猿倉岳、萱峠

猿倉岳、萱峠


【日時】 2014年2月1日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 長岡東山連峰
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 猿倉岳・さるくらだけ・679m・なし(651.2m・四等三角点)・新潟県
 萱峠・かやとうげ・670m・なし・新潟県
【コース】 あまやち会館下より
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/長岡/半蔵金
【ガイド】 なし

【時間記録】 7:05 新潟発=(北陸自動車道、中之島見附IC、R.17、横枕、虫倉、南平、種苧原)=8:50 あまやち会館下〜9:08 発―9:52 尾根下―10:10 稜線分岐―10:40 猿倉岳―11:10 稜線分岐―11:27 萱峠〜11:54 発―12:15 稜線分岐―12:23 尾根下―12:53 あまやち会館下=(種苧原、栃尾、R.290、二日町、塩中、下田、R.290、加茂、R.403、茅野山、R.49 経由)=15:45 新潟
 長岡の東には、鋸山を盟主とする東山連峰と呼ばれる稜線が連なっている。この東山連峰の範囲は定かではないが、一般には、北の森立峠から、八方台、鋸山、花立峠、萱峠を経て猿倉岳あたりまでと考えられているようである。北部の八方台や鋸山は、ハイキングの山として親しまれているのに対し、萱峠や猿倉岳は、稜線部を車道が通過しており、登山の対象からは外れた感がある。しかし、豪雪地にあるため、冬にはスノーシュー歩きの絶好のフィールドになる。

 晴の予報が出て、展望の楽しめる山を考えることになり、先週に引き続いて長岡東山連峰になるが、萱峠に出かけることにした。萱峠は、お気に入りの山と考えているが、先回登ったのは2009年で、かなり時間が経っている。
 高速を下りて長岡のバイパスを走っていると、先週よりも雪が少なくなっていた。気温も高く、春めいた陽気になっていた。太田川沿いの谷間に入ると、雪崩が目立つようになってきた。雪の少なさが気になってきたが、虫亀集落を過ぎて羽黒トンネルを過ぎると、とたんに雪は多くなった。
 いつものように、あまやち会館下の除雪終点に車を停めた。他に車は無く、他の登山者はいないようであった。スノーシューを履いて雪の上に立つと、全く潜らないカリカリ雪であった。
 しばらくは林道歩きであるが、谷に下りて行く道もあり、地図にも載っていない道もあって、意外にコース判断が難しい。先週のものなのか、ワカンとスノーシューのトレースがかすかに続いていた。谷越しに猿倉岳や萱峠の稜線が見えているが、谷を大きく回り込むために歩く距離は長くなる。山古志ならではの雪に覆われた棚田の風景を楽しみながらの歩きが続いた。林道は尾根の一段下をトラバースしているが、結構急斜面である。古いトレースが続いていたので、トラバースを行ったが、滑落をしないために注意が必要であった。527m点付近は尾根通しに歩いた方が無難のようである。
 633m点から東に下りてくる尾根沿いに登るのだが、尾根の末端部は張り出して急斜面のため、一旦北側に回り込んでから登りを開始する。尾根をからみながらのジグザグ道があるようで、急な所はこの道を辿りながら登っていくと、意外に短時間で稜線上に出ることができた。
 まずは、猿倉岳を目指すことにした。雪に埋もれた東屋の脇を抜けて林道沿いに進んだ。粟ヶ岳に川内山塊、守門山塊、浅草岳、毛猛山塊、権現堂山塊、越後三山の眺めが広がっており、時々足を停めて写真撮影することになった。
 猿倉岳は、651.7m三角点付近から尾根沿いに進めば近いが、路肩の雪が落ちかかっていたので、一旦アンテナ施設まで進んでかた引き返して、山頂に進んだ。猿倉岳の山頂は雪原になっていたが、周囲に木立が取り巻いているため、展望は林道沿いの方が良い。
 展望を楽しみながら、来た道を戻った。途中で見る萱峠まで緩やかに登っていく雪原の眺めが素晴らしかった。700mにも及ばない標高でこの大雪原が見られるとは、体験してみないことには想像できないかもしれない。
 東屋の脇からは稜線通しに登っていくと、牧場のカマボコ型小屋が現れる。屋根も無くなっているが、なぜか西側の壁は残っているので、非常時の避難用には使えるかもしれない。
 雪原を登っていき、小ピークを越した先が萱峠になるが、その先の高まりまで登って大休止にした。粟ヶ岳から越後三山までの展望に加えて、猿倉岳まで続く大雪原の眺めを楽しむことができた。この大展望を独り占めできるのは、有名山では味わえない楽しみである。
 下りは、雪も少し緩んできたが、快調に歩くことができた。
 帰りは、半蔵金付近の山の偵察をしながら家に戻った。

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