鷹巣峠

鷹巣峠


【日時】 2015年7月4日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 飯豊連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 鷹巣峠・たかのすとうげ・150m・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/小国/安角
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:30 新潟=(R.7、蓮野IC、R.113、十文字、R.113、関川 経由)=10:00 下川口〜10:15 発―11:05 大内淵―11:49 下川口=(往路を戻る)=13:30 新潟
 「越後米沢街道」は山形県の置賜地方と新潟県の下越地方を結ぶ街道で、この古道には13の峠があるため別名「十三峠」と呼ばれている。鷹巣峠は、最も新潟寄りの峠で、標高は低いが二つのピークを持っている。この峠道は、イザベラ・バードが難儀して越え、その様子を「日本奥地紀行」に記したことでも知られている。

 イザベラ・バードの「日本奥地紀行」を読んで十三峠に興味を持ったが、以前は、どこをさすのかも判らない状態であった。最近は整備もされるようになり、「越後米沢街道 十三峠交流会」のホームページにコースの詳細が載っていたので、まずは、最も新潟寄りの鷹巣峠を歩くことにした。  雲母で国道から分かれて大石ダムへの道に進み、川口橋を渡って下川口に入り直進すると、米坂線の下をくぐる手前に、「旧米沢街道 峠の入口」の標柱が置かれていた。その脇には、「0/10 鷹巣峠」と書かれたコース案内も置かれていた。ただ、この標識は、かならずしも分岐には置かれておらず、見当たらないところもあり、コース案内としては不充分なところもあった。
 入口から進むと、杉林の中に苔むした道が続いていた。表面がつるつるに磨かれた小石が露出しているのは、昔の旅人に踏まれたためであろうか。すぐに林道に飛びだしたが、すぐ先で「米沢街道 ニ重坂入口」という標識が現れ、再び山道に進むことになった。旧街道は、168.8mピークから北東に延びる尾根と丸山から北に延びてくる尾根の二か所を通過するため、ニ重坂と呼ばれるようである。
 九十九折の登りを終えると、熊坂と呼ばれる切り通し状の峠に出た。峠名の書かれた標識のようなものは無かった。ここから一旦下ると、草の茂った休耕田跡に出た。ここは中ノ沢越場と呼ばれるようである。
 再び登りに変わり、これを登りきると林道に飛び出した。すぐ先で峠の乗り越しになったが、旧街道は道の整備によって消失している。丸山の山頂を正面に見ながら下っていくと、大内淵地すべり防止区の看板があり、その脇から左下に下っていく道が始まっていた。ここには、旧街道の案内は無いので、行き過ぎないように注意が必要である。
 脇道に進むと、路肩が大きく崩れており、車の通過は難しくなっていた。その下で米坂線の上を跨線橋で通過することになった。線路を横断した所で、直進と右に曲がる道が分かれた。直進すると畑の脇で道が不明になったが、杉林の中を抜けるとすぐに国道に出ることができた。旧街道を外れたと思って、国道を南に向かうと、コンクリート敷きの道の入り口に鷹巣峠のコース標柱が置かれていた。この道を戻ったが、線路を越したところで、右に曲がるのが正解であった。
 下川口と大内淵の間の鷹巣峠は、二つの峠の総称で、ニ重坂という方が当たっているのが判った。十三峠の歩きは、今後も続けていく必要がある。

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