流石山、大倉山、三倉山、愛宕山

流石山、大倉山、三倉山
愛宕山


【日時】 2015年10月2日(金)〜4日(日) 前夜発2泊2日 各日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 3日:晴 4日:曇り

【山域】 那須連峰
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 流石山・ながれいしやま・1815.5m・三等三角点・福島県、栃木県
 大倉山・おおくらやま・1885m・なし・福島県、栃木県
 三倉山・みくらやま・1888m・なし・福島県、栃木県
【地形図 20万/5万/2.5万】 日光/田島、那須岳/甲子山、那須岳
【コース】 大峠林道登山者用駐車場
【ガイド】 新・分県登山ガイド「福島県の山」(山と渓谷社)、山と高原地図「那須・塩原」(昭文社)

【山域】 津川周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 愛宕山・あたごやま・213.7m・四等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/御神楽岳/越後豊川
【コース】 野村入口より
【ガイド】 なし

【時間記録】
10月2日(金) 14:00 新潟=(R.49、会津坂下、上三寄、R.118、小野、R.121、養鱒公園、野際新田 経由)=17:20 大峠林道駐車場  (車中泊)
10月3日(土) 6:10 大峠林道駐車場―6;24 林道終点―6:58 大峠―8:45 流石山―8:54 大倉山―9:30 三倉山〜9:35 発―10:12 大倉山―11:06 流石山〜11:25 発―12:18 大峠―12:51 林道終点―13:05 大峠林道駐車場=(野際新田、養鱒公園、R.121、小野、R.118、上三寄、会津坂下、R.49、徳沢、R.459、弥生 経由)=19:00 鏡山登山者用駐車場  (車中泊)
10月4日(日) 1:00 鏡山登山者用駐車場=(弥生、R.459、徳沢、R.49 経由)=7:02 野村上バス停―7:40 愛宕山―8:09 野村上バス停=(R.49 経由)=9:30 新潟 
 那須山塊のうち、三本槍岳以北を北那須、三本槍岳から茶臼岳付近の登山者でもっとも賑わう部分を表那須、西側の男鹿山塊を裏那須と呼ぶという。流石山、大倉山、三倉山は、裏那須に位置し、これらの三山を連ねる縦走路には、那須随一の高山植物のお花畑が広がっている。大倉山と三倉山の位置関係については、下郷町と黒磯市の見解の相違によって、それぞれ逆であるという論争がある。

 愛宕山は、山頂に愛宕神社を奉った山として、全国にも多く見られる名前である。この愛宕山は、津川からR.49を福島県境方面に進み、常浪川を渡った所の野村の集落の背後にある山である。

 この週末は、いよいよ紅葉の始まりになるはずと思われた。天気予報では、東北北部は雨がちのようで、福島県方面を考え、裏那須方面に出かけることにした。大峠に上がって、その先、三本槍岳か三倉山のどちらに向かうかは、現地で決めることにした。
 暗くなったところで、野際新田から大峠林道に走りこんだ。台風崩れの爆弾低気圧のおかげで道路上には木の枝が落ちていた。狭い林道で暗い中を走るのは危険なため、途中の日暮滝展望台の駐車場で夜を過ごした。
 翌朝、明るくなったところで出発。カーブを交えながら上っていき、トラバース気味の道に代わると、未舗装の道に変わった。ヨロイ沢を渡り、林道が左に分かれた先で、登山者用駐車場に到着した。
 駐車場からは荒れた林道歩きになる。一般車は駐車場から先進入禁止と書かれていたが、林道終点まで入っている車もいた。禁止となっていなくとも、ここを車で走る気は起きない。
 林道終点からも、しばらくは林道幅の道が続いたが、次第に登山道幅の道になっていった。九十九折の道を登っていくと大峠に到着した。峠では、公園の管理人が標識の整備を行っていた。整備のお礼をいうと、どこへと聞いてきたので、三斗小屋温泉経由で三本槍岳周回を行おうかと思っているというと、登山道に笹が倒れこんでいてずぶ濡れになるよと言ってきた。三倉山への稜線は紅葉の盛りになっているともいう。見ると、三斗小屋温泉方面の谷間は、紅葉はまだという状態であった。お礼を言って、三倉山に向かうことにした。
 大峠から流石山へは、標高差300mの急斜面の登りになる。ニッコウキスゲの季節には、お花畑を見ながらの登りになるのだが、今回は黙々と登ることになった。それでも高度を上げると、流石山の南斜面が紅葉に染まっているのが目に飛び込んできて、期待も高まった。
 傾斜が緩んで尾根歩きに変わると、じきに流石山に到着した。小広場になっており三角点が頭を出していた。この山の最高点は1822m点であるが、登山道はその直下を通過しており、山頂標識は少し低い三角点部に置かれている。
 流石山からは、展望を楽しみながらの稜線歩きになった。草原部は茶色に、斜面に広がる木立は、赤や黄色に染まったいた。北側の谷越しには、三倉山が、ピラミッド型の堂々とした姿を見せていた。カメラを首に下げての写真撮影モードでの歩きになった。速足の登山者が追い抜いていったが、ゆっくりと風景を楽しまないのはもったいない。ゆっくり歩くには、太陽の位置の問題があった。茶臼岳や三本槍岳は東側にあるため、逆光になって写真にならない状態であった。太陽が登った昼に、来た道を戻るため、それまで時間を調整するj必要があった。
 小ピークを越しながら歩いていくと、どっしりした鍋底状の大倉山が近づいてきた。小さな池の五葉ノ泉を過ぎると、登りが続くようになって、大倉山の山頂に到着した。この山頂は、木立に囲まれた小広場で、休むにしてもあまり面白くない。
 大倉山からの下りになると、紅葉に彩られた三倉山が正面に広がって、見とれて思わず足が止まってしまった。三倉山は、これまで二回登っているが、ガスが流れて、充分な展望は得られておらず、三倉山の姿というのも充分に把握していなかった。山腹に岩場を抱き、ピラミッド型の山頂は、存在感があった。
 手前の三角点ピークに上がると、三倉山の山頂に向かって登山道が一気に上がっていくのが見えた。僅かに下ってから最後の登りを頑張ることになった。到着した山頂には、四名の先行者がいたが、紅葉の盛りの山としては、混雑とは程遠く静かであった。唐沢山への登山道をうかがうと、しっかり整備されているようであった。次回は、音金側から登ってみよう。その際は、三倉山自体の眺めを楽しむために三角点ピークまで足を延ばす必要があろう。
 帰りは、茶臼岳や三本槍岳を眺めながらの稜線歩きになった。太陽も上って光線の具合もよくなって、紅葉の風景を楽しむことができた。流石山まで戻った所で大休止をとった後に下山した。  駐車場に戻ると、車で満杯になっていた。三倉山方面はすいていたが、三本槍岳を目指した登山者が多かったようである。
 翌日は飯豊の眺めを目的に鏡山に登ろうと思い、鏡山の弥生側の登山口駐車場に入った。夜中に本降りの雨になり、翌日の鏡山はあきらめ、林道から脱出して車を移動し、奥川付近で夜を過ごした。
 翌朝は、雨は止んだものの、雲が垂れこめる天気で、登山の意欲が薄れてしまった。軽く山に登っておしまいにしようと思い、帰り道の途中の愛宕山に向かうことにした。昨年の2月にスノーシュー歩きで登ったが、その際に国道49号線脇の山裾に登山口の標識が置かれているのを知った。雪の無い時期に登って登山道の状態を確かめたいと思っていた。地図は用意していなかったので、記憶頼りということになった。
 登山口への農道沿いには車を置くスペースが無かったため、野村上バス停のスペースから歩き出した。愛宕山登山口の標識にも関わらず、その背後の杉林の中の踏み跡ははっきりしなかった。奥に進むと、幅広の切り開きに乗ることができたが、夏草が茂っており、登山者は利用していないようであった。ひと登りすると、整備されている林道に飛び出した。現在は、この林道がアプローチに使われているようなので、下山時に確かめることにした。林道を横断した先のススキの原に刈り払い道が続いていたので、この道に進んだ。送電線の下に沿って登っていくと、幅広の尾根上に出た。左に分かれるはずの登山道を探しながら進んだが、下りにかかるところまで進んでも見つからなかった。引き返して、最初の鉄塔の背後を探すと、林道幅の道が続いていた。これが登山道かと思って進むと、下りになって、最初に横断したと思われる林道に戻ってしまった。
 林道の先に進むと、ようやく愛宕山への登山道が現れた。この入口には、登山道標識も置かれていたが、古びていた。登山道をひと登りすると尾根沿いの道になり、じきに愛宕山の山頂に到着した。小さな祠も置かれており、地元の人がお参りをしているようであった。南に向かって切り開き道が続いており、進んでみたい誘惑にかられたが、地図も持っていないので、今後の課題ということにした。東と南に延びる送電線の巡視路になっている可能性がある。
 下山時に林道を辿ると、昨年に利用したコースに出て、最後は野村集落内の諏訪神社の脇に下り立った。昨年に登ろうとした時に、地元の人から愛宕山の登山口は国道脇だよと言われたが、この諏訪神社から入るのが正解であることが判った。

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