角田山

角田山


【日時】 2014年8月13日(水) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 角田山
【山名・よみ・標高三角点・県名】
 角田山・かくだやま・481.7m・二等三角点・新潟
【コース】 登り:ヨーロッパ松コース 下り:浦浜コース
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/角田山
【ガイド】 無し

【時間記録】 8:35 新潟発=(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線、角田浜、R.402 経由)=9:20 浦浜登山口〜9:42 発―10:24 尾根上―11:10 小浜コース分岐―11:38 角田山〜11:55 発―12:16 五ヶ峠分岐―13:09 浦浜登山口=(往路を戻る)=14:10 新潟
 弥彦山と連なって日本海の波打ち際にたたずむ角田山は、佐渡弥彦国定公園に指定され、新潟市民の日帰り登山の山として最も親しまれている。角田山は、各方面から登山道が開かれており、変化に富んだ山歩きを楽しむことができる。四季を通じて登られている山であるが、特に春の雪割草の時期には、県外から観光バスを連ねて団体がやってくるようにもなっている。夏は、標高も低く暑いことから敬遠されがちであるが、お盆が近づく頃、浦浜コースは、キツネノカミソリの花が群落となって咲くことから、この時期に限っては登山者で賑わうことになる。

 お盆の季節には、キツネノカミソリに会いに角田山に出かけるのが恒例になっている。浦浜コースの隣のヨーロッパ松コースもキツネノカミソリが見られるようなので、周回することにした。ヨーロッパ松コースは、以前から名前を知っていたが、キツネノカミソリの季節にと思って、登らないままになっていた。
 花の咲く谷間に日が差し込む時間を待つため、ゆっくりと家を出た。浦浜の駐車場は、山側の日陰部が埋まっているだけで、空いていた。お盆休みに入ったところで、なにかと忙しい人が多いのかもしれない。とりあえず、朝のコーヒーを飲んでいると、早くも下山してくる人もいた。暑さを逃れるため、早朝登山を行う者も多いようであった。
 駐車場を出て、車道を歩いてヨーロッパ松コースに向かった。民家の脇から山道に進むと、いきなりの登りになった。ひと登りすると巻き道になり、谷奥に進むと、沢の横断部に出た。水はほとんどなく、普通に歩いて渡ることができた。
 谷沿いにはキツネノカミソリの群落が広がっていた。さっそく写真撮影になったが、カメラを構えて静止する間にも蚊に刺されることになった。防虫スプレー程度では効果がなかった。
 谷奥に進むと、コースを急に変えて、尾根の横腹の急登になった。急斜面の上に、赤土の斜面は生乾きで滑りやすくなっていた。足場のために、木や鉄の杭が打ち込まれており、これを足掛かりにして登ることになった。他の報告で見られた固定ロープは見当たらなかった。
 急斜面であるが、周囲は一面にキツネノカミソリが咲いており、足場のある所で写真撮影を行った。少し歩いては立ち止まってザックを下ろしてカメラを出して、無理な姿勢で撮影。この繰り返しで、歩くペースがつかめず、尾根上に出るまでに体力をえらく消耗した。
 尾根上に出ると、一定の傾斜の尾根道が続き、歩きやすくなった。木陰が続き、海からの風が時折り吹き抜けるといっても、大汗をかいての登りには変わりは無かった。踏み跡はしっかり続いており、このコースを歩く者も結構いるようであった。
 小浜コースさらに灯台コースに合流すると、登山道の状態もしっかり踏まれた状態になった。各登山道の登山者の利用度を伺い知ることができる。  角田山の山頂も、いつもより空いている感じがした。ただ、子供を含む家族連れが目立つのは、お盆休みならではのことに思えた。
 下山は浦浜コースを下った。五ヶ峠との分岐から浦浜コースに入ってすぐの東屋は解体されて、輪切りにされた木材が積まれていた。海岸からの急登を終えた所にある東屋も柱が傾いて屋根が沈んでおり、いずれ解体されそうであった。
 尾根をしばらく下ると、ヤブランとキツネノカミソリのお花畑が広がるようになった。しばらくは、カメラを構えながらの歩きになった。
 目的のキツネノカミソリにも出会うことができ、恒例の登山も満足のうちに終えることができた。来年以降は、今年と同じ周回コースで歩くことになろう。

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