不動堂山、福連寺山

不動堂山、福連寺山


【日時】 2014年11月2日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 菅名山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 不動堂山・ふどうどうやま・557.4m・三等三角点・新潟県
 福連寺山・ふくれんじやま・180m・なし・新潟県
【コース】 不動堂沢周遊
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/村松
【ガイド】 新潟100名山(新潟日報事業社)

【時間記録】 6:50 新潟=(R.49、R.403、新津、五泉、村松 経由)=7:55 福連寺山入口〜8:18 発―8:44 鉄塔―9:48 八合目直登コース分岐―10:00 不動堂山〜10:15 発―11:23 鉄塔―11:33 福連寺山―11:45 福連寺山入口=(往路を戻る)=12:55 新潟
 不動堂山は、菅名山塊の南端にあり、主峰よりは一段低いものの、早出川のほとりに三角形の均整のとれた姿を見せる山である。また、福連寺山は、菅名山塊が早出川に落ち込む最後の高まりである。不動堂沢を挟んで不動堂山と向かい合い、小さいながらも独立した山の形をなしている。早出川を挟んで向かい合う雷山とともに「東光院物語」の伝説の舞台になっている。

 せっかくの三連休であるが、悪天候が続いた。中日は、なんとか山に行かなくてはということで、迷った末に不動堂山に行くことにした。不動堂山の登山道は、雑木林に囲まれているが、それだけに紅葉が楽しめる。
 雨時々止むという天気予報にもかかわらず、雨は降らないで、曇り空が広がる朝になった。
 いつものように、福連寺山登山口の空き地に車を停めて歩き出した。最近は活動も活発になっているようなキノコ工場を抜けると、入口に鎖の掛けられた林道が始まる。しばらく林道を歩いた後に、杉林の広がる斜面の登りが始まる。九十九折の急な登りで、一気に呼吸が荒くなった。ひと汗かいて枝尾根上に出ると、送電線の鉄塔の下に出る。ここでは川内山塊方面の展望が広がり、展望を楽しみながら一息入れることになる。
 鉄塔からは雑木林に囲まれた中の歩きになったが、この付近の紅葉はまだであった。東西に延びる尾根に乗ると、後は多少のアップダウンのある登りが続くようになる。登るにつれて、きれいな紅葉も見られるようになってきた。沢の源頭部を巻いて北の尾根に移ると、その先で、林道奥から登ってきた登山道が合わさる八合目となる。
 ここからは黄色に染まったブナ林の中の歩きになった。この日の歩きで、ここが一番の見どころであった。雲の切れ間も出て、光が差し込むのも、紅葉を美しくしていた。
 不動堂山の山頂は、刈り払いの広場になっており、風越山や新潟平野の眺めが広がっている。誰もいない山頂でひと休みした。
 山頂の木に、「不動堂山 新潟百名山」と書かれた新しい標識が置かれていた。最近は、この新潟百名山を目指して登る者もいるようであるが、この百名山の選び方には納得のいかないところがある。新潟県山岳協会が選んだということだが、納得のいかないところとしては、まず短時間で登れる山が選ばれていること。山とはいえない信越トレイルが二つ、さらにそのコースに含まれている天水山、菱ヶ岳、鍋倉山も選ばれているので、五つも選ばれているということになる。選ばれるべき山は他にもっとあると思うのだが。地元新潟の山なら、自分自身の名山を選ぶべきであろう。
 山頂には、熊避けの鐘も置かれているので、打ち鳴らしてから福連寺山登山口に進む登山道に進んだ。山頂からの急坂を下りきった付近で、登ってくる単独行とすれ違った。この日に出会った登山者はこれだけで、不動堂山は静かな山である。
 南側の尾根沿いの紅葉は遅れており、黙々とした歩きを続けて車に戻ることになった。
 
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