花見山

花見山


【日時】 2013年10月5日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 菅名山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 花見山・はなみやま・649.1m・三等三角点・新潟県
【コース】 新潟変電所より小山田ヒガン桜樹林公園駐車場へ
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/馬下
【ガイド】 なし

【時間記録】  7:40 新潟=(R.49、馬下橋 経由)=8:40 新潟変電所〜9:12 発―9:51 公園分岐―10:40 花見山〜10:48 発―11:21 公園分岐―11:38 小山田彼岸桜駐車場―12:04 新潟変電所=(往路を戻る)=13:20 新潟
 阿賀野川左岸に広がる菅名連峰は、新潟市内からも良く眺めることができるが、とりわけ目を引くのは、左に位置する鳴沢峰の鋭鋒である。この鳴沢峰から西に延びる尾根上に、大谷山と花見山という二つのピークがある。地図上にも名前が記載されておらず、また背後の主稜線に目がいって見落としやすいピークであるが、花見山には三角点が置かれている。以前は、送電線の巡視路を利用し、ヤブコギでようやく立つことのできたこのピークにも、現在では登山道が切り開かれている。花見山の山頂は、灌木帯となって周囲の展望が開けている。菅名山塊の縦走路として花見山を通過するのも良いし、このピークだけを目的として半日行程の登山を楽しむこともできる。最近では、三角点ピークである花見山の山頂には、大谷山という山頂標識が置かれている。

 天気もぱっとしないようなので、近場の山ということで菅名山塊の花見山に出かけることにした。菅名山塊は、家から近いところにあるが、蛭が生息するため、訪れるのは秋から初冬になる。花見山は、いつもは小山田彼岸桜駐車場から登っているが、公園上部で送電線巡視路が合流しており、麓の変電所から続いているはずであったが、この道がどのようになっているか確かめたいと思っていた。
 水原を過ぎて馬下橋が近づくと、強風が吹き抜けるようになった。この付近は、菅名山塊と五頭山塊の間を阿賀野川が流れて特に風が強いところである。菅名山塊の縦走は難しいとしても、花見山なら登れるはずであった。
 馬下橋を渡って山裾に沿う道を進んでいくと、新潟変電所が現れる。変電所の脇に沿って山側に進むと、ゲート前が広場になっていたので、ここに車を置いて歩き出すことにした。初冬に花見山を登ろうとすると、小山田彼岸桜駐車場までの林道に雪が積もって、車が進められないことがある。ここならば、冬の間も除雪されていることは確実である。
 変電所の敷地の周囲を回り込むように車の轍のついた道が続いていた。奥に進んで山の方に向かうと、伐採地に出た。送電線が続く尾根の末端に巡視路が続くのが見えた。刈り払われた草むらを進むと、尾根の登りが始まった。
 九十九折の結構きつい登りが続いた。一旦送電線から左にそれて、枝尾根に乗りかえ、これを登りつめると公園からの道に合流した。この分岐の変電所への入り口には、入りこまないように枝が横たえてあった。変電所からの巡視路が登山にも使えることができる状態なのを確認し、この日の目的は果たしたが、花見山の山頂を踏むことにした。分岐から少し進むと、送電線下の九十九折の登りが始まる。この坂の上部に出ると、眼下に変電所を見下ろし、角田・弥彦山塊さらに佐渡の山を眺めることができた。風は強くてぱっとしない天気であるが、遠望は利いていた。
 石の祠の置かれた小ピークを越すと、花見山に向かっての登りが続くようになる。見晴らしは利かないが、ブナ林が広がって気分は良い。送電線の巡視路を左に分けると、最後の急登になる。これを登り切ると、台地状の花見山の山頂に到着した。
 花見山の山頂は、阿賀野川を見下ろし、五頭山塊に向かい合い、灌木帯の向こうには菅名山塊の稜線を一望できる。標高は低いながら展望は素晴らしい。風は強いため、ひと通り写真をとるなり、下山に移った。
 来た道をそのまま戻るのもつまらないので、分岐からは小山田彼岸桜駐車場に向かった。桜並木を眺めながら、良く整備された道を足早に下った。
 駐車場から変電所までは車道歩きになるが、最後の整理体操程度のアルバイトで済んだ。


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