鳥屋山

鳥屋山


【日時】 2014年1月3日(金) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 北会津
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 鳥屋山・とやさん・586.6m・一等三角点補点・福島県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/野沢/野沢
【コース】 別茶屋より
【ガイド】 分県登山ガイド「福島県の山」(山と渓谷社)

【時間記録】 6:40 新潟=(R.49 経由)=8:25 別茶屋〜8:55 発―10:53 鳥屋山〜11:12 発―11:53 別茶屋=(往路を戻る)=13:50 新潟
 鳥屋山は、磐越道西会津ICの北の阿賀野川左岸にある里山である。一等三角点が置かれ、山頂は木立に囲まれているが付近からは飯豊や磐梯山の眺めが広がっている。漆窪から始まる登山道沿いにはカタクリの群落が広がっており、4月中旬頃にお花畑を楽しむことができる。

 年始の山は、雪も柔らかく歩くのに難儀することが多い。特に今年は本格的な降雪が遅れているようで、歩くコースに頭を悩ます。結局、定番の雪山としうことで鳥屋山に出かけることにした。
 途中で見る新潟・福島県境付近の車道脇も雪が少なかった。路面は乾いており、一般道を走っても順調なドライブで別茶屋の登山口に到着した。軽沢への車道に入ったすぐ先に駐車スペースがあり、ここに車を停めることができる。雪山というと、雪が降った場合のアプローチと駐車場に問題が生じるが、この鳥屋山は幹線国道脇が登山口なのがありがたい。
 夏道は軽沢方面に車道を進んだ先から取りつくが、コンクリートで固められた法面の上をトラバースするため、雪の季節は滑落の危険性がある。国道脇にある鳥屋山の標識脇に尾根末端部の田圃に上がる道があるので、ここから取りつく。スノーシューは車の脇で履いて、車道を横断して雪の上に出た。崖をひと登りして折り返すと、斜上する道となって台地の上に出ることができる。田圃を横断すると杉林に入るが、雪が地形を覆い隠していないため、段差があって、登りやすい所を求めて右往左往することになった。
 雑木林の広がる尾根上に出ると、登山道の跡も見られるようになって、直進状の緩やかな登りが続くようになった。できるだけ登山道を追うようにしたが、登山道もいつしか判らなくなって、地形を見ながらの歩きになった。次第に足も重くなったが、下りの時にスノーシューの潜り具合を見ると、高度が上がるほどに深くなっていた。
 太陽が時折顔を出すと、雪の上に木立の陰が美しく写し出された。木々は雪をまとって、白い林が広がっていた。残念なのは、ナラの林でブナは見られないことであった。
 このコースでは、最後に山頂めがけての急坂になる。しばらくまっすぐに登っていったが、しんどくなって登山道の通っている左に逃げたが、トラバースも雪に足が取られて難儀した。稜線上に出ると、風が吹き抜けるためか雪も締まって少しは歩きやすくなり、鳥屋山の山頂に到着した。山頂の看板類もほとんど現れており、雪はまだ少ない状態であった。鳥屋山の山頂からは、飯豊連峰から会津平野の眺めが広がっているが、残念ながら磐梯山や飯豊連峰は雲に隠されていた。それども見下ろす白い木立は美しかった。
 ひと休みの後、下りを開始した。山頂からの急斜面も雪玉を蹴散らかしながら気持ちよく下り、後は自分のトレースに助けられて快調に歩くことができた。
 鳥屋山は、スノーシュー歩きに最適の山なのだが、冬に歩くものはほとんどいないようで、自分だけのとっておきの山として楽しむことができる。

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