雷山

雷山


【日時】 2015年1月12日(月) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 川内山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 雷山・いかづちやま・377.9m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津、加茂/村松、越後白山
【コース】 永谷寺より
【ガイド】 なし]

【時間記録】 8:45 新潟=(R.49、R.403、新津、五泉、村松 経由)=9:40 川内郵便局前〜10:03 発―10:13 永谷寺―11:23 雷山〜11:38 発―12:19 永谷寺―12:28 川内郵便局前=(往路を戻る)=13:20 新潟
  雷山は、早出川と仙見川に挟まれ、菅名山塊の不動堂山と白山に向かいあう、川内山群の入口にある山である。この山頂には雷城と呼ばれる山城が築かれ、早出川の対岸の福連寺山の福連寺城との間の争いにまつわる、「東光院物語」という、若君と姫君の悲恋の伝説が残されている。この伝説の舞台となっている麓の永谷寺(ようこくじ)には、「おぼと石」という伝説のまつわる史跡も残されている。最近、登山道が整備され、登山者も多くなってきている。

 連休三日目、連日の歩きで疲れもでており、天気も悪いので、近場の山として雷山に出かけることにした。
 車を走らせていると、太陽が出てきてまぶしくなったり、吹雪状態になって車のライトを点灯させるなど、天気は目まぐるしく変わった。村松公園を過ぎると、道路も数センチの雪で覆われるようになった。
 登山口の永谷寺までの道は狭く、先行者の車がいると寺の駐車場を使うことになるので、いつものように郵便局脇の路肩部に車を停めて歩き出した。
 永谷寺に到着してみると、登山者のものと思われる二台の車が停められていた。登山道には、しっかりしたトレースが付けられており、つぼ足で普通に歩ける状態であった。結局、この日はスノーシューの出番はなしで登山を終えることになった。
 杉林に囲まれた谷間の道は、風も吹きこまず、穏やかな状態であった。一合目の登山口から登山道に進むが、しばらくは急斜面のジグザグの登りが続く。トレースが無ければ、登山道を辿るのに苦労するところであるが、ただ歩いていれば良かった。
 ひと汗かくと、尾根沿いの登りが続くようになる。スノーシュー歩きと登山靴だけの歩きでは、足の負担も違うように感じた。
 ベンチの置かれた六合目展望台に出ると、天気も回復して、不動堂山や新潟平野の眺めが広がった。昨晩からの雪で木立も白く染まっており、美しい風景であった。
 その先は、緩やかな登りをしばらく続けるとロープも張られた急坂になって、ここを突破すると、山頂下の台地に出る。曲輪跡の段々を登ると、山小屋との分岐に出るが、右の道に進んで山頂に向かった。
 雷山の山頂は杉の木立が広がっているが、崖際から白山方面や川内山塊の眺めが広がっている。展望の広がった所に、ベンチも設けられていた。うまいタイミングで、山頂到着と同時に雲が切れて山の眺めが広がった。しばらく写真撮影に興ずることになった。
 山頂には誰もおらず、静かに風景を眺めることができたが、一段下にある山小屋には大勢が集まっているようであった。山小屋から離れると、再び静けさの中の歩きになった。結局、歩いている最中には誰にも会わずに登山を終えた。
 雷山は、山小屋ができてからはトレースがついて、スノーシュー歩きには向かない山になってしまっているのが少し残念である。

山行目次に戻る
表紙に戻る