重倉山

重倉山


【日時】 2015年1月10日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り時々雪

【山域】 粟ヶ岳周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 重倉山・しげくらやま・294.9m・二等三角点・新潟県
【コース】 中浦ヒメサユリ森林公園より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/森町
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:20 新潟=(R.49、茅野山IC、R.403、新津、加茂、R.290、上谷地、中浦 経由)=9:40 中浦ヒメサユリ森林公園〜10:00 発―11:05 重倉山―11:52 中浦ヒメサユリ森林公園=(往路を戻る)=13:10 新潟
 重倉山は、粟ヶ岳の西山麓にある里山である。麓に「中浦ヒメサユリ森林公園」という野外レクリエーション施設が設けられ、そのためにハイキングコースとして遊歩道が整備されたようである。

 ここのところ新潟市では雪がちらつくだけであるが、北海道や日本海側は大雪とのニュースが流れている。山の方は本格的な積雪があるようなので、三連休ではあるが、近場の山ですごすことにし、まずは、悪天候でも登れる重倉山に出かけることにした。
 新津から護摩堂山にかけての丘陵地も雪は少なかったが、加茂を過ぎると雪は多くなっていき、下高柳を越すと道路脇の雪の量も一気に増した。中浦の集落内に入ると、除雪が行われておらず20センチ程の積雪で轍ができていた。雪道にハンドルを取られながら車を進め、鹿熊への道から中浦ヒメサユリ森林公園の道に入ると、ここでは除雪が行われており、車の走行には問題は無くなった。ただ、除雪は一車線幅で、両脇にはうず高い雪壁ができていたので、対向車が来ないことを祈るしかなかった。
 だれもいない中浦ヒメサユリ森林公園の駐車場に入って車を停めた。この公園に冬訪れる者は、重倉山に登ろうという物好き以外にはいないであろうに、いつも除雪されているのは不思議である。
 雪も止んで薄日もさして、まずまずの登山日和であった。木々の枝に雪が乗って美しい姿を見せていた。この風景を見る者が他にいないというのももったいない気がする。
 新雪も積もっているようなのでスノーシューにイクステンションを付けた。雪の上に立つと、脛ほどまで潜るが、なんとか歩き続けることができる状態であった。この山には毎年きているが、2007年2月12日の時はスパイク長靴で登れたし、昨年の2014年1月12日の時は底なし沼のような新雪に一歩を進めるのにも苦労する状態であったので、難易度はその都度異なっている。今回は、平均的な難易度といえる。
 まずは雪に埋もれた農道の歩きになる。谷奥に続く田圃も雪に埋もれて真っ白な雪原となり、変わった姿を見せていた。
 雪に埋もれた登山標識の脇から西に広がる谷間に進む。この谷間も段々になった田圃が広がっており、その段差を越すのに短いが急な坂を乗り越すのに息が切れた。杉林に入ると、新雪の量も少なくなって歩きやすくなった。杉林の中を登っていくと右手の小ピークとの間の鞍部に出て、この後は林道を辿っていく登りになる。九十九折に道が付けられているので、比較的楽に高度を上げていくことができる。
 周囲の木立の雪景色が美しいので写真を撮りながらの歩きになった。登るうちに粟ヶ岳の山裾の眺めも広がったが、山頂部は雲に隠されたままであった。
 急斜面を越すと山頂北側の台地に到着する。ここで南に方向を変えてほぼ平坦な尾根道を辿ると重倉山の山頂に到着する。山頂は雪の小山になっており、皇太子殿下御成婚の森」の標識も完全に隠されていた。
 小雪がまったり日差しが差し込んだりと変わりやすい天候であったが、山歩きには問題の無い状態であったので、下山は違うコースをとってみることにした。地図を見ると、山頂から北に延びる尾根に進み、220m標高地点で南東に方向を変えれば、歩き初めの農道の奥に下り立つことができるはずである。
 九十九折終点部の台地にも戻って北をうかがうと、木の間隔も開いた雑木林が広がっていた。緩やかな下りのために新雪も気にならず、気持ちよく歩くことができた。この尾根から西に派生する枝尾根には送電線の鉄塔が設けられていて巡視路も設けられている感じであった。
 230m標高地点の屈曲地点を見落とさないようにGPSを確認しながら歩いた。東に方向を変えると杉林の中に入って周囲の見通しが悪くなったが、南東に延びる尾根に乗って下っていくと尾根の末端部に到着した。末端部は急なため、右手に下って沢沿いに進むと農道に戻ることができた。
 ここから登り始めのトレースまでは、スノーシューのイクステンションをはずしているため深雪に苦労したものの、150mほどの我慢であった。
 今回下ったコースは歩きやすい尾根なので、次からはこの周回が定番になりそうである。

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