鷹取山

鷹取山


【日時】 2015年4月29日(水) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 川内山塊 【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 鷹取山・たかとりやま・418.8m二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/村上/柏尾
【コース】 南月山登山口
【ガイド】 なし]

【時間記録】 6:30 新潟=(R.7、蓮野IC、R.113、荒川胎内IC、日本海東北自動車道、村上山辺里IC、下渡大橋、鮭孵化場 経由)=8:00 南月山登山口―8:24 発―8:57 月山神社―9:50 鷹取山〜9:55 発―10:42 月山神社―11:10 南月山神社=(往路を戻る)=12:40 新潟
 蒲萄山塊は、村上市の北の三面川河口部から県北に広がる大きな山塊であるが、一般的な山のガイドに取り上げられるのは、最高峰である一等三角点の置かれている新保岳くらいのものである。鷹取山は、その蒲萄山塊南部の山である。国道7号線で、三面川にかかる水明橋を渡る時に、正面に見える山であり、山頂にはパラポナ反射板が置かれている。
 鷹取山へ三面川側からの林道から登れることを知って課題になっていた。雪消え後に登ろうと思っていたが、時期を逸して新緑の季節になってしまった。藪が濃いと難儀するかとも思ったが、出かけることにした。
 日本海東北自動車道を下りて村上市街地を抜け、下渡大橋を渡ってから三面川の下流部に向かうと鮭の孵化場があり、その脇から始まる林道に進む。車のすれ違いにも支障のない舗装道路が続いていた。林道は度々尾根の末端部を横切り、その度に登山口はと目を凝らすことになった。一旦下り坂になった後、尾根を回り込んだ先に、法面に丸太の段々が整備された登山口が現れた。気が付いた時は通り過ぎており、しばらく進んだ先で車を方向転回させて戻った。カーブ手前の路肩スペースに車を停めた。ここからは登山道が見えないので、どうしても登山口を通り過ぎてしまうことになる。
 4月末というのに夏日となり、長袖Tシャツでも暑すぎる状態であった。この後の連休の山の服装も考える必要がある。
 登山口には、南月山登山口の標柱が立てられている。ここから鷹取山へのコースは地図を見て容易に判るが、この南月山がどこなのかは全く見当がつかない。それを確かめるのも登山の楽しみでもあるのだが。
 最初は林道によって尾根が削られたために尾根の脇を登る急斜面であったが、ひと登りで尾根上に乗ることができた。思ったよりもしっかりした登山道が整備されていた。新緑のトンネルの中の歩きが続いた。304m点を過ぎて尾根沿いに登っていくと、370m標高点で月山神社の石碑が現れた。大正二年建立、大月区中とも書かれていた。大月は西の笹川流れ沿いの集落である。地形図には、大月から沢沿いに破線が続いており、参道が設けられていたようである。
 この地点は、尾根沿いの僅かな高まりにしか過ぎないので、さらに先に奥宮のようなものがあるのかと思ったが、この先に宗教的遺構は見当たらなかった。
 鷹取山までの中間部まで辿りついていないので、この先の山道の状態が心配になったが、しっかりした山道が続いていた。尾根の方向が東に変わり、村上市と朝日村との境界線に乗ると、その先のピークでマイクロウェーブの反射板の立つ鷹取山の山頂がようやく見えてきた。結構急な登りが待ち構えているようであった。ここまでは深山に相応しく静けさが広がっていたが、この付近からは東山麓を走る国道の走行音も聞こえるようになってきた。
 ピークからの下りは、落ち葉が積み重なって滑りやすくなっていたが、驚いたことにロープが張られていた。笹の刈り払いも行われて、登山道として整備の手が加えられていた。
 410mピークに登りついて鷹取山の山頂と同じ高さに辿りついたが、一旦下ってから登り返す必要があった。最後は急な登りになって、ロープの助けも借りることになった。
 鷹取山の山頂は、マイクロウェーブの反射板が置かれており、その下に三角点が頭を出していた。残念なことに山頂は木立に囲まれて見晴らしはとざされており、僅かに村上方面が見えるだけであった。
 山にはミツバツツジ、チゴユリ、シラネアオイが花盛りになっており、季節の移り変わりを感じさせてくれた。

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