菱ヶ岳

菱ヶ岳


【日時】 2015年9月5日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 五頭山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 野須張・のすばり・902..8m・三等三角点・新潟県
 大日山・だいにちやま・924m・なし・新潟県
 菱ヶ岳・ひしがたけ・973.5m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/馬下、出湯
【コース】 南登山口より
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:15 新潟発(R.49、取上橋、石戸 経由)=7:10 菱ヶ岳登山道南口〜7:30 発―9:11 釜場清水〜9:18 発―10:04 野須張―10:28 大日山(西山見晴どころ)―11:05 菱ヶ岳―11:42 大日山(西山見晴どころ)〜12:10 発―12:31 野須張峰―13:03 釜場清水〜13:15 発―14:28 菱ヶ岳登山道南口=(往路を戻る)=15:30 新潟着
 菱ヶ岳は、新潟平野に面して加治川と阿賀野川の間に広がる五頭山塊の最高峰である。これまで菱ヶ岳へは、メインコースにあたる村杉温泉、裏コースといえる中ノ沢、さらに五頭山からの縦走路といった登山道が利用されてきたが、南の石戸集落から野須張峰へ登り、大日山を経て菱ヶ岳に至るコースも開かれている。

 秋雨前線の影響で、日曜日は雨になるようであった。山登りは土曜日だけのようなので、少しきつめの山を選ぶことにして、石戸から菱ヶ岳へ登ることにした。このコースは、2012年6月以来ということでそう時間は経っていないが、歩く者は少ないのが良い。
 石戸川を渡ってすぐの所で右折する。すぐ先で左折し、集落内から伸びてきた道に出て、後は川沿いに進む。左から沢が入ってきた先が登山口になる。駐車場は、川岸側の路肩になるが、スペースはあまりないので、慎重に車を回転させた。以前よりも川岸が削られて狭くなったような気がする。
 緩やかに登っていくと、大山神社があり、その手前を左折する。一旦荒れた植林の作業道にでるが、すぐ先で尾根沿いの登山道に進む。再び作業道に飛び出すが、その先で再び登山道に入る。尾根沿いの登山道はまっすぐに登ってきているので、作業道を歩くと相当な大回りになりそうである。
 この後は、尾根沿いの登りが続く。吹き抜ける風は涼しく感じたが、気温はまだ高く、汗がしたたり落ちるようになった。最初の目標地点は釜場清水であるが、そこまでは小さなアップダウンもあってなかなか到着しない。左手の沢が近づいてきて水音も大きくなるが、釜場清水は山の斜面が迫った所にあり、高度も上げていく必要がある。尾根の一段下をトラバースして進んだ後に尾根に上がるということを何度か繰り返すと、ようやく釜場清水に到着した。
 釜場清水は、登山道から脇に外れた所にあるので、コップを持って確認しにいった。水は細い流れであったが、汲んで飲むのには問題はなかった。少し冷た目といったところであったが、美味しく飲むことができた。
 水を飲んで元気を取り戻し、野須張への急登にとりかかった。このコースで一番の頑張りどころになるが、標高差180mを登りきると、ブナ林の広がる幅広尾根に出る。その先は、灌木帯の刈り払い道となって、野須張への最後の登りになる。
 野須張の山頂は広場になっており、東側の崖の縁にでると、大日山から菱ヶ岳の眺めが広がっていた。曇り空で、飯豊連峰の眺めが閉ざされていたのは残念であった。野須張から大日山にかけては、ミニ飯豊といった雰囲気で、五頭連峰の中でも好きな場所である。このコースでは、大日山が一番好きなピークで、ここで腰を下ろして大休止にしたいところであるが、目的地の菱ヶ岳まで足を延ばさないのは、手抜きとなってしまう。
 標高差70m程下った後に、菱ヶ岳へは標高差120m程の登りになる。急登を登り切ると菱ヶ岳の山頂に到着するが、村杉温泉側から登ってきた登山者で賑わっていたので、すぐに引き返した。菱ヶ岳の山頂は木立に囲まれて展望はなく、五頭山塊最高峰という価値はあるものの、面白さはない。登り返しで汗を絞らされた後、予定通りに大日山に到着して大休止にした。
 下りの途中、釜場清水で水を汲んでから歩きを続けた。
 下山後に着替えをしようとすると、蛭が一匹ズボンに取り付いており、足の血を吸われていた。五頭山塊は蛭の心配は無いと思っていたので意外であった。釜場清水で水を汲むのにしばらく立ち止まっていたので、その時に取り付けられたような気がする。菅名山塊に比べれば蛭の密度は多くはないようであるが、今後は注意する必要がある。

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