箕輪山、鳥屋峠山

箕輪山
鳥屋峠山


【日時】 2014年3月1日(土)〜2日(日)1泊2日 各日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 1日:曇り 2日:雪

【山域】 川内山塊周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 箕輪山・みのわやま・499.1m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/御神楽岳、津川/越後豊川、津川
【コース】 雲和田より
【ガイド】 なし
【温泉】 柳津つきみが丘町民センター 300円

【山域】 北会津
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 鳥屋峠山・とやとうげやま・563.3m・二等三角点・福島県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/野沢/野沢
【コース】 長窪より
【ガイド】 なし

【時間記録】
3月1日(土) 6:35 新潟=(R.49、津川 経由)=8:05 雲和田〜8:53 発―9:43 林道分岐―11:07 箕輪山〜11:25 発―12:09 林道分岐―13:00 雲和田=(R.49、会津坂下、R.252、会津宮下、R.252、会津坂下 経由)=16:30 山都  (車中泊)
3月2日(日) 7:03 長窪―8:05 鳥屋峠山―8:41 長窪=(西会津、R.49 経由)=11:10 新潟
 川内山塊の東には、谷沢川、御番沢川、常波川、阿賀野川に挟まれた山塊がある。この山塊を貫いて林道箕輪線及び林道新箕輪線が開かれ、この山塊へのアプローチがしやすくなっている。林道沿いには、箕輪山、大天狗山、カタガリ山などがあり、林道から山頂までは僅かな距離であるが、これらの山に登山道は開かれておらず、登山の話題にのぼることもほとんどない。

 鳥屋峠山は、喜多方市山都地区の阿賀川右岸に位置する山である。阿賀川河畔から北の宮古川流域に抜ける道がこの山の中腹を越えることから、山名に峠の字が入ったと思われる。

 3月に入ったが、ヨルダン旅行が控えており、3月の山行日数を確保するためにも、山に出かける必要がある。ただ、天気予報はあまり芳しくなかった。とりあえず、土曜日は天気の崩れはなさそうなので、懸案であった箕輪山に出かけることにした。
 津川から雲和田に向かう道は、舗装されているといっても、途中で谷間を越していく高低差がある。この一週間はまとまった雪が無かったので、路面は現れていた。先週は途中で20センチほどの積雪になって引き返したが、断念して正解であった。
 雲和田で、津川からの林道は、西ノ沢林道に続いているが、集落内への道が左に分かれた先で除雪終点になっていた。分岐の手前の路肩に車を寄せて停めた。雲和田は、まとまった民家が並んでいたが、ひっそりと静まり返っていた。現在は除雪車で道を開いてくれるが、ひと昔前は冬は雪に閉ざされてしまって、津川の町にでるのも大事であったろう。この季節に雲和田に入って来れるのも、ここに人が住んでいるおかげである。
 スノーシューを履いて雪の上にたったが、ザラメ状の雪で、足が取られる状態であった。堅雪の凍み渡りは、もう少し待つ必要がある。しばらくは、林道歩きをひたすら頑張ることになった。211m点の北を巻くと、緩やかな下りになった。西之沢川を越すので、谷に下るかと思ったが、幸い高い所に橋が架かっていたので助かった。ただ、欄干上まで雪が積もっているので、転落が怖く、真ん中を恐る恐る渡った。
 西之沢川の先はヘアピンカーブを交えながら高度を上げていった。帰りには、ヘアピンカーブ部をショートカットしたが、林道脇は切り立っており、下り立てる部分を探すことになった。
 箕輪山の東で林道はT字路になっており、この付近で林道から分かれて東尾根を登る予定であった。T字路には、森林基幹道西山日光寺線の案内板が置かれていた。T字路から尾根の取り付き部を探してみると、南の送電線通過部が登りやすそうであった。飯豊幹線の黄色いプレートがあり、巡視路が有りそうな窪地沿いに雪原が延びていた。ひと登りすると、幅広の尾根に出た。送電線の鉄塔下に出ると、No.97と書かれていた。この取り付き部は、この幅広尾根の東の末端部から登った方が楽だったかもしれない。
 鉄塔下から左の尾根に向かい、その後は緩やかな登りが続いた。南北に連なる稜線が近づいてくると、赤松に覆われて飛び出した箕輪山の山頂が目に入ってきた。稜線部に出ると、コースは北西に変わった。小さな高まりを越した先が箕輪山の山頂になる。傾斜は増したものの、遠目よりも簡単に登ることができた。箕輪山の山頂は狭く、団体の休憩には向いていない。箕輪山は、2003年5月に南西の林道箕輪線から登っているが、時間をかけて登っているだけ、今日の方が充実感があった。
 ここのところ、中国から流れてきたPM2.5によって、新潟でも視界不良の日が起きているが、この日も靄って遠望の利かない状態になっていた。晴れていれば飯豊も見えていたかもしれないので残念である。
 ひと休みの後下山に移った。快調な下りであったが、橋を渡った先の登りは緩やかにもかかわらず足にきた。
 翌日は、先週の宿題を果たすために会津の山に向かった。柳津で温泉に入った後に車に戻ると雨が降り出した。翌日も天気が悪そうなため、登山口に到着したものの、洞厳山は諦めることにした。
 予備の山と考えていた鳥屋峠山に向かうことにした。山都に出てから阿賀川沿いに走り、下三方への車道入口付近の路肩スペースで夜を過ごした。夜中は雪になり、朝になるとみぞれになっていた。車道を上がっていくと下三方の集落にでる。以前、鳥屋峠山を目指したものの、雪が深くて下三方の集落から引き返してしまったことがある。この日は、道路上にうっすらと雪が積もっていたが、除雪されて車の走行に問題はなかった。
 下三方の集落からひと登りするとT字路に出た。右の道に進むと、長窪に到着する。長窪には一軒の民家があり、冬の間も住人がいるようであった。
 車道のカーブ地点に鳥屋峠山からの尾根が落ち込んできているので、ここから取りつくことにした。
 杉林が広がる尾根沿いの登りが続いた。尾根の下部では、植林の作業道が通じているような感じであった。尾根が右に方向を変える付近からは、雑木林の尾根に変わった。右手から尾根が合わさって広尾根に変わると、疎林帯に変わり、尾根の右手には雪庇が張り出すようになった。雪庇の撮影にしばしば足を停めることになった。500m少々の山とは思えない眺めである。飯豊周辺の山とあって、雪の量はさすがに多い。雪庇の縁が崩れているのも、春の訪れである。
 緩やかに下ると、再び杉林が広がるようになった。鞍部を抜けると、最後の急坂になった。傾斜が緩んで台地に出ると、鳥屋峠山の山頂到着になった。三角点が埋められていると思われる雪原の小広場があったが、周囲は杉の木立に囲まれていた。前方が明るいので少し進むと、ナラやブナの高い木が並ぶ広尾根に出た。鳥屋峠山の山頂で休むのなら、ここまで進むことが望ましい。
 未踏の山に登ることができたことに満足して、山を下った。時間はまだ早かったが、天気も悪いので、家に戻ることにした。

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