真木山

真木山


【日時】 2013年12月29日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り時々雪

【山域】 五頭山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 真木山・まきやま・542.2m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新発田/天王、上赤谷
【コース】 花ノ木平コース登山口より
【ガイド】 なし

【時間記録】 7:20 新潟=(R.49、水原 出湯、R.290、荒川 経由)=8:23 剣龍峡先駐車スペース〜8:44 発―9:45 花ノ木平登山口―10:46 花ノ木平―11:03 真木山―11:23 花ノ木平〜11:40 発―12:02 花ノ木平登山口―12:46 剣龍峡先駐車スペース=(往路を戻る)=13:50 新潟
 新潟市に近い五頭山塊は、学校登山あるいは日帰りハイクとして、人気のある山である。真木山は、五頭山塊北部の山であり、稜線上のあまり目立たないピークであるが、三角点が置かれている。五頭山塊が、加治川に向かって高度を下げていく中で、地形図にその名前が記載されている500m級の最後の山になっている。

 前日の五頭山付近の雪の状況を見て、下越方面では雪の訪れが遅れていることを知った。雪によって藪がまだ覆われていないことから、林道歩きで高度を上げた後に登山道を歩ける山が良いであろうと考えた。そこで思いついたのが、真木山である。剣龍峡まで車で入れることが確認でき、そこからなら適度な距離になるはずであった。
 荒川の集落から荒川川沿いの林道に進む。路面を前夜の雪がうっすらと覆っていたが、問題になる状態ではなかった。剣龍峡の駐車場を過ぎた先に路肩スペースがあったので、ここから歩き出すことにした。この先は道路の傾斜が少し増し、路面も凍結していた。結果的には、車道のショートカットコースがすぐ先に下り立っており、ここが正解であった。
 スノーシューを背負って歩き出し、新しい雪山シーズンの開幕になった。凍結部で滑らないように林道を歩いていくと、最初のヘアピンカーブ部にゲートが設けられていた。冬季閉鎖は当然であるが、この新発田南部線は5時に閉鎖されると掲示されていた。荒川山登山のために車で入って花ノ木平登山口から登る際には、林道の閉鎖時間に注意する必要がある。
 二番目のヘアピンカーブを折り返すと、下り方向にショートカットの案内標識が現れ、すぐ先には、登り方向のショートカットコースの標識が置かれていた。地図を見ると、距離がかなり短縮できるので、このショートカットコースに進むことにした。薄暗い杉林の中をひと登りすると、尾根沿いの歩きになった。それほど歩かれていないようで、少し草が被っている感じがあった。
 再び林道に出たところで、スノーシューを履いた。どか雪が訪れてはいないためか、雪は締まっていて歩きやすかった。シーズン初めとしては、歩きやすい状態であった。
 395mピークへ伸びる尾根の横断点が、花ノ木平登山口になる。登山道は、沢状の窪地の中に延びており、スノーシューをハの字に広がられずに歩き難かったため、脇の林の中を歩くことになった。
 ひと登りすると尾根は広がり、登山道を辿ることが難しくなったが、その先で再び細尾根に変わってコース的には楽になった。
 尾根歩きを続けて傾斜が緩むと花ノ木平到着になる。花ノ木平という名前が付けられているが、細尾根の中間点である。真木山との鞍部付近が実際の花ノ木平なのかという疑問が湧いてくる。
 一旦下った鞍部の先に真木山の山頂も見えていた。少し戻ってから藪斜面を下った。登り返しも、花ノ木平から見た程のこともなく肩部まで登ることができた。藪を掻き分けていくと、真木山の山頂に到着した。丁度雪雲が切れて、内の倉湖方面の展望も開けた。山頂部には牧山の山頂標識が置かれているのが目にとまった。真木山にはこれが三回目になるが、2005年の前回はこのような山頂標識は無かった。新発田南部線が中々山まで貫通したのに伴い山道が開かれたのかもしれない。花ノ木平からは登山道は無かったようなので、登山道が開かれているのなら、尾根を東に向かって平坦地に出て、そこから枝尾根を下って林道の360m標高横断点に下り立つように推測できる。いずれ確かめてみる必要がある。
 山頂から北に尾根を下れば短距離で林道に下り立つことができるが、丁度太陽も出てきて周囲の展望が開けてきたので、花ノ木平に戻ることにした。途中で見る花ノ木平尾根周辺の木立が着氷に覆われて美しかった。花ノ木平に戻ってから登山道を少し進んでみると、尾根に雪庇が張り出し初めていた。
 下りは、スノーシュー歩きならではの、雪を蹴散らかせながらの気持ちの良い歩きなった。
 途中で雪が激しく降ってきたが、花ノ木平登山口に戻れば、後は林道歩きで気楽である。ショートカットコース分岐に出たが、そのまま林道を歩いてみた。いささか長く、ここはショートカットコースを歩くのが正解であった。その下のショートッカットコースは、急であったり、沢脇の足場の悪いところもあったりで、雪が積もっていたならば林道歩きの方が良さそうである。
 真木山は、シーズン初めの剣龍峡まで車で入れる時期。あるいは雪が締まって田家の集落から歩ける時期にお勧めの山といってよいであろう。


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