袴腰山

袴腰山


【日時】 2014年5月27日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 下田周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 袴腰山・はかまごしやま・526.1m・三等三角点・新潟県
【コース】 キャンプ場前登山口よりブナの道を経て五百川登山口へ周回
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/森町、粟ヶ岳
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:40 新潟=(北陸自動車道、三条燕IC、 R.289、森町 経由)=8:00 八木鼻キャンプ場駐車場〜8:14 発―8:45 八木鼻―8:59 追分の松―9:22 三角山―9:33 見返しの丘―9:45 袴腰山―9:55 見返しの丘―10:10 鹿熊越道―10:41 上沢見晴場〜10:57 発―11:02 北五百川分岐―11:39 五百川登山口―12:10 八木鼻キャンプ場駐車場=(往路を戻る)=14:10 新潟
 五十嵐川のほとりに聳える八木鼻の大岩壁の奥に聳える袴腰山は、川内山塊の最高峰である粟ヶ岳の前山である。長禅寺から高城を経て袴腰山に至る登山道は、ヒメサユリの小道として整備され、花の時期には多くの人が訪れる。この他に八木山からの登山道も整備されて、人気の山になっている。さらに「ぶなのみち」として、袴腰山から粟薬師までの登山道が開かれ、袴腰山と粟ヶ岳が結ばれている。

 袴腰山のヒメサユリ祭りの時期になった。ヒメサユリは見たいものの、混雑必至の日曜日とあっては、出かけるのに躊躇してしまう。お花畑とまではいかないがヒメサユリは期待できる八木鼻から袴腰山に登り、ぶなのみちを歩いてから下山することにした。ぶなのみちは、2004年の秋に開通し、その年の11月に新しい登山道を体験するために粟ヶ岳登山道の合流点まで歩いた。さらに2008年4月27日に五百川登山口に下山するコースも歩いて、このコースの周回が、そう長くはならずに、日帰りハイクには良いであろうことを確認した。ところが、その後の集中豪雨で登山道が荒れてしまったため、しばらく歩いていなかった。
 最後の車道歩きを短くするため、八木鼻キャンプ場駐車場から歩き出した。八木鼻へは、八木鼻駐車場から歩き出すことが多いが、八木鼻キャンプ場前登山口からのコースも良く整備されている。田圃を突っ切って山裾に近づくと、案内板が置かれているが、車道脇にはないので少々判り辛い。
 枝尾根の急登が続き、汗が噴き出てきた。八木神社からのコースよりも八木鼻に近い所で尾根上に出るので、まずは左折して八木鼻の山頂を訪れてから袴腰山に向かった。
 ヒメサリも所々で見かけることができたが、標高が少し高いせいか蕾が多かった。お花畑状態よりも、歩いている途中にたまに見かける花の方が貴重に思えた。
 三角山を越して見返しの丘に出ると、ここがぶなのみちとの分岐になる。ここにも登山道の案内板が置かれており、ぶなのみち方面は通行禁止とは書かれておらず、歩けるようであった。
 ひとまず袴腰山の山頂を踏んでいくことにした。露岩帯も現れる急登になるが、ロープも固定されており、足場もはっきりと彫りこまれて、以前よりは歩きやすくなっていた。
 頭上の人声が近づいてくると、袴腰山の山頂に到着した。山頂は賑わっていたが、時間を考えれば、この後はもっと大勢が登ってくるのであろう。山頂標識を見て、すぐに下山に移った。
 見返しの丘からは、誰にも会わない静かな道になる。尾根沿いの道が続くが、ブナは風当たりが強いせいか細い木が並んでいるだけである。
 緩やかに下っていくと、細尾根に変わる。左に尾根を外して階段状の登山道でひと下りする所が、土砂崩れで完全に道が無くなっていた。開通直後に歩いた時にも、いつまでもつのかと危惧した箇所である。両脇が切り落ちたところを、尾根通しに木につかまりながら下ることになった。初心者用のハイキングレベルではなく、見返しの丘の分岐には「登山道崩壊につき、通過に危険個所有り」とでも警告表示を置くべきであろう。その後は、以前の登山道が崩壊している所があるものの、歩くには支障の無い道が続いた。
 450mピークを越えると、上沢見晴場に到着する。ベンチも置かれており、周囲の展望も開けて良い休憩地になっている。ここで大休止にした。上沢見晴場から粟薬師まではまだ遠いので、すぐ先の分岐から五百川登山口に下山した。一気に高度を下げ、西に方向を変えると杉林の中の道になる。林道跡も現れ、登山道も終わったような気持ちになったが、予期せぬ事態になった。
 沢に出る直前で、倒木が道をふさいでいた。これを乗り越えて沢際に出たが、登山道が無くなっていた。以前歩いた際に登山口の位置を記録しており、そこまではそう遠くない距離であることが判った。両岸の歩きやすいところを辿って沢を下ることになった。沢を下っていくと、土砂崩れ防止の作業を行った後のような整地された広場に出た。この後は、車道歩きで車に戻ることができた。
 ここを最初に歩くようなら、沢に出た所で登山道が無くなって行き詰ってしまう可能性もある。五百川登山道は、どのような扱いになっているのか疑問が湧いてくる。
 駐車場で着替えのためにタオルを外すと蛭がたかっていたが、幸い吸血の被害には合っていなかった。そろそろ蛭の出る山には注意が必要なようである。

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