マンダロク山の山頂は三叉路状態になっており、二本の登山道が先に続いていた。左は日倉山方面に続くが、途中で終わっている。右の道も、ネット上の情報によれば、すぐ先の820mピークで終わってしまうようである。
 休むうちに雲も薄くなって、北西に位置する菅名山塊の眺めが広がるようになった。残念ながら、南の日倉山や日本平山方面は逆光で良く見えなかった。
 下山は、登山道の通じている稜線脇に広がるスラブの眺めが素晴らしく、ミニ・御神楽岳といった感じであった。写真を撮りながらの歩きになってしまった。
 マンダロク山は、新潟から近いにもかかわらず知名度は低く、静かな山歩きを楽しむことができるのも魅力である。

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