浅草岳

浅草岳


【日時】 2013年6月29日(土) 前夜発日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 守門・浅草岳
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 浅草岳・あさくさだけ・1585.5m・一等三角点本点・新潟県、福島県
【コース】 入叶津コース
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/只見、守門岳/只見、守門岳
【ガイド】 山と高原地図「越後三山・卷機山・守門岳」(昭文社)

【時間記録】 
6月28日(金) 14:30 新潟=(R.8、R.403、加茂、七谷、R.290、下田、栃尾、R.290、上条、R.252、叶津、R.289 経由)=18:00 入叶津登山口  (車中泊)
6月29日(土) 6:00 入叶津登山口―6:45 山の神―7:27 平石山―7:50 沼ノ平分岐―9:35 浅草岳〜10:08 発―11:30 沼ノ平分岐―11:50 平石山―12:38 山の神―13:00 入叶津登山口=(往路を戻る)=16:20 新潟
 浅草岳は、江戸時代より越後と会津を結ぶ交易路として利用されてきた六十里越と八十里越に挟まれた新潟と福島との県境沿いにある山である。なだらかな山容の西面に対し、福島県側の浅草岳から鬼ヶ面山に続く稜線の東側は、大岩壁になって、対称的な姿を見せている。一般には、歩行時間の短いネズモチ平あるいは桜曽根から登る者が大部分であるが、沼の平のブナ林と組み合わせることのできる入叶津に至るロングコース、急登の連続となるが鬼ヶ面山の岩壁の眺めが素晴らしい田子倉登山口からのコース、六十里越峠から岩壁の縁を辿りながら鬼ヶ面山を越して浅草岳に至るコースなど、それぞれ特徴のあるコースを楽しむことができる。

 先週は雨のために断念した浅草岳に再び出かけることにした。前夜に入叶津登山口に入ったが、今回は無事に歩き出すことができた。
 歩き出しは尾根を巻いていき、砂防ダムの堰堤の掛る沢を跨ぎ越すと、その先の尾根が登りに使う尾根になった。九十九折の登りが始まると、道幅も広がり旧八十里越跡という標識も現れた。ブナ林も美しく、気分の良い道であった。
 ひと頑張りすると、山の神に到着した。休むのに良い小広場になっており、石の祠と杉の巨木がそそり立っていた。ここで浅草岳と沼の平への道が分かれる。沼の平への入り口にはロープが張られていた。その先の登山道をうかがうと、整備の状態は良いようで、入り込む人も多いようであった。
 山の神から先は、ロープが取り付けられた崩壊地の通過もあり、滑りやすい泥斜面とあって足元に注意が必要であった。急な斜面を突破すると、平石山の台地に出た。登山道脇に平石山という標識があるが、三角点は藪の奥にある。
 この先は、尾根沿いの緩やかな登りが続くようになった。沼の平への上部の分岐を過ぎると、すだれ岩の上部を通過する細尾根になるが、藪に遮られて岩の眺めは得られない。 尾根の幅が広がると、残雪の横断も現れるようになった。1394m標高点の避難小屋跡手前は、幅広の雪渓になっていた。雪渓をそのまま登れば良いように思えたが、夏道を見落とす危険性もあるので尾根を横断し、藪を眺めながら登った。以前あった避難小屋は、撤去されたのか見当たらなかった。藪沿いに踏み跡が現れたので、これを辿ることにした。
 木道の敷かれた草原が現れて、頂上も近づいたことを知った。木道が途切れて尾根沿いの道に変わると、人声が聞こえてきて、浅草岳に到着した。浅草岳の山頂は賑わっていたので、山頂を通過して、西の肩部の草原に下りてみた。この付近のヒメサユリは遅れており、山頂手前が花盛りであった。戻って、静かな所で腰を下ろした。雲がかかって眺めが閉ざされていたのは残念であったが、ヒメサユリを山で見ることができ、山の目的は果たすことができた。
 下りは、雪渓を下ってからの登山道への戻りが要注意であった。
 このコースは、距離も長く歩きではあるが、静かな山歩きができることが魅力である。


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