嶽薬師

嶽薬師


【日時】 2015年1月31日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り後吹雪

【山域】 朴坂山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 嶽薬師・だけやくし・391m(386.7m・四等三角点)・新潟県
【コース】 小岩内より往復
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/中条、小国/坂町、越後下関
【ガイド】 無し

【時間記録】 6:55 新潟=(R.7、十文字、R.113 経由)=8:10 小岩内〜8:40 発―9:40 姥杉―10:15 嶽薬師―10:32 姥杉―11:18 小岩内=(往路を戻る)=12:40 新潟
 日本海の海岸平野部と荒川、女川の間に挟まれた一帯には、標高200〜400m程度の山塊が広がり、朴坂山塊と呼ばれる。嶽薬師は、荒川河畔にあり、三角形の山頂が良く目立つ山である。山頂にはお堂があり、麓の小岩内から参道が通じている。

 この週末も冬型が強まって悪天候に見舞われるという。朝方の天候は曇り。風は強く、この天気もそれほど持ちそうもなかった。定番の雪山ということで、嶽薬師に出かけることにした。雪の無い季節には昨年も登っているが、雪山としては2011年2月11日以来ということになる。嶽薬師は、姥杉からの急坂が待ち構えているため、雪の条件がそれなりに整っている必要があるが、ここしばらくは新雪は積もっておらず、条件は良いはずであった。
 登山口までは、櫛形山脈の麓に沿って車を走らせることになるが、雪が少ないのが目立っていた。小岩内に到着しても、路肩の雪は僅かであった。登山口の駐車場に向かう道の入り口も雪がほとんど消えており、融け残りの雪を突破した車の轍が続いていた。途中で雪が深いと困るので、入口脇の路肩に車を停めた。
 スノーシューを背負って歩き出した。畑の中に続く車道の途中、吹き溜まり状の雪が残されていたものの、車が突っ切った跡が見られた。頑張れば、登山者用の駐車場まで車で入ることができる状態であった。
 お堂の脇から登山道に進むが、落ち葉に覆われた道が続いていた。それでも歩くにつれて雪道に変わり、足が取られるため、スノーシューを履くことになった。スノーシューを履くと、むしろ歩くペースが掴みやすくなった。
 尾根のカーブ地点にある展望地からは海岸線の平野部を望むことができたが、雪のカーテンが流れていた。その先で、登山道はトラバース道に変わる。雪が多い時は尾根通しに歩くが、今回は藪も出ているためトラバース道に進んだが、谷に滑り落ちないように足元に気を使うことになった。
 油こぼしを過ぎると、ブナやナラの雑木林の中を登るようになり、台地の上に出た所で姥杉の下に出る。この先が最大の難所になる。今回は雪は締まっており、ラッセルの苦労は無かったが、急斜面で滑り落ちないように、ストックで体を支える必要があった。一気に高度を上げたが、息も上がった。
 うがい池に出てひと息付いた。この先は尾根沿いの登りになるが、風も強まり吹雪が始まった。登りの途中だと先に進むのを躊躇したかもしれないが、山頂までは僅かな距離なので、頑張って歩くことにした。吹雪の中に、茶色に塗られたお堂が現れ、嶽薬師に到着した。背後のブナ林まで進んだ。ここからは高坪山方面の眺めが広がっているのだが、視界は完全に閉ざされていた。
 風も冷たく、すぐに引き返すことにした。うがい清水から姥杉への急坂は、途中まで下ってところでコースを見定めて、尻滑りを行った。下るにつれて雪からみぞれに変わり、足を早めることになった。
 強風が吹くようになり、バイパスでの車の運転に注意しながら家に戻った。

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