御嶽山、清水峠、当間山、あいの峰

御嶽山
清水峠、七ツ小屋山、蓬峠
当間山、あいの峰


【日時】 2013年8月15日(木)〜17日(土) 2泊3日 各日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 15日:晴 16日:曇り 17日:晴

【山域】 魚沼丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 御嶽山・おんたけさん・306.0m・四等三角点・新潟県
 堀之内城跡・ほりのうちじょうせき・258m・なし(255.2m・四等三角点)・新潟県
【コース】 登り:御嶽登山口、下り:月岡遊歩道
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/小千谷/小出
【ガイド】 新潟のハイキング(新潟日報社)
【温泉】 こまみの湯 600円

【山域】 谷川連峰
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 清水峠・しみずとうげ・1448m・なし・新潟、群馬)
 七ツ小屋山・ななつごややま・1674.7m・三等三角点・新潟県、群馬県
 蓬峠・よもぎとうげ・1540m・なし・新潟県、群馬県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/四万、越後湯沢/水上、茂倉岳、土樽
【コース】 土合から新街道、旧道経由清水峠へ。七ツ小屋山から蓬峠経由で土樽へ下山
【ガイド】 山と高原地図「谷川岳、苗場山、武尊山」(昭文社)
【温泉】 岩の湯 400円

【山域】 魚沼丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 当間山・あてまやま・1016.5m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/十日町/塩沢
【コース】 魚沼スカイライン魚沼展望台より
【ガイド】 なし

【山域】 魚沼丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 あいの峰・あいのみね・276.4m・四等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/小千谷/小出
【コース】 小出郷広域農道より
【ガイド】 なし

【時間記録】
8月15日(木) 8:00 新潟=(北陸自動車道、中之島見附IC、R.17、堀之内 経由)=9:40 御嶽登山口〜9:55 発―10:13 出会いの鐘―10:24 御嶽山―10:35 あずまや〜10:52 発―11:04 御嶽山―11:13 出会いの鐘―11:33 堀之内城址―11:53 月岡遊歩道登山口―12:08 御嶽登山口=(R.17、湯沢 経由)=16:00 土樽  (車中泊)
8月16日(金) 6:28 土樽=(上越線)=6:37 土合―7:12 林道終点広場―7:35 一ノ沢出合―7:59 JR見張り小屋―8:42 武能沢出合―9:44 白樺避難小屋分岐―11:12 鉄砲尾根鉄塔―12:15 清水峠―13:25 七ツ小屋山〜13:33 発―14:14 シシゴヤ山分岐―14:27 蓬峠〜14:42 発―16:13 東俣沢出合―16:46 林道終点―17:43 土樽=(湯沢、R.17、石打、R.353、魚沼スカイライン 経由)=19:10 魚沼展望台  (車中泊)
8月17日(土) 5:47 魚沼展望台―6:04 当間山最高点―6:23 当間山三角点―6:39 当間山最高点―6:50 魚沼展望台=(魚沼スカイライン、栃窪峠、塩沢、R.17、八色 経由)=7:53 あいの峰登山口―7:55 あいの峰―7:53 あいの峰登山口=(堀之内、R.17、中之島見附IC、北陸自動車道 経由)=11:00 新潟
御嶽山は、魚野川左岸の堀之内の背後に広がる魚沼丘陵にある山である。御嶽講の修験者によって開かれた山のようであるが、地元の山の会の手によって、登山道や山小屋が整備されている。栃原峠への縦走路や、堀之内城跡への周回コースなど変化に富んだハイキングを楽しむことができ、もっと取り上げられても良い山である。

 清水峠は、越後と江戸を結ぶ古くからの交通の要所であり、明治18年には国道が開通したものの、2年後には早くも雪害のために通行不能になった。一時再建されたものの、廃道のまま現在に至っている。蓬峠も新潟・群馬県境にある峠で、登山コース上の要所になっている。

当間山は、信濃川と魚野川に挟まれて南北に連なる魚沼丘陵にある1000m級のピークである。山の知名度は高くはないが、上越国際スキー場の当間ゲレンデとして、名前が知られている。当間山には、魚沼スカイラインあるいは当間高原リゾートからの遊歩道が整備されている。

 あいの峰は、小出スキー場の最高点の駒見山の南西部に位置するピークである。小さなピークであるが、展望が開けている。登山道が設けられており、小出郷広域農道からは僅かな時間で登ることができる。

 お盆休みでまとまった休みが取れるものの、道路は渋滞、山も混雑とあっては、登る山に頭を悩ますことになる。しかも連日、猛暑が続いている。本命の山を谷川連峰の山として、二日目に土合から土樽へ谷川岳縦断を行うことにした。このコースは以前も歩いているので、今回は旧清水街道を歩いて清水峠まで足を延ばすことにした。
 用があって前夜発できず、朝出発するため、湯沢までの間で登山を行うことにして、第一日目は堀之内の御嶽山を登ることにした。
 御嶽山は、山頂からの眺めも良く、度々登る山になっているが、最近は旧三国街道口からの周回で歩いているため、今回はメインの御嶽山登山口から登ることにした。
 時間には余裕があるため、中之島見附で高速を下りて堀之内に向かった。登山口に到着して車を下りると猛烈な暑さが襲ってきた。御嶽山の登山道は良く整備されていて歩きやすいが、急斜面では丸太の段々が続き、汗がしたたり落ちてきた。登山口付近ではブナ林が広がるものの尾根上の出会いの鐘まで登ると灌木帯になって見晴らしが良くなる。ただ、気温が上がり過ぎているためか靄がかかって、魚沼平野を挟んで向かい合う越後三山や谷川連峰の姿はおぼろになっていた。
 多少のアップダンを交えながら歩いていくと御嶽山の山頂に到着した。ここまであまり時間がかかっていないので、もうひとがんばりして、先のあずまやまで進むことにした。 一旦大下りしてから登り返すと、細尾根の馬ノ背になる。登山者に踏まれたせいか、以前よりも幅広になった感じがした。
 あずまやに到着してベンチに腰を下ろした。タオルを絞る必要があるほどの汗をかいていたが、吹き抜ける風は心地よかった。
 下山は、出会いの鐘から堀之内城址に向かった。このコースは歩く者が少ないようで、ストックで蜘蛛の巣を払いながらの歩きになった。こちらもアップダウンがあり、足慣らしには丁度良い。
 堀之内城址は、木立が刈り払われており、ワラビの葉が一面に広がっていた。堀之内城址から緩やかに下っていくと、最後はグランドの前の月岡登山口に下り立つ。ここからは、車道歩きで車に戻った。
 この暑さにもかかわらず、御嶽山までの間に二名の登山者に出会い、最近の人気のほどが伺われた。
 汗びっしょりになっており、近くのこまみの湯で入浴することにした。広域農道を走っていくと、小出スキー場の裏手であいの峰登山口という標識が置かれているのが目に入った。あいの峰の山頂までは遠くない距離のようであったが、すでに登山の衣類は着替えていたので、後日の課題ということにした。
 温泉に入って六日町のブックオフで時間を過ごし、湯沢には夕方に到着した。コンビニで食料の買い込みを行おうとしたが、驚いたことにおにぎりは姿を消しており、パンもわずかになっていた。コンビニを二軒回って、なんとか夕食と翌日のパンを買い込んだ。
 土樽駅で翌日の始発の時間を確認し、近くの空き地で車を停めて夜を過ごした。
 最後の歩きを短くするため、あらかじめ車を蓬峠登山口よりに置いてから歩き出そうかと思ったが、直前まで車の中で待機していた方が良いかと思って、土樽駅に車を停めた。 現在では、土樽駅や土合駅は無人駅になっているが、湯沢駅を列車が出発したとか、列車が到着するというアナウンスが駅に流れた。切符は、列車に乗ってから、車掌から買った。鉄道では10分ほどの移動であるが、まる一日歩いて戻ることになる。
 土合の上り線の駅は地上にあって、下り線駅の長い階段登りは免れる。土樽駅と湯沢方面からの登山者の二名が駅に下り立った。最初の車道歩きから蓬峠への道に入った時、そのまま車道を進んでいったので、一人は谷川岳から茂倉岳経由で土樽へ下山、もう一人は谷川連峰縦走で元橋から湯沢へというコースであろうか。
 しばらく湯檜曽川沿いの林道を歩いた後に登山道歩きが始まる。緩やかな道で、ブナ林も広がるが、出発時間が遅いため、気温が上がって汗が噴き出るようになった。川沿いの歩きと言っても、沢を越すような所では上流部に回り込む必要があって、距離が長くなる。青空をバックにした一ノ倉沢岳の岸壁を望むことができたが、この天気が稜線に到達する昼までもってくれるだろうか。
 JRの監視小屋を過ぎると、登山道はアップダウンや岩場のトラバースなど、険しい道になってくる。
 長く感じる道であったが、武能沢に出て、水を飲んでひと息いれた。ここから九十九折の急登が始まった。尾根をからみながらの登りであったが、日当たりの良い所に出ると汗が噴き出て、日陰に戻るとほっとした。送電線の鉄塔脇を過ぎると、旧街道に合わさった。旧街道方面も良く整備されていたが、新道を歩くよりも距離が長くなりそうなので、今後の課題としよう。
 尾根沿いに緩やかに登っていくと、目の前に武能岳が姿を現し、その先で小さな白樺避難小屋が現れた。その先が蓬峠と旧清水街道との分岐になった。時間に問題はないので、予定通りに清水峠に向かうことにした。
 清水峠への道は、旧街道の名残りの幅広の切り開きがみられる場所と、足元に注意の崩壊地の踏み跡が交互に現れた。途中で小さな沢を越すので、水を飲んで顔を洗うことを繰り返すことになった。この日は水をたっぷり持ってきていたが、水場が多く、水に不自由しなかった。ただ、水をがぶ飲みしたので、水を飲んだ後は、塩入飴をなめる必要があった。
 遠くに送電線の鉄塔が見えて、そこが清水峠かと思ったが、地図を見ると鉄砲平に立つ鉄塔であった。水平道であるが、沢への入込みが大きく、なかなか捗らない道であった。
 鉄砲平に出ると、ようやく清水峠が視野に入ってきた。この先も距離があったが、道が比較的良かったため、歩きは捗った。
 清水峠では、避難小屋まで進んで目的地到着とした。一面の笹原の中に送電線監視小屋がアクセントを付けていた。昼になってガスがかかってきていた。猛暑のため水蒸気が上がって、山の青空は昼には隠されてしまうようである。
 清水峠からは、笹原の中の一直線の登りになる。足にも疲れが出てきて、背後の眺めを振り返りの登りになった。急登を終えると緩やかに起伏する稜線歩きになる。七ツ小屋山の肩への急登が再び始まると、雷が聞こえて雨粒が落ちてきた。とりあえず、ザックカバーを付けて、雨具をどうしようかと思っていると雨は止んでくれた。雷も遠くの谷川岳方面のようなので、歩き出すことにした。
 大源太山への分岐を過ぎると、その先で七ツ小屋山の山頂に到着した。天気が悪いためか、他に登山者はいなかった。
 七ツ小屋山から蓬峠までは笹原の稜線歩きになるが、腰丈の笹で足元が隠される状態になった。初心者同士であると、歩くのを躊躇してしまうかもしれない状態であった。刈り払いが望まれる。
 蓬峠に到着して大休止にした。この後は下り一方になる。テン場には、一張のテントが設置されていた。蓬ヒュッテの入り口は締まっており、管理人は不在のようであった。真夏に谷川岳縦走を行う者は少ないようである。
 蓬峠から下りを頑張ることになった。トラバース気味に下っていくと水場があるが、テン場からの往復は結構きびしい。沢を越した先もしばらくトラバース気味の下りが続くが、やがて九十九折の道が始まる。ようやく東俣沢出合に下り立って、急坂の下りは終わるが、沢沿いの道がまだ長く続く。時間も、いつもの登山よりも遅くなっていた。
 砂防ダム脇で林道終点広場に飛び出した。後は土樽駅までの車道歩きを頑張ることになる。1時間ほどの歩きで土樽駅に到着し、長い登山を終えることができた。
 着替えを始めると同時に、激しい雷雨が始まった。汗で全身ずぶぬれ状態であったが、雨の中の歩きを避けることができたのはラッキーであった。
 近くの岩の湯で温泉に入ってさっぱりし、翌日の山を考えることになった。かなりの疲れのため、予定していた谷川連峰の山は無理そうであった。三日目は、簡単に歩いて家に戻ることにした。少しでも涼しい所で夜を過ごそうということで魚沼スカイラインから当間山を登ることにした。
 魚沼スカイラインの魚沼展望台には駐車スペースも設けられていたが、路面にタイヤ跡が残されてローリング族のたまり場になっているようであった。一旦栃窪峠に向かい、スキーゲレンデに入り込む脇道があったので、そこで夜を過ごした。日が暮れてからタイヤの鳴る音が山中に響いていたので、移動は正解であった。
 朝になってから魚沼展望台に戻った。登山口には、案内板やトイレおも整備されているが、利用者はどれほどいるのだろうか。
 入口から美しいブナ林が広がっている。登山道は幅広で良く整備されており、遊歩道といった感じである。ただ、段々登りが続くので、歩き初めから汗が噴き出てくる。ピークの上にでるが、奥にさらに高いピークが現れる。この上が、当間山の最高点である。ここまで歩いてくると、やはり三角点まで進んでおかないとという思いになって、先に進んだ。
 最高点からは猫石コースに進んだ。大木も並ぶブナ林の中をジグザグに下っていく道が続く。鞍部に出ると、右の方向を示す案内板が現れたので進むと、最高点から三角点ピークに続く道に出てしまった。以前は、尾根沿いに歩いて山頂に出たのだが、案内板に迷わされた。
 三角点ピークへは、再び段々登りが続き、息も切れてきた。前日の疲れから回復していなかった。傾斜が緩んで台地状の地形に出ると、当間高原リゾートへの道から分かれる枝道があり、これを辿ると、三角点の置かれた小広場にでる。帰りは、最高点ピークへの登り返しが、結構きびしく感じた。
 汗をかいて車に戻ったが、着替える前に、一昨日に見つけた小出のあいの峰を確かめることにした。小出に戻って小出郷広域農道に進み、標識の置かれた登山口の前の路肩に車を停めた。雑木林の中に入るとすぐに、道が二手に分かれた。左の道に進むと、直線状の急登になって尾根上に出た。尾根沿いには道が付けられており、左に進んでひと登りすると三角点の置かれた山頂に出た。展望が開けて、駒見山方面に向かって尾根沿いに刈り払い道が続いていた。あいの峰は、小出スキー場方面から登ってくるのが順路のようである。
 下りは、尾根沿いに下ってから右に曲がると、最初の分岐に出た。こちらは迂回路として整備されたようである。
 とりあえず新しい山も確かめたことに満足し、早めに家に帰ることにした。


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