雷山

雷山


【日時】 2015年4月26日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 川内山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 雷山・いかづちやま・377.9m・三等三角点・新潟県
 かやの木山・かやのきやま・380m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津、加茂/村松、越後白山
【コース】 永谷寺よりかやの木山を経て水戸野へ
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:20 新潟=(R.49、R.403、新津、五泉、村松 経由)=9:20 永谷寺〜9:32 発―10:25 雷山〜10:30 発―10:39 かやの木山―11:03 371mピーク―11:30 林道終点―12:05 永谷寺=(往路を戻る)=13:40 新潟
 雷山は、早出川と仙見川に挟まれ、菅名山塊の不動堂山と白山に向かいあう、川内山群の入口にある山である。この山頂には雷城と呼ばれる山城が築かれ、早出川の対岸の福連寺山の福連寺城との間の争いにまつわる、「東光院物語」という、若君と姫君の悲恋の伝説が残されている。この伝説の舞台となっている麓の永谷寺(ようこくじ)には、「おぼと石」という伝説のまつわる史跡も残されている。最近、登山道が整備され、登山者も多くなってきている。かやの木山は、雷山の南に位置する山で、水戸野集落から延びる林道終点に至る登山道が開かれている。

 残雪の山を堪能した翌日は、新緑の山を気楽に歩くことにした。雷山は、冬の時期の定番の山になっているが、それ以外の季節には登っていない。2010年12月に歩いたきりの、かやの木山を経て水戸野へ抜けるコースが現在どうなっているかを確かめるために出かけることにした。
 周回を考えているため、永谷寺から林道に入った所のスペースに車を停めて歩き出した。林道をさらに進んだ先の登山者用駐車場には、一台の車が停められていた。春山の盛りになって他にも登れる山が多くなっているので、雷山の登山者は少なくなっているようである。
 林道を歩いていき、一合目の分岐から尾根コースに進んだ。最初の九十九折は、前日の疲れもあって、きつく感じた。尾根沿いの登りになると、体も次第に慣れてきた。ベンチの置かれた見晴らし台に出てひと休憩。新潟平野方面の眺めは開けているが、不動堂山方面の眺めは葉の落ちた冬の方が楽しめる。杉林の中に続く尾根を登っていくとロープも取り付けられた急登になり、これを登り切ると、山頂下の台地に出る。カタクリ平と呼ばれるようだが、花は終わっていた。
 最後の登りに取り掛かるところで、薪が置かれており、ボランティアで小屋まで運んでと書かれていた。小屋で休むわけでもないが、登山道整備のお礼も兼ねて、薪を二本持って上がった。小屋の脇には薪の山ができていた。小屋には誰もいないようであったが、山頂に上がると、男女の二人連れが休んでいた。
 かやの木山は新緑に彩れれていたが、背後の白山や川内山塊の山々は残雪をまとっていた。ひと休みの後にかやの木山に進んだ。雷山からの急坂を滑らないように下ると、鞍部からは登り易い道になる。かやの木山の山頂には、石の祠のようなものがあるが、木立に囲まれて展望はなく、雷山の山頂も見えない。
 かやの木山から先の登山道の状態を確かめるのがこの日の目的であったが、踏み跡は見牛わない状態であったが、進むのに灌木がうるさい所もあった。尾根沿いのために迷わずに進むことができたが、初めての歩きであると、進むのに躊躇してしまうかもしれない。途中で道がはっきりしてきたことから、雷山からの登山道と整備したものではないような気もする。
 371mピークで踏み跡は、自然に北に向かって下っていくようになった。途中で杉林が広がるようになると、落ち葉で踏み跡が不明になったが、その先の雑木林の尾根に進むと、再び道ははっきりしてきた。
 標高240m地点で、左に分かれる尾根に進んだ。直進する方向に自然に進んでしまうのだが、前回はこの先の伐採地で踏み跡を見失って引き返すことになった。前回下った尾根なのだが、鉈目は見られるものの、急坂を下るにつれて藪が濃くなっていった。最後はヤブコギ状態になったが、もし前回このような状態であったら、そのまま下ることはなかたであろう。
 尾根を忠実に下っていくと沢の縁に出て、左手に回り込むと沢沿いの踏み跡に出ることができた。このすぐ先が、荒れた林道の終点となり、後は水戸野経由の車道歩きで永谷寺に戻ることになった。
 最後の下りのヤブコギ状態については納得のいかないものがある。先回の引き返し地点からは、地図に記載されていない新しい林道までは標高差80mほどで、水平距離も200mほどである。現在のコースは、尾根をそのまま直進するように変わっているのではないだろうか。通い慣れた山ではあるが、また疑問が湧いてきた。

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