虚空蔵山

虚空蔵山


【日時】 2013年1月11日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雪

【山域】 五頭山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 虚空蔵山 こくぞうやま・361.5m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新発田/天王
【コース】 虚空蔵山登山口より
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:20 新潟発=(R.49、水原、出湯、R.290 経由)=9:15 虚空蔵山入口〜9:38 発―9:51 鳥居―11:05 虚空蔵山―11:42 鳥居―11:58 虚空蔵山登山口=(往路を戻る)=13:05 新潟
 虚空蔵山は、信仰の山として、多くみられる名前である。五頭山塊北部の金鉢山の西部に主稜線から外れてそびえる361.5mピークは虚空蔵山と呼ばれている。この山頂には、二段に重なった大岩があり、その名前に由来したと思われる二石神社が、山頂と麓に設けられていたが、現在は廃虚になっている。地図に記載されている道は、昔からの登拝道のようで、藪がかぶり気味であるが現在でも辿ることができるが、訪れる登山者はほとんどいない。

 三連休であるが、強烈な寒波が入り込んで、テレビでも大雪のニュースが流れている。遠出は諦めて、新潟周辺の山を登ることにした。金曜日の段階で、新潟市内では雪はほとんど積もっていないものの、冷え込みは厳しいことから、ゆっくりと家を出ても登れる山を考えることになり、結局虚空蔵山を登ることにした。
 水原で国道から分かれると、路面を雪が覆うようになって、慎重な運転が必要になった。出湯で五頭山塊の山裾野を辿ることになるが、雪は少なかった。新潟県内の大雪のニュースが流れているが、下越方面の雪は遅れている。
 虚空蔵山の登り口の林道入口は、いつもは道路脇に積まれた除雪の山で埋もれているが、今回は雪も少なく車を停めることができた。林道もつぼ足で歩ける状態で、これが吉なのかどうかは歩かないと判らない。
 標高が上がれば雪も深くなるだろうと期待して、スノーシューを背負って歩き出した。うっすらと雪に覆われた林道歩きが続いた。橋の落ちた小さな沢を越すと、沢水が流れ込んで流水の中を歩くようになった。
 崩れた石鳥居が立つ神社跡に出て尾根に取りつく。道型は見分けられるが、笹や椿の木がうるさい状態であった。藪を掻き分けると枝に載った雪を頭からかぶって、雪まみれなった。山道も次第に藪に覆われて、歩くのが難しくなっている。昨年も歩いているので、道の状態も記憶が残されていた。急斜面に行き当たると、右側を巻いた後に尾根に戻るということを繰り返した。
 標高250m付近まで上がると傾斜も緩み雑木林が広がるようになる。雪も深くなって、スノーシューを履いた。尾根が広がったが、なぜか道型を見分けることができるようになった。左から尾根が合わさるようになると、山頂も近い。二つ重なった大岩の脇を過ぎると、右手の窪地に山頂の神社が現れる。二石神社の跡であるが、戸は無くなって柱だけが立ち、床も抜けている。大きな社殿であるだけに、侘しさがただよっている。
 神社の背後の高みが山頂になる。刈り払われた小雪原に三角点が埋められているはずであるが、掘り出すには雪が深すぎる。
 雪も本降りになっていたので、折り返し下山に移った。下りは笹薮も気にならず、快調に下ることができた。
 虚空蔵山は、幹線道路脇が登山口にもかかわらず、登る者はいない。登山道の状態を確かめるためにも、今後も登っていく必要がある。

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