新津丘陵

新津丘陵


【日時】 2015年8月14日(金) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り後雨

【山域】 新津丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 秋葉山・あきばやま・83m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/新津
【コース】 秋葉ルート
【ガイド】 なし

【時間記録】 9:00 新潟=(R.49、茅野山、R.403、新津 経由)=9:40 秋葉湖〜10:28 発―11:00 小口分岐―11:10 パノラマ台―11:31 林道横断―11:40 池―12:05 林道分岐―12:16 秋葉山―12:23 秋葉湖=(往路を戻る)=13:30 新潟
 秋葉山は、新潟平野の東の縁に沿って広がる新津丘陵の北端にある山である。山名の由来は、宝暦11年(1760)に庄屋桂氏が山頂に立てた秋葉大権現の神社に由来する。新津の市街地が迫っており、山頂一帯は公園化が進んでいるが、石油の里まで「木もれびの道」という長距離の遊歩道が整備されている。

 お盆休みの道路の混雑を避けて、近場の歩きですますことにした。ネットで調べていくと、新津丘陵に周回のハイキングコースが設定されていることを知った。中部北陸自然歩道の「秋葉石油の里のみち」では、秋葉公園から石油の里までの遊歩道が整備されているが、片道10.6kmの距離は、往復は難しく車二台を用意しなければ歩けない。二つの周回コースのうち、まず「秋葉ルート」を歩きに出かけることにした。
 事前に地図上でGPSのためのルート設定をするのだが、遊歩道や林道が複雑に入り組んでおり、非常に難しかった。通常の登山なら山の頂上を目指せばよいのだが、遊歩道となると地形とは無関係に通じていることが多い。
 秋葉公園には以前訪れたことはあるものの記憶も無くなっている。とりあえず、秋葉湖から歩き出すことにした。新津カントリークラブの脇をかすめて車を進めると、秋葉湖脇の駐車場に到着した。歩き出す前に、付近を走って、一帯の様子を偵察した。
 秋葉湖の東端に進むと、トイレがあり、「木もれ陽の遊歩道」という標柱が立てられていた。現在では、中部北陸遊歩道ではなく、旧新津市が設けた「木もれ陽の遊歩道」という標識の方が多く設けられているので注意が必要である。
 丸太階段をひと登りすると、湖沿いの道と尾根沿いの道に分かれた。事前の設定通りに尾根沿いの道に進んだが、湖沿いの道に進んでも、環状縦走路に出ることができるようである。すぐに林の中にあずまやが置かれた広場に出た。駐車場脇の案内図によればどんぐり広場とのこと。
 尾根沿いの道が続いた。そう大きくはないもののアップダウウンが続き汗がしたたりおちた。藪蚊も寄ってきて何か所も刺されることになった。「木もれ陽の遊歩道」という名にふさわしく木立に囲まれて展望の開けない道であった。春先や初冬に歩くには良いかもしれないが、真夏には厳しい道であった。遊歩道は曲がりくねって、次第に方向感覚も失われてきた。そのためか、遊歩道の途中には、「木もれ陽の遊歩道」における現在地を示す看板が置かれていた、
 「小口・若宮廟」分岐に出て、ここは右折。方向を南に変えると、ゴルフ場の脇をかすめることになった。地図には、ゴルフ場内の歩道も記載されているので、余計にコースが判りにくくなっていた。丸太階段の設けられた坂道が続き、体力維持の歩きには都合が良かった。117m点でT字路となり、「小口・若宮廟」と石油の里への道が分かれていた。石油の里方面に進むと、すぐ先でパノラマ台に出た。とりあえずパノラマ台までと思っていたので、ここから引き返すことにしたが、後で地図と絵看板を見比べると、この先に別のパノラマ台があるのかもしれないという疑問が湧いてきた。小雨が時折り降ってきたため、パノラマ台という名前ではあるが、五泉方面の平野部の眺めが広がっているだけであった。
 T字路に戻って、今度は「小口・若宮廟」への道に進んだ。メインコースではないためか、草が少しかぶっていたりして歩く者は少ないようであった。途中、地図には載っていない林道を横断し、再び尾根上に戻るとT字路に出た。右に曲がれば「小口・若宮廟」だが、左の秋葉湖への道へ進んだ。
 尾根を下っていくと、池に出たが、通常の池と違って黒い色をしていた。石油が流れ込んでいるようであった。この一帯は石油が出るため、石油井戸が藪の中に隠されている可能性があるで注意が必要である。石油臭いような臭いもした。草の茂った林道跡を進んでいき、丸太階段を登ると林道に飛び出した。
 この後しばらくは林道歩きになった。車の進入禁止のゲートを越すと、その先で石油の運搬のために掘られた熊沢トンネルが現れた。地図では煮坪の南西に記されている。この遊歩道は、石油にからめて整備して宣伝した方が面白くなると思う。
 林道を進み、車道に出たところで、横断した先の遊歩道に進んだ。尾根道を進んでいくと秋葉山の山頂に出た。水道施設があり、車道も上がってきて山頂らしからぬところであるが、今回の遊歩道上では地図に記載されている唯一の山頂である。
 山頂脇から下る道に進むと秋葉湖の脇に出て周回が完了した。
 今回のルートは別の遊歩道を歩いても良いし、また若宮廟や熊沢トンネルなど寄り道してみたいポイントもあるので、機会があったらまた歩いてみたいと思う。

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