鋸山

鋸山


【日時】 2013年5月19日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 東山連峰
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 鋸山・のこぎりやま・764.9m・一等三角点補点・新潟県
【コース】 半蔵金から
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/長岡/半蔵金
【ガイド】 なし

【時間記録】 7:40 新潟=(北陸自動車道、中之島IC、R.8、川崎IC、R.351、栃尾、西之俣 経由)=8:45 半蔵金〜9:05 発―9:38 山道入口―10:24 花立峠―10:50 鋸山〜11:03 発―11:23 花立峠分岐―12:07 山道入口―12:34 半蔵金=(往路を戻る)=14:40 新潟
 鋸山は、長岡市の東に連なる東山連峰の最高峰であり、古くからの信仰の山である。鋸山の名前は、小さな峰を連ねて、鋸に似ていることから付けられている。一等三角点が置かれ山頂からは、守門岳をはじめとする展望を楽しむことができ、地元の登山者にも親しまれている。

 鋸山は、たびたび訪れているが、長岡と山を挟んで反対側になる半蔵金からの道を歩いていなかった。花立峠を越す道は、古くから歩かれてきており、現在でも地元の人の手で毎年整備されていると聞いている。前日の歩きで疲れもでており、手頃な山であろうと思って出かけた。
 冬の時期にも車を停めておく、小学校脇の広場に車を停めて歩き出した。郵便局手前の車道を登ると、神社へ通じる階段入口の先で、左に車道が分かれ、花立峠へはこの道に進む。この分岐には、「鋸山、花立峠 ハイキング」と読み取れる杭が置かれている。しばらくは車道歩きが続くが、傾斜もあり、いきなり息がきれた。
 T字路に出て右折し、すぐに左の高みに向かう車道に進む。ひと登りすると棚田の広がる台地に出る。棚田には田起こしが行われ、水が張られていた。もう少しすれば田植えが行われて、新緑の眺めが広がる。前方には鋸山の山頂を望むことができ、振り返ると、尖山から談合山、三本ぶな山と連なる山並みが延びていた。
 棚田の間を抜けていく道はコンクリートで舗装されているが、道幅は細く、傾斜が急な所もあって、車の進入は避けた方が良い。標高470mで、車道から分かれて山道が始まった。沢沿いに登っていくと、やがて九十九折の道に変わった。615m点との鞍部が近づくと、一面の雪原が広がるようになった。鞍部の先は、再び雪融けの進んだトラバース道に変わったが、枝沢を横断するところでは、残雪も残って、足元に注意が必要であった。
 花立峠が近づくと、稜線の下のトラバースが続くようになった。驚いたことにカタクリの花が登山道脇に広がっていた。春の落し物であった。
 稜線分岐に出て、右に曲がれば鋸山であるが、まずは花立峠に進んだ。花立峠の広場では、長岡方面からの登山客が休んでいた。引き返して、鋸山に向かった。花立峠まで到達していれば、鋸山までは僅かなように思ってしまうが、意外に体力を消耗する。
 下山してくる団体にすれ違ったが、鋸山の山頂は丁度無人であった。長岡の市街地や守門岳の眺めを楽しみながら、腰を下ろして昼食にした。マルハナバチが、羽音を立てて飛び回っていたが、悪さをしないハチなので、一緒に春を楽しんだ。
 花立峠に戻る途中、大勢の登山者とすれ違った。半蔵金からの登山道は、良く整備されているが、この日に歩いたのは、私一人であった。静かな山歩きを楽しむには良いコースであった。


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