菩提寺山、高立山

菩提寺山、高立山


【日時】 2015年1月17日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雪

【山域】 新津丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 菩提寺山・ぼだいじやま・248.4m・三等三角点・新潟県
 高立山・たかだてやま・276m・なし・新潟県
【コース】 石油の里より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/矢代田、村松
【ガイ】 菩提寺・高立山・護摩堂山周辺案内図(五泉市商工観光課)

【時間記録】 8:40 新潟発=(R.49、亀田、R.403、白根安田線、金津 経由)=9:15 石油の里〜9:27 発―10:40 菩提寺山―11:32 高立山―12:57 石油の里=(往路を戻る)=13:50 新潟
 新潟平野の内陸部の縁に沿った、新津、加茂、五泉の中間に広がる丘陵地を新津丘陵と呼ぶ。新津丘陵では、一等三角点も置かれている護摩堂山が良く知られているが、最近では、菩提寺山や高立山もハイキングの山として、訪れるハイカーが多くなっている。菩提寺山は、新津市、小須戸町、五泉市の境界に位置しているが、それぞれ、石油の里、大沢公園、門前からの各登山道が整備されている。

 週の半ばは穏やかな天気が続き、週末の山の期待が高まったが、またも吹雪の予報が出てしまった。土日でセンター試験が行われるので、余計に悪天候の予報が報道されているのかもしれない。
 朝方は、みぞれ状態であったが、朝食をとっているうちに天気も安定してきた。天気もぱっとしないので、悪天候の際の最後の候補ともいえる菩提寺山に出かけることにした。
 今年は新潟県各地の大雪が報道されているが、新潟周辺に関しては雪は少なめである。新潟平野の田圃の雪は全く消えていた。石油の里の駐車場は、工事関係者の車でスペースが少なめになっていた。山の準備をしている間にも、山に向かって歩き出していく登山者を見かけた。足元はみな長靴であった。新潟の冬山で登山靴を履いているのは他所者で、長靴がデフォである。
 周辺の木立を眺めても、土がかなり見えており、山頂付近で雪が多くなっているとしてもトレースができて長靴で充分歩けるはずであった。一応念のためにザックの中にわかんを入れていくことにした。
 雪も少ないので、非公式ルートの西尾根から歩き出した。尾根の取り付き部は雪解け水も混じってドロドロの状態になっていた。このルートを歩く者も次第に多くなってきているようである。尾根上までは息を切らせる急登であるが、その後は穏やかな尾根歩きになる。雑木林の中を抜けていく道には雪はほとんどなく、1月の山とは思えなかった。
 尾根の合流点での短い急登を繰り返しながら、次第に高度を増していく。クレー射撃場からの射撃音が聞こえてくる他は静かな山であった。石油の里からの登山道と合流すると、歩く者も多くなって、登山道のドロドロ状態も余計にひどくなった。山頂が近づくと、雪道に変わったが、泥が上に乗っていて、滑らなくなっていた。
 下山してくる軽装の登山者とすれ違いながら登っていくと、菩提寺山の山頂に到着した。小屋の中に人はいるようであったが、外の広場には誰も見当たらなかった。五頭山塊や菅名山塊は稜線部が雲に隠されて麓だけが見えるだけであった。
 天気が意外に良いので、高立山まで足を延ばすことにした。林道まで下ると、吹き溜まりなのか雪は多くなったが、トレースが出来ており、歩くのに支障は無かった。林道から分かれて登山道に進み、竹林を過ぎると尾根沿いの急な登りになる。凍っているところもあり、登りはともかく下りには滑らないように注意が必要であった。
 高立山山頂の雪は菩提寺山よりも多く、写真を撮るためにトレースを外れると、膝まで潜ってしまった。小屋の煙突からは煙が上がっていた。
 下山は、白玉の滝経由で下った。林道から白玉の滝への登山道に進むと、杉林に覆われた谷沿いの道のために雪は無くなった。ただ、石がむき出しになっており、長靴歩きのため、足が痛くなった。今回の周回では、歩く距離もそれなりに長くなって、体力維持のための山行という目的を果たすことができた。
 意外に穏やかな天気で、登る山の選択を誤ったかと後悔していたのだが、帰りの途中の1時過ぎから吹雪が始まり、天気予報は正解であったことが判った。前線通過後の束の間の安定期に山歩きを行っていたことになる。

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