雷山

雷山


【日時】 2014年2月8日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雪

【山域】 川内山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 雷山・いかづちやま・377.9m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津、加茂/村松、越後白山
【コース】 永谷寺より
【ガイド】 なし

【時間記録】 9:40 新潟=(R.49、R.403、新津、五泉、村松 経由)=10:40 永谷寺〜10:50 発―11:49 雷山―12:39 永谷寺=(往路を戻る)=14:10 新潟
 雷山は、早出川と仙見川に挟まれ、菅名山塊の不動堂山と白山に向かいあう、川内山群の入口にある山である。この山頂には雷城と呼ばれる山城が築かれ、早出川の対岸の福連寺山の福連寺城との間の争いにまつわる、「東光院物語」という、若君と姫君の悲恋の伝説が残されている。この伝説の舞台となっている麓の永谷寺(ようこくじ)には、「おぼと石」という伝説のまつわる史跡も残されている。最近、登山道や山小屋が整備され、登山者も多くなってきている。

 この週末、太平洋岸を発達した低気圧が通過して、東京方面も本格的な積雪になると報道された。雪は日本海側の新潟にも及ぶようで、遠出はできないようであった。朝食を食べているうちに雪が降り出した。日曜日に出かけられるか判らないので、近場の山に出かけることにした。荒天時でも登れる山を考え、雷山に出かけることにした。雷山の登山道は木立に覆われているので、風が強くても何とか歩け、荒天時の最後の切り札ともいえる山になっている。
 今年の下越方面の雪は少なく、村松を過ぎても路肩の雪はほとんど無かった。川内の集落内に入っても雪は少なかったので、永谷寺の駐車場まで入った。永谷寺までの道は狭いので、雪が多い時には、郵便局前の幅広の通りから歩いている。
 スノーシューを背負って歩き出したが、歩き初めの林道も雪が薄く積もっている状態であった。頑張れば、林道を少し進んだところの登山者用広場まで車で入ることも可能であった。
 歩き出す時間が遅かったにもかかわらず、先行者の足跡は無かった。ソチでの冬季オリンピックが始まったので、開会式の再放送を家で見ているのだろうか。
 久しぶりの登山靴だけの歩きになった。スノーシュー歩きと勝手が違うためか、登山口からの急斜面のジグザグの登りになると、いつもより辛く感じられた。尾根に出て登っていくと、中間部でベンチが設けられているが、雪に埋もれておらずほとんどが現れていた。
 新雪は数センチでその下は凍結しており、足元には注意が必要であった。ロープの掛る急斜面を登り切ると、山頂下の台地に出る。風が強くなって、帽子の耳あてを下ろして、寒さ対策を行うことになった。
 杉の植わった斜面の登りをもうひと頑張りすると、雷山の山頂に到着した。台地の縁に出るが、横殴りの雪で、目の前のかやの木山が見えるだけで、奥の川内山塊や白山の眺めは閉ざされていた。風も冷たいため、すぐに下山に移った。山頂下の山小屋も、当然ながら誰もいないようであった。
 下山すると、車の上には5センチ程の雪が積もっていた。車を動かして新潟市が近づくと、本格的な降雪になってきた。丁度良いタイミングで登山を終えることができた。この日の夕方のニュースでは都心で20センチの大雪になって交通は大混乱になっているようであった。

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