秋取山

秋取山


【日時】 2014年12月28日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 五頭連峰
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 秋取山・あきとりやま・298m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/出湯
【コース】 五頭山麓県民いこいの森より
【ガイド】 なし

【時間記録】 7:15 新潟=(R.49、水原、出湯、R.290 経由)=8:05 五頭山麓県民いこいの森駐車場〜8:30 発―8:47 少年自然の家登山口―9:21 遊歩道合流点―9:35 尾根分岐―10:35 470mピーク〜10:50 発―11:20 尾根分岐―11:33 秋取山―11:44 ポイント2―12:14 五頭山麓県民いこいの森駐車場=(往路を戻る)=13:30 新潟
 秋取山は、五頭山塊の松平山から山葵山を経て西に延びる尾根の終点付近にある山である。山麓には新潟薬科大学附属薬用植物園がある。遊歩道が山頂近くを通過しており、僅かなヤブコギで山頂に登ることができる。

 久しぶりの晴天が巡ってくるというので、今年最初のスノーシュー歩きを行うため、五頭連峰の赤安山か秋取山を歩くことにした。先日の雪も路肩に融けきれずに積まれたままであるが、五頭山麓県民いこいの森は、駐車場も除雪されていることも多いし、それでなくとも周辺の道幅も充分なため、路肩駐車も可能である。
 水原を過ぎると、真っ白な五頭連峰の眺めが広がった。国道から分かれて五頭山麓県民いこいの森への道に進むと、道路はシャーベット状に凍っていたが、進むのに問題は無かった。駐車場は除雪されていなかったため、路肩スペースを見つけて車を停めた。除雪はさらに少年自然の家まで行われていたが、秋取山の周回を行うなら、ここから歩き出すのが良い。
 スノーシューを背負って、凍って滑りや易い車道を歩いた。少年自然の家の駐車場は除雪されて一台の車が停められていたが、ここに駐車するなら断りを入れる必要があろう。除雪はさらに先まで行われており、橋を渡った先が除雪終点になっていた。すでに車が一台停められており、駐車スペースとしては満杯状態になっていた。雪に埋もれた林道を見ると、ワカンとスノーシューのトレースが付いていた。すでに先行者がいるとなると、スノーシュー歩きの面白みには欠けるので、秋取山を目指すことにした。秋取山のスノーシュー歩きは、2010年2月11日以来ということになる。
 雪原に上がってスノーシューを履くと、湿った重い雪になっており、シーズン初めの雪質としては上々であった。いつもは積もったばかりの底なし沼状態の雪に苦労するのだが、すでに大雪が繰り返されたことによって雪も締まってきていた。この雪質なら赤安山方面を目指して、他の登山者と協力すれば五頭山まで達することもできたかなと迷いも生じた。
 秋取山方面にもわかんの足跡があったが、登りの途中であちらこちらに寄り道をする状態で、登山者のものか疑問であった。
 夏道は沢に沿ってから登るので、すぐに尾根を直登するようにコースを変える。急斜面であるが、ステップを付けやすい雪質で、問題なく登ることができた。ただ、最初のスノーシュー歩きで体が慣れておらず、いきなり息が切れた。ひと登りすると、緩やかな尾根沿いの登りになる。
 右手の沢方面から夏道が登ってきて、秋取山方向へは急斜面のトラバースになる。この日の雪質ならトラバースも問題はないが、晴天に恵まれており時間もあるので、山葵山へと続く尾根の状態を確かめることにした。
 尾根をひと登りすると秋取山からの尾根が合流する。トラバースに雪崩の危険性がある場合は、ここまで登ってから秋取山の南東部の鞍部に下降するべきであろう。
 山葵山までは距離もあることから、この日の状態では途中で引き返すつもりであった。雪も深くなり、スノーシューでも30セントほどは沈み込むようになった。尾根は歩くのに支障はないものの、赤松や灌木で見晴らしがなかなか開けなかった。460mピークを越えて470mピークに出た所で、木立の間から山葵山の眺めが広がったことから、今日はここまでとすることにした。この尾根は夏道が通っている尾根とは違っているが、歩きやすい尾根であった。雪が締まった時に、改めて訪れることにしよう。
 少し戻って風当たりの弱い所に腰を下ろして大休止にした。下りは、急な所では雪玉とともに駆け降りる気持ちの良い歩きになった。
 尾根の分岐に戻ってからは秋取山方向に進んだ。下りも僅かで鞍部に到着した。登りの際に遊歩道合流点からトラバース方面にトレースは無かったものの、鞍部からトラバース方面にはわかんのトレースが続いていた。ただ、このトレースは夏道をそのまま辿っており、秋取山の山頂には向かっていなかった。
 歩くのには支障はないものの藪がやや煩わしい斜面を登っていくと秋取山の山頂に到着した。この山頂は木立に囲まれて展望が閉ざされているのは残念である。西に続く尾根を辿っていくと夏道が合わさり、その先でポイント2と書かれている見晴らしに到着する。不思議なのは、トラバース部から続いてきたと思われるワカンのトレースはここで途絶えていた。どのようなコース取りをしているのか疑問の残るトレースであった。
 見晴らしからは、夏道を注意しながら辿ることになった。南に方向を変えると、窪地を左に見ながら急な尾根を下ることになる。麓に下り立ったところで、単独行が登ってくるのにすれ違った。ずいぶんと遅い出発である。この後は、トレースを辿って薬用植物園の入り口に戻った。
 
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