月山

月山


【日時】 2014年6月27日(金)〜29日(日) 前夜発2泊2日 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 28日:曇り 29日:雨

【山域】 出羽山地
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 月山・がっさん・1984m・なし(1979.5m・一等三角点補点)・山形県
【地形図 20万/5万/2.5万】 仙台/月山/月山
【コース】 月山八合目コース
【ガイド】 アルペンガイド「鳥海・飯豊・朝日」(山と渓谷社)、分県登山ガイド「山形県の山」(山と渓谷社)、山と高原地図「朝日、出羽三山」(昭文社)

【時間記録】
6月27日(金) 14:20 新潟=(R.7、蓮野IC、R.113、荒川胎内IC、日本海東北自動車道、朝日まほろばIC、R.7、鶴岡、休暇村羽黒 経由)=18:35 月山八合目  (車中泊)
6月28日(土) 5:20 月山八合目―6:50 仏生池小屋―8:00 月山〜8:50 発―10:00 仏生池小屋〜10:20 発―12:03 月山八合目=(月山高原牧場、鶴岡、R.7、羽前水沢 経由)=14:30 熊野長峰登山口  (車中泊)
6月29日(日) 4:30 熊野長峰登山口=(羽前水沢、R.7、朝日まほろばIC、日本海東北自動車道、荒川胎内IC、R.113、蓮野IC、R.7 経由)=8:40 新潟
 月山は、羽黒山、湯殿山と合わせて、出羽三山と呼ばれ、古くからの信仰の山である。なだらかな山頂を持ち、日本海近くの豪雪地にあることから、夏遅くまで残雪を抱き、高山植物が豊富なことから人気の高い山になっている。

 梅雨のさなかは、東北の山では初夏の花の盛りになる。この6月最後の週末は、月山がねらい目になる。月山の山開きは7月1日で、それに合わせて月山八合目までの路線バスが運行し、団体登山者も多くなって観光バスで渋滞するようになる。月山八合目までの道路の今年の開通は6月26日なので、この週末だけが、月山八合目からの登山のチャンスになる。幸い天気は持ちそうなため、月山に出かけることにした。
 羽黒山入口の一合目から八合目への車道も夕方とあって、スムーズに運転することができた。八合目に到着し、広い駐車場の手前に車を停めて寝た。日が沈むと、鶴岡の街灯りが眼下に広がるようになった。
 翌朝は、未明から上ってくる車の物音で起きだすことになった。登山口近くに車を移動させると、駐車場の近い所はほぼ満杯になっていた。歩き出していく姿を見ると、登山者ではなく、山菜採りであった。山菜採りにとっても、月山八合目から歩き出すのは、最初の週末ということになる。
 花が目的なのでゆっくりと歩き出せば良いのだが、待つのも退屈なため、歩き出すことになった。登山口からしばらくは、木道の敷かれた弥陀ヶ原の歩きになる。小さな池塘が点在して美しい所である。車道が通っていなければ、ここが目的地になっても良いのだが、観光客向けの景勝地になっているのは残念である。
 頭上には青空が広がっていたが、月山の山頂は雲が流れていた。振り返ると、鳥海山も眺めることができたが、山頂は雲に覆われていた。この後天気が回復することを祈って先に進んだ。
 木道から分かれると、灌木帯の登りになる。ひと登りすると雪田のトラバースになった。コースを示すロープも張られて迷う心配は無かった。この先は数か所で雪田のトラバースが現れたが、滑落のような危険性はなかった。一応は、軽アイゼンは持ってきてはいた。
 ひと登りすると傾斜が緩やかになるということが繰り返された。シラネアオイ、チングルマ、ハクサンイチゲ、イワカガミなどの花も現れたが、目的の一つであるヒナザクラはと探すと、花は閉じたままであった。
 Tシャツで歩き出したのだが、登るにつれて風が強くなり、仏生池小屋付近で山シャツに雨具の上着を着込むことになった。仏生池小屋では、店開きの準備をしていた。
 仏生池小屋からはひと登りで行者返と呼ばれる岩の露出した急坂になるが、距離も短く、特に問題にはならない。
 尾根上に出ると木道が敷かれるようになるが、この周辺はヒナウスユキソウのお花畑になっている。咲いたばかりの花がそろっており、水滴を付けた美しい姿を見せていた。湿気を含んだ霧が流れて、天気の回復は望めそうになかったが、ヒナウスユキソウの良い写真が撮れたことで満足した。
 山頂が近づくと、残雪歩きが続くようになった。三角点にまず立ち寄ったが、風が強いため、三角点の写真を撮っただけで退散した。
 山頂の神社は、山開き前ということで木戸が閉められていた。南の台地に進むと、クロユリが咲きそろっていた。花の写真撮影のために、山頂付近をしばらく歩き回った後に下山に移った。
 下山も花の撮影をしながらののんびりした歩きになった。下りの途中には、シーズン中ほどではないものの、結構多くの登山者とすれ違うようになった。
 弥陀ヶ原まで下りると、大勢が木道を歩いているのが目にとまった。観光客や、弥陀ヶ原だけのハイカーが訪れていた。駐車場では観光バスが三台停まっていたが、来週から大混雑になるはずである。
 翌日は、熊野長峰から虚空蔵山まで歩きつもりで登山口に入ったが、夜になってから本降りになった。熊野長峰だけなら雨でも歩けたが、虚空蔵山まではどうなのか判らないので、今回は諦めて家に帰ることにした。途中で天気が回復しないかとの期待もむなしく、雨の中のドライブが続いて家に戻ることなった。

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