磐梯山

磐梯山


【日時】 2013年8月3日(土) 前夜発日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り後雨

【山域】 磐梯山
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 磐梯山・ばんだいさん・1818.6m・三等三角点・福島県
【地形図 20万/5万/2.5万】 福島/磐梯山/猪苗代、磐梯山
【ガイド】 山と高原地図「磐梯・吾妻」(昭文社)
【コース】 猪苗代スキー場より

【時間記録】
8月2日(金) 14:30 新潟=(R.49、佐野目、会津村、R.49、磐梯町 経由)=18:00 猪苗代スキー場  (車中泊)
8月3日(土) 5:00 猪苗代スキー場―6:07 天の庭―7:23 稜線分岐―7:49 弘法小屋―8:18 磐梯山〜8:32 発―8:56 弘法小屋―9:17 稜線分岐〜9:31 発―10:35 天の庭―11:24 猪苗代スキー場=(往路を戻る)=16:00 新潟
 磐梯山は、会津の中心部猪苗代湖の北側に位置する火山である。磐梯火山は、大磐梯山、櫛ヶ峰、赤埴山の三つから構成されており、方向によって姿が異なる。1888年の水蒸気爆発によって大磐梯山の北に位置していた小磐梯山は吹き飛び、流れ出た土砂は川をせき止め、裏磐梯の湖沼地帯が作られた。

 8月になってようやく梅雨明け宣言が出たものの、局地的豪雨が全国的に起きている。土曜日の夜に家にいる必要があったので、そう遠くない山を考えることになった。アプローチが良く、それなりに歩きでのある山ということで、磐梯山に出かけることにした。
 高速代の節約のため、一般道を使って猪苗代登山口に向かった。登山口近くのスキー場の駐車場で夜を過ごした。日が暮れると、眼下に猪苗代湖畔部の夜景が広がった。
 ゲレンデ登りの暑さを避けるために早起きしたが、雲が垂れ込めていた。どうやら夏空は望めないようであった。
 猪苗代スキー場コースは、ゲレンデ登りが続く。滑降コースとしては初心者用のようだが、途中結構急な所もあり、標高差500mを登り切って稜線上の天の庭に出るまでは、結構汗を流させられる。天の庭から磐梯山の山頂までは、標高差620mなので、ゲレンデを登り切れば、アルバイトの半分ほどが終わったことになる。
 天の庭から先は、赤埴山へ続く尾根道となり、山頂が近づいた所で、山頂を巻く道になる。巻き道が終わって林道経由の道が合わさると、沼ノ平の台地に出る。登山道脇には、ミズギボウシの花が多く見られた。湿原の眺めが開ける所があるのだが、その向こうに見えるはずの磐梯山の姿は隠されていた。
 ガレ場の登りになって櫛ヶ峰に続く稜線上に出たが、爆裂火口も見えず、たんたんと登り続けるしかなかった。一段登った所の黄金清水は、雨続きのせいか、勢いよく水が流れ出ていた。その先の急坂を乗り越すと、弘法清水に到着した。八方台から登ってきたのか、先行の登山者も現れた。
 弘法清水に到着してひと安心してしまうが、山頂まではまだ標高差で200mほど残されている。灌木帯に覆われて見晴らしもなく、急な登りに苦しめられる。早くも下ってくる登山者にもすれ違った。磐梯山の山頂に到着したものの、展望は完全に閉ざされていた。風当たりの弱い所に腰を下ろして腹ごしらえをしていると、雨粒を含んだ風が流れてきたので下山に移った。
 下りの途中には、多くの登山者とすれ違うようになった。下る途中、雨も本降りになって、雨具の上着を着込むことになった。下半身は、草についた水滴のおかげですでに濡れ切っていたので、雨具のズボンは履かないですませることにした。沼ノ平まで下りると、団体とすれ違うようになったが、ビニール合羽を着た者も多かった。子供も交じっていたので、学校か地域の登山のようであった。この後は本降りになりそうで、その装備で山頂までいけるのか、心配になってくるグループであった。
 最後のゲレンデの下りでは、足も草臥れてきた。驚いたことに、昼近くになったのにもかかわらず登り初めているグループがいた。私であったら、登り初めに雨であったら、磐梯山はあきらめて、五色沼あたりの散策に変更してしまうところなのだが、人それぞれである。
 登山口の駐車スペースは充分なのだが、それでもほぼ埋まっており、磐梯山の人気のほどが伺われた。
 帰りも高速代金の節約のために一般道を走った。最近では一般道も整備が進んでおり、以前よりも時間がかからなくなってきている。


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