大倉山

大倉山


【日時】 2013年3月27日(水) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 会越国境
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 大倉山・だいくらやま・950.2m・三等三角点・新潟県、福島県
【コース】 安座川沿いの林道より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/野沢/安座
【ガイド】 会津百名山(歴史春秋社)

【時間記録】 5:40 新潟発=(R.49、西会津、安座 経由)=7:30 安座川沿い林道除雪終点〜7:54 発―10:38 大倉山〜10:55 発―12:24 安座川沿い林道除雪終点=(往路を戻る)=15:00 新潟着
 大倉山は、西会津の西側、新潟と福島の県境線上にあるピークである。周辺には、標高は低いながら雪崩に磨かれたスラブを抱く峻険な山が連なっているが、大倉山は比較的なだらかな山頂を持っておりあまり目立たない山である。この山の北側には大倉峠があり、この峠道は、かつては新潟側の最奧の集落の柴倉の生活路として使われていたというが、津川方面の車道の整備によって、消えようとしている。

 大倉山は、2003年3月15日に一度登っているが、これは新潟県の柴倉からであった。新潟と福島の県境にある山なので、登るなら新潟県側からと思ったのでこのようなルート選びになった。地図を見ると、福島県側からは、緩やかな登りで山頂に達することができそうなので、今度はこちらから再度登ることにした。
 先日の赤羽根山登山の際に、大倉山の登山口の様子を確かめていたので、安座川沿いの林道には、スムーズに達することができた。関根集落入口を過ぎると、未舗装の林道が始まるが、除雪はその奥に続いていた。集落の入り口から500m先に農産物工場のようなプレハブ建物があり、その広場で除雪は終わっていた。
 雪は締まっており、スノーシューはザックに取りつけて歩き出した。林道上には、スキーや歩いた跡が残されていた。300m先で橋があり、左岸に渡った。ここから直接取りつくことも考えていたのだが、急斜面で杉林の中は雪が柔らかかったので、林道歩きで高度を上げた方が良いと判断した。安座川沿いの林道を進むと、大倉山の中腹に上がっていく林道が分かれた。雪が少し柔らかくなっていたので、スノーシューを履くことになった。南に進む林道はすぐに北に向きを変えて、緩やかに高度を上げていった。ヘアピンカーブで再び南に向きを変えた先で、林道から分かれて高みを目指すことにした。しばらくは、見晴らしの利かない杉林の中を、高みを目指して登り続けることになった。再び林道を横切り、もうひと登りした550m付近で杉林が終わると、見通しの良い雪原歩きに変わった。
 589点の西の窪地を通って、尾根に乗ると、後は山頂まで幅広尾根が続いた。ブナやナラの疎林で、大倉山登山にスキーを使う者が多いのも納得がいった。背後に飯豊連峰の展望が広がり、しばし足を停めての写真撮影タイムになった。
 緩やかな登りが続くため、大倉山の山頂を見通すことなく、山頂に到着した。山頂からは、スラブを抱いて残雪が崩れ落ちている日向倉山と大倉山を眺めることができた。木立の関係で、飯豊方面の眺めが閉ざされていたのは残念であった。この一帯の山は、小さいながらスラブを抱いて険悪な表情を見せる山が多い中で、この大倉山は緩やかな山容を持って、登りやすい山であった。
 下りは雪が緩んで、スノーシューの底に付着して歩き難くなった。下山の途中、単独行とすれ違った。平日にも関わらず、登山者がいるのに驚いた。
 大倉山は、特に難所もないため、少し雪が締まった時の山として、また登る山のリストに加えておこう。


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